深い木立に囲まれた隠れ家の鴨づくしコース料理とすっぽんコース : Morino Ohana

[2012.4 初訪問]
北九州レビュアーさんの「春の鴨食べオフ会」にお誘いをいただき、訪問しました。
JR遠賀川駅に土曜の夜19時前に集合し、お店の送迎バスで10分ほどで到着しました。

お店の前には遠賀川支流の西川が流れ、深い木立に囲まれた閑静な古民家風の佇まいです。
「鴨料理 森のおはな」の看板が無ければ、お店の存在に気づかない、まさに隠れ家です。
玄関を入ると廊下には、昔の足踏みミシンなど色々なものが飾られています。
案内された廊下の突き当りの広間には、すでに先発隊3名が待っていました。

この日のオフ会には、初顔合わせの2人を含め10名のレビュアーさんが集いました。
料理は「森のおはなコース」4400円で、お狩場焼・小鉢・刺身・たたき・揚物・サラダ・茶碗蒸し・鍋と、鴨づくしの豪華なラインナップです。
飲み放題と追加雑炊込みの会費を支払い、くじ引きで決まった席に着きました。

卓上には、小鉢と醤油やタレ、おしぼり、それに5月節句の可愛らしい金平糖が一人ひとり用意され、溶岩プレートが乗ったコンロにも火が付いていました。
さらに、レタスを中心としたサラダも既に卓上に置かれていました。

1番くじを引かれたレビュアーさんの乾杯の音頭で、宴が始まりました。
小鉢は、春野菜を使った上品な味わいの和え物でした。
最初に運ばれてきたのは、鴨刺しです。
添えられた柚子胡椒を醤油に溶いていただきました。
鴨刺しは初めていただきましたが、冷凍ものを解凍したようで、ちょっと固めでしなやかさがなく、鴨肉の旨みもあまり感じませんでした。

分厚い溶岩プレートが熱々になった頃、お狩場焼きの鴨肉と野菜が運ばれてきました。
大皿に5人前の鴨肉が綺麗に並べられ、キャベツ・ピーマン・カボチャ・ナス・玉ネギ
・お餅が添えられていました。
女将さんによると、鴨肉から脂が溶け出すので、溶岩プレートに油をひく必要はないとのことでした。

お地蔵さんのような赤いエプロンを掛け、鴨肉を焼いて食べました。
たっぷりと脂がのった鴨肉は、ニンニクの効いたタレとの相性もよく、甘みがあってジューシーな味わいで、とても美味しく満足しました。
綺麗に並べられた胸肉以上に中央に盛られたバラ肉の方が、より旨みがあって美味しく感じました。
鴨の肉汁がたっぷり溶け出した溶岩プレートで焼いた野菜やお餅にも旨みが染み込み、とても美味しかったです。

次は、から揚げが運ばれてきました。
鴨のから揚げかと思ったのですが、訊くとウズラのから揚げとのことでした。
身は少なかったですが、骨が細いため、骨までバリバリと美味しくいただけました。

次は、鴨のたたきです。
5人前が大皿に綺麗に盛りつけられ、青ネギがふられて、紅葉おろしが添えられていました。
柔らかくて、ジュージーな旨みがあり、紅葉おろしとさっぱりとしたタレを浸け、とても美味でお酒も進みました。
たたきの方が鴨刺しよりも全然美味く、鶏のたたきよりも味わい深さを感じました。

茶碗蒸しが運ばれてきました。
滑らかでふるふるな茶碗蒸しには、三つ葉がトッピングされ、中にはぷりっとした海老と歯ごたえある鶏肉が入り、しっかりとした濃いめの味付けでした。

続いて、鴨鍋の登場です。
白菜、豆腐、春菊、ゴボウ、はるさめ、エノキ、長ネギなどが山のように盛られた大皿の周りに、またしてもボリューミーな鴨肉が綺麗に並べられていました。
土鍋に鴨肉や野菜をどんどん放り込んで、ぐつぐつと煮立った頃、取り鉢にとっていただきました。
干した鴨がらをすり潰して取った鴨白湯ダシに鴨肉や野菜の旨みが溶け込んだ濃厚な味わいでした。
しかし、さすがにお腹の方も満腹に近く、殆ど食べれませんでした。

鴨鍋の〆は鴨雑炊の予定なのですが、皆さん箸が進まず、なかなか鍋の具材が減りません。
ようやく鍋が空いて、ご飯と溶き玉子を投入して煮込み、青ネギと刻み海苔を振って貰っていただきました。
鴨の旨みがたっぷりと溶け出た濃厚なダシに円やかな玉子が合わさり、とっても美味な味わいに満足し、お腹の中にするっと収まりました。

