ドラマに出てきそうなラーメン屋 : Chuukaryouri shouraku

京成幕張駅の目の前にあるお店です。
駅前というと一等地の様に聞こえますが京成の各駅なので周りは住宅地です。
昔からあるのは知っていましたが、敢えて行くということはなく過ごしていましたが、野暮用で近辺に行く機会がありお昼もまだだったので行ってみることにしました。
昼過ぎに行ったので先客はグループが１つとカウンターに1人だけいました。
グループ客は昼から出来上がっていました。
年配夫婦だけで経営しているようで、旦那さんは寡黙で黙々と調理をするか暇な時は調理場の椅子に座っていて、奥さんが愛想良く接客するスタイルはまさに絵に描いた様な雰囲気です。
事前情報によると炒飯が絶賛されていて、他にラーメンや餃子も好評のようです。
まずお決まり3点を味わいたく半チャーハン・ラーメンセットに餃子を頼みました。
届くまで暫し店内観察をしていると、聞いているかどうか分からないAMラジオが流れ、初老の男性がカウンターでラーメンを啜り、テーブルでは何かの愚痴を垂れ流しながら一品を摘みつつ酒を煽るその様子は、ある意味、穏やかな日常が只々過ぎていく光景に安堵すら感じます。

そうこうしているとまずは半チャーセットが到着したので炒飯から実食。
しっかり炒められた炒飯は油が丁寧に加熱されることによって米の一粒一粒にコーティングされ、甘みが生み出されています。
これは噂通り、美味しい炒飯です。
この炒飯の為に再訪する価値はあります。
五目炒飯だと更にどんな味わいなのかな。
続いてラーメンのスープを口に運ぶと、これはまさに醤油ラーメンとはこうだというような鷄ガラのスープです。
何かが際立っている味ではないけど飽きの来ない、炒飯の相棒としてのスープのような味。
ちょっと残念なのは麺の茹で方が若干柔らかい。
固めに茹でてと言ったら対応してくれるのかと気になるところです。
両方の味を確かめた頃に餃子も到着。
ニンニク強めの餃子は酒のアテには合いそうな味で、大きさは普通です。
6個並んでいるのでそれなりに食べ応えはありますね。
なのでこの３つを食べ終える頃にはかなり満腹状態。
一人で頼むにはちょっと多いので、餃子を頼むなら誰かと来るか炒飯と餃子にしたら良いかも。
後は３つ頼むと1000円オーバーになるので3点セット980円くらいだと嬉しいかな。

くたびれた独身サラリーマンがビール手酌に黙って麺を啜る、そんな哀愁いっぱいの日常ドラマのワンシーンが浮かんでくるような、そんな錯覚に陥りそうな昭和風情なお店でした。