仙人と石焼うなめし(追記あり) : Izakaya Sen

国道3号線から仙と書かれた紫色の庇がよく目立つ、
居酒屋 仙を数年ぶりに再訪。
あばら家のような外観が衝撃的ですが、数年前の台風
被害で新調されたり、コロナ禍でテイクアウト窓口が
新設されたり、少しずつリニューアルされてます。
(色褪せた紫の大きな庇が好きだったのにな。)

平日の12時過ぎに訪問すると、カウンター席はすぐに
満席となり、テイクアウト客も後を絶たず、人気店と
なっていました。
全て500円のランチメニューも種類が増えてました。
定番のからあげ定、からあげ甘酢定も捨てがたいけど、
チキンカツとからあげ定食で食べ比べも楽しそう。
夜メニューにもあるホルモン野菜定なんて絶対旨いに
決まってる…。上から順番にメニューを確認してると
｢石焼うなめし｣というメニューを発見して、即決。

｢うなめしが500円！？｣と驚いていると、女将さんが
笑いながら｢赤字です｣とこっそり教えてくれました。

｢うなめしは、石焼ビピンバのようによくかき混ぜて
お召し上がり下さい。｣と女将さんからの説明。

熱々の石鍋に濃いめの蒲焼のタレが掛かったごはん。
その上に、蒲焼が２切れと生卵、刻み海苔、山菜。
まずは、蒲焼とごはんで一口頂きました。脂がのって
美味しかったです。このまま食べたい気持ちを抑えて
全体をかき混ぜて頂きました。

うなぎが全体に行きわたり、石鍋の表面で"おこげ"も
できたり、最後までうなめしを堪能できました。
うなめしと一緒に冷奴、たくあん、卵スープも提供。
うなめしさえあれば他に何もいらないくらいの満足感。
他メニューも気になるし、石焼うなめしも食べたい。

ということで数日後、居酒屋 仙をランチ再訪。
石焼うなめしを再び注文。安定の美味しさでしたが、
山菜が山椒に代わり、風味が良くなってました。
また訪れます。ごちそうさまでした。

初めて訪れるには勇気のいる佇まいの居酒屋 仙。店内も骨董品店のようで、
仙人のような髭を伸ばした大将と奥様らしき女性と二人で営まれています。
馬肉や地鶏料理が名物らしいのですが、ランチしか訪れたことがありません。
ランチは基本500円均一。からあげ定食、からあげ甘酢定食、牛すじ丼等は
固定メニューのようですが、日替わりメニューも数多く並んでいます。
（たまに「うな重(750円)」等、500円ではないメニューも登場します。）
大学や工場が近いせいか、体育会系の学生や若い社会人で賑わってます。

初回訪問：からあげ定食（500円）
注文して数分で提供。大量のからあげと冷奴、高菜漬、白飯、玉子スープ。
からあげは温かいけど、揚げたてではなかった。（作り置きでしょうか？）
にんにくと生姜の効いた醤油ベースの味付けで、柔らかい肉質でした。
衣は薄めで竜田揚げ風。新鮮な千切りキャベツとソースもまた美味。
冷奴は、絹ごし豆腐に醤油がかかっただけのシンプルなもの。
高菜漬は、辛子高菜ではなく甘みのある高菜。懐かしい味わいでした。
玉子スープは厨房から卵を割る音が聞こえてきたので、注文が入ってから
作っている様子。中華風かと思いきや、醤油のような濃い味の謎のスープ。
他のメニューも気になるので、また訪れます。

2回目訪問：からあげ甘酢定食（500円）
10日ぶりの再訪。相変わらず、注文してから1～2分で提供。
からあげ甘酢定食は、からあげ定食に甘酢の餡が掛かっていました。
今日も揚げたてではなかったけれど、500円なら合格ラインかなと･･･。
他のメニューも気になるので、また訪れます。

3回目訪問：カルビ重（500円）
数か月ぶりの再訪。カルビ重、いつもの冷奴、高菜漬、玉子スープ。
数分で提供される"からあげ定食"に比べると、思いのほか時間がかかった。
濃厚なタレで味付けされた薄切りのカルビとにんにくの芽が重箱の白飯の
上に敷き詰められたカルビ重。ビジュアル的には食欲をそそるのですが、
濃厚過ぎるタレとカルビの組み合わせは、年齢的に少々つらい。（苦笑）
しかも少し焦げ気味なのは目を瞑っても、500円は安い。
他のメニューも気になるので、また訪れます。

4回目訪問：牛すじうどん（500円）
1か月ぶりの再訪。昼食を軽めに済ませたかったので、ワンコインランチの
からあげ定食と同価格ということが気になってた「牛すじうどん」を注文。
うどんだけが食べたかったのに、白飯、冷奴、漬物･。まさかの定食でした。
お盆の上が、ほぼ炭水化物とタンパク質で埋め尽くされてました。（苦笑）
期待の牛すじは、おでんにあるような柔らかく煮込んだ牛すじ肉が少量と、
数本のカイワレ大根。うどんは市販の茹で麺なのか、味わいもコシも乏しい。
スープは定食の玉子スープと同じ味で、ようやく謎が解けたような感動。
牛すじうどん単品で良いから、うどんの質と牛すじの量を上げてほしい。
他のメニューも気になるので、また訪れます。

5回目訪問：ぶりのづけ丼（500円）
数か月ぶりの再訪。ぶりのづけ丼、いつもの冷奴、漬物、玉子スープ。
無造作に置かれたわさびのチューブが斬新でした。白飯に敷き詰められた
ブリの漬けは新鮮だったし、値段を勘案すれば及第点でしょうか。
もう少し白ゴマが欲しかったり、茶漬けにできればなぁ･･･とわがまま。
他のメニューも気になるので、また訪れます。

6回目訪問：牛すじ丼（500円）
ガッツリ食べてパワーをもらおうと、2か月ぶりの再訪。気になっていた
牛すじ丼(税込500円)を初注文。牛すじ丼の他に玉子スープと冷奴、漬物。
いつもの組合せ。注文を受けてから作る、謎味の玉子スープも健在。

気になる牛すじ丼は、焼肉のタレのような味付けの牛すじ煮込みが白飯に
敷き詰められて、すじ肉エキスが丼の底まで染み渡っていました。
すじ肉はそこそこ美味しかったけれど、脂身がギトギトに脂ぎっていて、
まさに学生の味。ごはんまでギトギトしていたけれど、何とか完食。

カウンターの隣に座った常連らしき、大学の野球部らしき若者グループは
牛すじ丼の大盛に甘酢唐揚げなんて注文しているから驚いた。若さだね。
アラフォーには重たい(脂身)ストマックブローが致命傷となり、負け戦。
『次(のメニュー)こそは･･･。』とリベンジを誓う。苦笑