最後は、幹事さんの差し入れの「わらび餅」を頂き、名残惜しい中、帰りの電車の時間を気にしてのお開きとなりました。
帰りも、お店のマイクロバスで遠賀川駅まで送っていただきました。


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[2014.3 再訪]
「花見は鴨でナイト☆」とネーミングした北九州レビュアーのお花見オフを開催しました。
2年前の北九州オフ会で利用し、お狩場焼きの鴨肉やたたきの美味しさが忘れられず、再度このお店でオフ会を企画して貰いました。

前回と同様にJR遠賀川駅に土曜の18：30に集合し、送迎バスでお店に到着しました。
お店の庭に咲く満開の夜桜を見ながら、鴨料理を満喫する計画でしたが、残念ながらこの日は雨になりました。
参加者は8名で、前回と同じ「森のおはなコース」4400円の予約です。

今回のもう一つの企画は、3月に誕生日を迎えたレビュアーさんの誕生会でした。
幹事さんから大きなバースデーケーキが用意されました。
みんなで「ハッピバースデー」を唄い、ローソクの火を吹き消してもらって、クラッカーを割って祝福しました。

その後は、いつも通りビールでの乾杯で宴が始まりました。

コースの内容は、前回と同じです。
前回は半解凍気味で固めだった鴨刺しは、今回はとても柔らかくて美味しくいただけました。
溶岩プレートで焼くお狩場焼きは前回と同様、鴨肉の脂が甘くてジューシーで、程よい歯応えの鴨肉の食感も素晴らしく、とても美味しくいただけました。
鴨の脂と旨みたっぷりの肉汁が染み込んだ野菜やお餅も美味しかったです。
鴨特有のたたきの歯応えも素晴らしく、噛むほどの口の中にジューシーな旨味が溶け出てきました。

飲み物も、ビールの後は、各自、ハイボールやワイン、冷酒など進み、いつものオフ会同様にワイワイがやがやと色々な話題で盛り上がりました。

料理は、サラダ、ウズラのから揚げ、茶碗蒸し、鴨鍋、鴨雑炊と進み、美味しい料理ばかりで、お腹の方も満腹しました。

コース料理の後は、バースデーケーキを入刀して貰って、お裾分けしていただいたケーキとコーヒーを頂いて、お開きとなりました。

再訪により、総合評価を前回の4.0から4.5に修正しました。


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[2014.12 再訪]
北九州レビュアーの定例オフ会場と化しているお気に入りのお店です。
2014年3月のお花見オフ以来9ヶ月ぶり、2014年忘年会オフを開催しました。
土曜の夜19時から、食べログ本部の3名を含む19名でのオフ会になりました。

こちらのお店は鴨とすっぽん料理のお店ですが、これまで2度は「鴨コース」でした。
今回は参加者の好みに任せ、「鴨コース」4400円と「すっぽんコース」5500円の選択制にして貰いました。
すっぽん料理は初めてでしたので、「すっぽんコース」を選びました。
「すっぽんコース」は、すっぽん生血・小鉢・刺身・唐揚げ・すっぽん鍋・雑炊またはうどんです。

「すっぽんコース」13名と「鴨コース」6名がテーブルに別れ、順番に自己紹介し、乾杯で始まりました。
「すっぽんコース」の乾杯は「すっぽん生血」です。
「すっぽん生血」は、りんごジュースと焼酎で割ってあって、生々しさはなくフルーティーで飲み安くしてありました。

コースの最初の料理は「すっぽんの刺盛」です。
大分産の養殖すっぽんですが、この日は雌が手に入ったそうで、卵、もも肉、レバー、白子、心臓、皮など種類多く、初めて食べる珍しいものばかりでした。
女将さんに説明して貰わなければ、すっぽんのどの部位なのか全く分かりません。
卵のぷちっ、ネチョっとした食感や、弾力あるレバー、歯応えあるもも肉など、それぞれ違った食感と旨味を楽しめました。

次は「唐揚げ」です。
鶏の唐揚げに似た感じですが、柔らかくて弾力ある身がジューシーで美味しく、細い骨の周りにたっぷりと身がついていたのが驚きでした。

続いて「すっぽん鍋」です。
大皿に解体されたすっぽんが盛りつけられた姿は、グロテスク感がありました。
一緒に運ばれてきた野菜も山盛りです。
スッポンの身は殆ど付いていませんでしたが、甲羅の裏にたっぷり付いたぷりんぷりんのコラーゲンが溶け出し、煮込んでいくとどろどろのスープに変わっていきました。
野菜や豆腐を食べ、〆に雑炊やうどんを食べた後は、口の周りがコラーゲンでコーティングされたようにテカテカになりました。

名幹事さんを始め、北九州レビュアーの皆さんのお陰で、毎月のように楽しいオフ会を重ね、今回が3年目の忘年会オフになりました。