五目チャシウワンタンメンを食べました。 : Tenryuu

船橋駅周辺の細い路地が残って、昔ながらの建物と今風のビルが入りくんだ独特の風情が好きです。

こちらの店も、船橋駅のすぐそばにありながら昔ながらの風情を色濃く残しています。

４人掛けのテーブルが４卓のこじんまりした店内では、年季が入った茶色い壁に、巨大な招き猫、柱時計が良いアジを出していました。

壁に掛かった木札のメニューを見ると、370円のラーメン、タンメンと醤油タンメンの２種類のタンメンも気になる中、五目チャシウワンタンメンに釘付けになります。

自分の中で、チャーシューワンタンメンと五目中華は、町中華の豪華メニューの二大巨頭と思っていますが、それが一度に食べられるとあっては、頼まない理由が見つかりません。

ほどなくして到着した五目チャシウワンタンメンは、いわば、塩ベースの五目中華に、チャーシューとワンタンを加えたオールスターの中のオールスターといったビジュアルのラーメンです。

麺は、ゆったりと縮れた細麺です。クセがなく、どんなスープにもそつなく合いそうな万能型といった印象です。

スープは、塩味のスッキリスープに、バターのような風味と、ほんのりほろ苦い風味を感じます。

食べているうちに、バターのような風味とほろ苦さが、徐々に混じりあって、じわじわ染みて来るような技ありのスープでした。

チャーシューは、チャシウワンタンの名前に恥じない豪華な５枚入りです。気のせいかもしれませんが、餡掛けが絡んでいる感じの味わいです。餡掛け効果なのかは分かりませんが、ふっくらジューシー、旨かったです。

ワンタンは、画像だと見えませんが、チャーシューの下にたっぷりと沈んでいます。良い意味で、コンパクトなタネにデロンとした皮の、皮の旨さを楽しむ王道の味わいです。

ナルトは、レンゲの下に隠れていましたが、コンパクトで薄切りのスタイリッシュながら存在感たっぷりです。

その他、ゆで玉子、カマボコ、ニンジン、タケノコ、白菜、シイタケ、青菜など、五目らしいゴージャス感もたっぷり楽しめました。

レトロな一杯と同じく、空調も若干レトロな店内で心地よく大汗を流して、すがすがしい気持ちで店を出ました。