牛バラ肉と大量のタマネギを醤油ベースの甘辛いタレで味付けして鉄板で焼く十和田バラ焼きの人気店！(青森県十和田市稲生町) : Daishouen

大昌園食堂
(青森県十和田市稲生町16-8)

お店があるのは 十和田市中心部の十和田市中央公園・十和田市民図書館の北東側で 国道102号線の三本木大通りから大学通りを北東方面に入って 少し進んだ右手にある 創業1963年(昭和38年)の老舗の焼肉屋さん「大昌園食堂」

十和田市は青森県の南部地方の内陸部に位置する市で 市西部に八甲田山や十和田八幡平国立公園があり その中でも特に十和田湖と奥入瀬渓流が有名

主な産業は農業や畜産で ニンニクの市町村別の生産量では日本一を誇る


十和田バラ焼き

昭和30年代に青森県三沢市で誕生して 十和田市などの南部地方へと広まったとされるご当地グルメ

牛バラ肉と大量のタマネギを 醤油ベースの甘辛いタレで味つけして鉄板で焼く料理で 豚肉や馬肉などのバラ焼きもある

発祥は三沢米軍基地前の屋台と言われ 同じ文化圏の十和田市に広まり 今では十和田市民に愛さるソウルフードとなっている

十和田市内で「十和田バラ焼き」を提供するお店の多くは 熱々の鉄板に乗せた状態で提供される

その他に生の状態で提供され 焼肉のように客が自ら目の前で焼き上げるスタイルのお店もある

地元の十和田商工会議所などが 地域を元気にするための食をテーマにした地域おこしを検討

元々市民に根付いている料理を広めるために 2008年(平成20年)に「十和田バラ焼きゼミナール」を発足

自らをバラ族と称し バラ焼きの「バラ」とベルサイユの「ばら」をかけて ベルサイユのばらをイメージしたコスチュームで ご当地B級グルメの祭典のB1グランプリなどにイベントに出展し「バラ焼きによる市民革命」をスローガンにしている(笑)

そんな活動が実り 第9回B1グランプリでは 見事ゴールドグランプリに輝いた

今回はそんな地元でも愛される 十和田バラ焼きの人気店をご紹介

お店の二軒隣りにある駐車場に車を停めてお店に入ると 外観と裏腹に店内はタイムスリップしたかのような昭和の焼肉屋さんの雰囲気

テーブル席と小上がり席があったので テーブル席に座りメニューを眺める…


バラ焼きセット 990円

大昌園食堂は焼肉屋なので 牛のロース・カルビ・ミノ・ホルモンや 豚のコブクロ・豚トロ・豚タン・シンゾウ・レバーの他に ヤキヤサイ・キムチ・ワカメスープなどの定番のメニューが並ぶ

今回もお目当ては当然「バラ焼き」なので バラ焼きに小ライス・味噌汁・小鉢が付いた 11時〜15時限定のバラ焼きセットを注文

こちらのお店には約2年ぶりの訪問となったが 前回よりバラ焼きセットは110円値上がりしていた

取手の付いた正方形の鉄板に 味付けされた大量のタマネギと牛肉がセットされたものが到着

大昌園食堂ではバラ焼きを 自分で焼き上げるスタイル

バラ焼きのおいしい食べ方の説明書には…

最初は中火で全体をよく炒め 汁気が出てきたら強火にして 炒めながら汁気がなくなり タマネギがアメ色になったら食べ頃

焦がすと苦みがでるのでご注意を

と丁寧な説明まであるのでありがたい

具材は潔く牛バラ肉とタマネギのみで 甘辛い味付けが食欲をそそるではありませんか

牛肉にはタマネギの甘みが タマネギには牛肉の旨みが それぞれの相乗効果により シンプルな美味しさを演出している

このバラ焼きがお酒に合うのも言うまでもないが 少し甘めなのでご飯との相性抜群に仕上がっている

バラ焼き→ご飯→味噌汁の黄金トライアングルが完成し ヤメラレナイ&トマラナイ(笑)

小鉢のモヤシとキャベツが絶好の箸休めとなり 最後は禁断の バラ焼き ON THE ライス！

牛丼のようで牛丼ではない 焼肉丼のようで焼肉丼でもない 十和田バラ焼き丼を名残惜しくも完食した


あとがき…

バラ焼きは昭和30年代に 三沢の屋台で誕生した

その頃は 三沢空港の拡張工事が大々的に行われていて 三沢の人口が３倍になるくらい各地から大勢の工事関係者が三沢に集結

そんなガテン系の胃袋を満たすために誕生したのがバラ焼きだった

その当時はまだ牛肉は高価だったので 牛肉を食べることが一般的ではなかったが 三沢の米軍基地から牛のバラ肉が払い下げられていたので 比較的手に入りやすかった

その中に 仕事を求めて朝鮮半島から来ていた人々が プルコギのように牛バラ肉を甘辛いタレで味つけすることを思いつき バラ焼きが誕生した

その後三沢では 焼肉屋などでバラ焼きを提供するお店が増え流行っていたが 三沢で大火事が発生して 住民やお店をしていた人が十和田に避難

それがきっかけとなり 十和田でバラ焼きの食文化が広がった

元々十和田は畜産により 肉を食べる食文化があったので バラ焼きの食文化が根付いたと言われている

お隣りの三沢発祥のご当地グルメが十和田に伝わり　本家よりも発展し「町おこし」にまで進化を遂げた理由が判明し スッキリした気分でお店を後にした

ご馳走さまでした！


動画1
https://x.com/ractom9990/status/1705182068760793568?s=46&t=w7o0MZakwXDwx3y4zAC_Og

動画2
https://x.com/ractom9990/status/1705182333333291016?s=46&t=w7o0MZakwXDwx3y4zAC_Og

動画3
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