なつかしのはるやうどん : Haruya Udon

私の父と母が結婚前のお金のない頃デートでよく行っていたうどん屋さん。
それがはるやうどんです。
私も子供の頃はよく親に連れて行ってもらってはるやのうどんを食べました。
昔は小倉で食事っていったらここだったなぁ。
そんな、個人的にも思い出のあるうどん屋さんです。
昔はそんなにうどん屋さんがたくさんなかったような。
大人になってからはなかなか行く機会がなかったものの、店の前を通るたびに懐かしく思ってました。
そんなはるやうどんさんが改修工事をしたのが何年か前。
ウン十年ぶりに、はるやのうどんを食べに新しいお店に行ってみました。

場所は以前と同じところ。ただ道に面していた前の店舗と違ってビルの奥に入口があるので、ぱっと見ちょっとわかりづらくなったかもです。
外に立っているはるやうどんのノボリを目印に奥に進みます。
入口のところに食券機があり、そこでチケットを購入して店内へ。
今回は、かやくうどん中盛（ふつう）480円を。

店内は真新しくなっていて、ザ・昭和の大衆うどん屋だったのがちょっと味気ない感じになっていました。
入ってすぐのところにカウンター席4、奥に2人掛けテーブル1、4人掛けテーブル3というつくり。
平日の12時ちょい過ぎでしたが、お客さんゼロ。
昔の賑わいを知っている身としては、ちょっと寂しい。

5分ほどでかやくうどんがやってきました。
はるやと描かれたオリジナルの器に、存在感たっぷりのピンクのナルト、刻んだお揚げ、ネギにとろろ昆布というシンプルなうどんです。
このピンクのナルトが懐かしい～。
そしてはるやのうどんといえば、濃いめのお出汁とふわっふわの柔らか麺。
シコシコツルツル麺の真逆をいく、歯ごたえはないけどいくらでも食べられそうな柔らかさです。少ししょっぱいとろろ昆布と、甘めに味付けしたお揚げがスープによく合う。
このスープが、濃いめなのに一口、また一口と飲みたくなってしまうんですよね～。
何ともいえない懐かしさを感じながらペロッと完食。
つくづく、私の中でのうどんの原点はここだなぁと思いました。

ちょくちょく行くわけではないけれど、ふと思い出したときにいつでも懐かしいあのうどんが食べられるお店として、これからも営業を続けてほしいなぁと思いました。

ごちそうさまでした！