見た目の麗しい会席です : Betteioborodukiyo

高層ホテルが多い道後温泉の中で、こちらは低層階の落ち着いた造りです。

大きな門をくぐり、玄関を入ると、広々したロビーです。　　ロビーには、コーヒーや紅茶を自由にいただけるコーナーもあります。　

お部屋には、専用露天風呂があり、中庭の木々を見ながら、温泉を楽しめます。

館内の随所に、ウサギの置物など、「朧月夜」に関連した調度品があしらわれ、コンセプトの一貫性を感じます。

ゆったりした、そして、静かな時間を過ごせます。　

さて、夕食です。　１Ｆにある、個室のお食事どころでいただきます。　

さて、この日のメニュー。　

１、食前杯　　　　赤紫蘇ジュース

２、前菜　　　　　生海苔　土佐酢

　　　　　　　　　マスカット　白和え

　　　　　　　　　焼きしめじ　　すだち釜

　　　　　　　　　栗の渋皮煮　（白仙煮）　茶そうめんで作ったイガ

　　　　　　　　　柿に見立てたウズラ卵　　雲丹で赤くそめてあり、まさに小さな柿のよう　　銀杏

　　　　　　　　　子持ち鮎　　甘露煮

　　　　　　　　　芋寿司

　　　　　　　　　漆黒の丸い漆盆に、上記の８点が盛り付けられ、実に見た目が麗しいです。　

　　　　　　　　　「秋」の演出がすばらしい。

３、小鉢　　　　　渡り蟹露時雨　　　もって菊、軸三つ葉、石榴

４、椀代り　　　　土瓶蒸し　　焼き目鱧、松茸、　海老、三つ葉、紅葉麩、酢橘

５、造り　　　　　伊勢海老洗い、　炙り鰹、太刀魚銀皮造り、　鯛、

　　　　　　　　　秋桜大根　（大根をコスモス型にくりぬき、赤くそめてあります）

６、焚きあわせ　　揚げ長芋、海老けし丸、舞茸、紅葉人参、菊菜、菊花百合根、ふり柚子

７、温物　　　　　瀬戸内天然鯛しゃぶしゃぶ　　野菜

８、焼き物　　　　甘鯛杉板焼き

９、揚物　　　　　沙魚俵揚げ、　鳴子芋、　雁南京、獅子唐　　レモン

１０、ご飯　　　　久万高原産こしひかり

　　　　　　　　　香の物　　絹川茄子盛り合わせ

　　　　　　　　　止め椀　　松山味噌仕立て　　ハス芋、茗荷、　粉山椒

１１、果物　　　　レモンゼリー、　おはぎ、　赤肉メロン、　梨コンポート

プレゼンテーションと演出、そして、係りの女性のサービスは、すばらしいものがありました。

こちらの食事は、口コミの評価があまり芳しくないようですが、かなり努力の痕跡が見られました。　

ひとつひとつ、かなり手をかけたお料理。　随所に光るものがあります。

残念なのは、揚物や温物、焼き物が作りたてではないのか、かなり冷めていました。　　巨大ホテルではないので、そこはせめて作りたてで、食べるペースを見て、

出していただきたいものです。　あと一息、改善するとかなりよくなると思います。

部屋の露店風呂の泉質もとてもよく、お肌ツルツルになります。

アメニティも十分に用意され、快適な時間を過ごせました。