점포명 |
Tsukushi Shokudou(Tsukushi Shokudou)
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장르 | 식당 |
0898-32-6573 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
愛媛県今治市北宝来町1-5-2 |
교통수단 |
今治駅からすぐ 이마바리 역에서 122 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
~¥999~¥999
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지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 |
좌석 수 |
21 Seats |
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개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 原則禁煙と店内にあり |
주차장 |
불가 |
공간 및 설비 |
카운터석 있음 |
요리 |
생선 음식을 고집함 |
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이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
독채 레스토랑 |
今治市北宝来町1丁目。「ようこそ 造船とタオルの町 今治へ」。JR今治駅の駅前ロータリーには、屹立するオブジェと共に、こんなウェルカムメッセージが掲げられている。
松山市に次ぐ、愛媛県第二の中核都市でありながら、今治駅の眼前には、ファーストフード店やコンビニすら見当たらず。恐ろしく殺風景な駅前一等地の一角に、何故だか今も残るバラック長屋。実はこの北宝来町1丁目界隈は、戦後まもなく赤線地帯としての賑わいを見せたという。
昭和30年刊行の『全国女性街ガイド』によれば、「人口六万にしては至ってのんびりした街。住江町や神ノ木通り裏に酌婦百八十名ほど散在していて、夜は全国共通の赤線女に見えるが、翌朝普段着の伊予木綿でも着た姿はほかの土地にない味。お帰りにタオルを名刺代わりにくれるのも、面白いならわしである」との記載がある。おそらく往時は、造船工場で働く工員たちが、遊んだ帰りに貰ったタオルを肩に引っ掛けて、この界隈を闊歩していたのだろう。
そんな赤線跡を、休日を利用して遠路はるばる訪れた物好きな私。ちょうど時刻はお昼時。これといった飲食店も無いなか、宝来通りに面する、看板に大きく「つくし」と描かれた食堂が目に留まった。まるで奥歯に挟まったつくしの茎のごとく、雑居ビルとビジネスホテルの間で窮屈そうに佇んでいる。
店頭には黒板が置かれて、本日の日替わりメニューが6種類ほど。何とすべて500円均一。ランチパスポートの二番煎じと巷で揶揄される、食べログワンコインランチに登録せずとも、ここではワンコインで定食にありつけるようだ。
店に入って、奥のカウンター席に腰を下ろすも、オープンキッチンで忙しなく調理に勤しむご夫婦は、私には目もくれず。手前にある二つのテーブル席には、小鉢と箸が置かれたお盆が、それぞれセッティングされていたので、間もなく予約客でも押し寄せるのだろうか。
痺れを切らして、日替わりメニューからイワシフライ定食を頼むと、アルプスの少女ハイジを育てた、アルムおんじに似たご主人。ようやく顔を上げて「はい」とひとこと。それに呼応するがごとく、ボクシング番組の解説者でお馴染み、ジョー小泉を彷彿とさせるおかみさんが、コップに入った麦茶を持ってきてくれた。
一抹の不安を覚えるなか、カウンター上段に置かれた水槽を眺めると、エアーポンプを入れていないせいか、藻で覆われた淀んだ水面には、金魚やメダカが苦しそうに口をぱくつかせている。
私の経験則上、この時点でつまらない映画のエンドロールを迎えた気分。もしかしてもしかすると、地元の食材を生かした旨い食事にありつける可能性は、ペプシネックスのカロリーよろしくゼロではないかも。そう思いなおすことに。
すると、私服姿で30歳前後の暑苦しい男性客が続々とご来店。テーブル席はあっという間に埋まっていく。やや相好を崩すご主人の表情から、どうやら地元の常連客と判明。
ほどなくして、私の頼んだイワシフライ定食が運ばれてきた。メインとなるイワシフライは3切れ。小鉢もついて、500円としては見た目はそれほど悪くない。
ただし、肝心なイワシフライは、青魚特有の臭みが残り、ごはんは炊き立てには程遠い。正直なところ、心づくしの料理と賛辞を贈ることはできなかった。