食べることの楽しさ、奥深さを感じさせてくれる秋田屈指のプライベートレストラン : F

東北のレストランが今、アツイ。そんなことを誰かが少し前から言っていたのを思い出します。中でも美食エリアと称されているのが秋田。秋田といえば、きりたんぽとナマハゲのイメージしかないですが、実は全国から多くの食べ歩き好きが集うほどの人気レストランがあるんだとか。⠀
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確かによくよく調べれば、川反(カワバタ)という秋田随一の繁華街には、バーの老舗がいくつも軒を連ねるほど。また秋田食材を用いたレストランや日本料理屋、鮨屋も多いですよね。⠀
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先日秋田の街へ訪れた時には、通りの人通りは少ないにも関わらず、お店の中には常に人で溢れているほど。深夜まで営業している深夜酒場からSNSで人気のカフェ、ちょっと洒落たレストランまで美味しそうに食べるお客さんで溢れていました。⠀
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僕がこの日紹介するレストランもカウンターのみのワンオペイタリアンで全て満席。しかも地元の方というよりは、皆さん色々なところから来ている様子でした。⠀
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同店は食べることが好きな大学の先輩のお誘いをいただき、訪れてきました。8分前に訪れ、まさかの1番乗り。⠀
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シェフから「私の場合、仕込みはギリギリまでやるもんで。お相手出来ないですが。」と。緊張感漂いながらも、これから提供される料理の数々に期待が。⠀
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そしていただいたのがこちらのコース

1.コブダイ 生ハム モロヘイヤ レモンのオリーブオイル
2.トウモロコシ トウモロコシの髭 雲丹
3.米代川の天然鮎 スイカの皮
4.ストラッチャテッラチーズ トマト(10日間かけてオーブンでゆっくり火入れ) オリーブオイル
※スプーンにバジルの香り付け
5.紅の夢 いさじゃ 桜豚(シンタマや肩や腿) 茗荷 ハーブ
6.自家製パン 2種類
7.アラ 空芯菜 コラトゥーラ イタリアの魚醤 レモンのオリーブオイル
8.比内地鶏(胸肉・もも肉)
9.枝豆風味のリゾット アオリイカ
10.羊肉
11.パスタ(秋田の小麦粉とイタリアの小麦粉) 鳶舞茸 タリアテッレ
12.黒毛和牛(錦牛 もも肉) 玉ねぎ 戦国丸茄子
13.若美町のメロン 生ハム グラッパ アイス
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全部で13品出て、提供時間は4時間ほど。シェフの料理はイタリア料理と言っても何州ということではなく、ミックスなのだとか。⠀
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しかし料理は本当にどれも素晴らしく美味しかったです。「手間暇の暇をかけたものが僕の料理には多いんです。だから僕はそんな仕事していないんです(笑)」と仰っていたが、その食材らの組み合わせは想像つかない味わいばかりで、本当に美味しかった。食べないと分からない、複雑な味入れ替わりにとても驚きました。⠀
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「食材の良さをシンプルに引き出すのは和食屋さんの仕事。僕らのイタリア料理ではどれだけ美味しく調理するかなんです」と。確かに、鮎もスイカの皮と見事に組み合わせ、スイカの身を乾燥させて使うことで、予想外な香りがふんだんにして、驚いた。食材の組み合わせというもの。暇をかけた料理がここまで食材を変化させてるということを教えてくれました。⠀
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個人的にその変化で驚いたのが、ストラッチャテッラチーズ トマト オリーブオイルというシンプルな構成の一品。特筆すべきは、10日間かけてゆっくりオーブンで焼いたというトマト。ここまでトマトの旨みを感じたのは初めてでした。また、スプーンにバジルの香り付けをしており、食べる前に食欲をそそられ、最初と終わりには食べた感覚が異なるのが、なかなかに面白い。⠀
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今の時代、高級食材や厳選食材をそのまま引き算で提供するレストランが多いというか流行りのようですが、たまにこう言った予想外な組み合わせのコース料理を食べると、本当に食べ歩きは面白いなと感じますね。⠀
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ただ4時間ずっと緊張してたので、めちゃくちゃ疲れました(笑)けどまた行きたいと思えるような素敵なレストランです。紹介制のため、訪問は難しいですが、またチャンスがあれば行ってみたいですね。⠀
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ちなみに食器は、GINORI(ジノリ)1735というイタリアを代表する食器メーカーさん。カトラリーはわからなかったですが、基本木製の箸で食べるスタイルでしたね。⠀
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改めて素敵な料理をありがとうございました。
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