木更津の食堂で食べた「房総アジいろいろ定食」 : Sakanatonya Shokudou Sakanaya Kuro

11月の下旬。

新型コロナの感染再拡大で航空機利用の出張が中止になった中で、
シャッフルと言っても良い関東地区の体制変更を固めてしまおうという事で、
この日は市原・木更津方面へ。

この辺りはゴルフや家族旅行などでは何度も来ているものの仕事で来る事は滅多に無い。
前任と後任の担当者の言われるがままに私はついてゆくだけ。

ランチは市原を終えて木更津に向かう途中。
長年この地区を担当してきた前任者が、

「ボスは昼から魚って大丈夫ですか？」
「好きですよ（って私はよほどラーメンマンと思われている???）」
「鯵をいろいろな食べ方ができる店が有るのですが・・・」
「良いじゃないですか」

という事でやって来たのが木更津郊外にあるこのお店。

見た目は元ファミレスを外装だけ塗り替えたような感じだが、
中に入ると普通の食堂感がにじみ出ている。

店内にはドライバーや地元の工務店風の人が多い。
こういう店は結構美味いもの。


私を含めて全員、彼のお薦めに従ってベタな名前の「房総アジいろいろ定食」（1,650円）
（「暴走アジ』ではありません・・・笑）

刺身・なめろう・さんが焼き・アジフライ・骨せんべいと、千切りキャベツや小鉢が付いてくる。

「なめろうとか骨せんべいがあると酒が飲みたくなりますねえ」と私がつぶやくと、
「なめろうは味見だけして最後まで残しておいてください」とスタッフが言った。

私は仰せに従い刺身・さんが焼き・アジフライ・骨せんべいでご飯を楽しむと、
彼は小ライスをおかわりして、なめろうを乗せてだし汁を書けて「まご茶漬」を作ってくれた。

これは良い。
たくさんのアジとご飯で正直お腹はいっぱいだったのだが、このお茶漬けはサラッと食べられる。

多少生臭くはあるものの、
なめろうの濃いめの味は中和され、大葉やみょうがのさわやかさが生かされている。

「1,500円ちょっとでこれだけ楽しめるって良いですね」と私が言うと、
薦めたスタッフも大人気なく少し得意げだった。


でも・・・、
店内を見回すと、いかにも常連っぽい我々以外のお客さんの多くは、
刺身の定食や各種魚フライや焼き魚の定食などを食べている。

この店にとってこのメニューは「観光客用」なのかもしれない。

でもとても満足度の高いランチだった。