普遍的な食材で調理法も変わりないのに
今回でレビュー上でも3回目の訪問になる同店『大峰ラーメン』さん、とにかく浮気性なワタシとしたら珍しい事で、ましてや今回の個人的な特集とはいえ、食べたことのあるちゃんぽんを再度取り上げるのは、言うに及ばず、それだけ印象的だったからです。
そのちゃんぽん一発でKOされたほどの感動でしたから、こりゃもう皆さんにお知らせしなきゃと、大きなお世話に駆られたってわけなんです。
場所は前回のレビューを参照して頂くとして、やはり専用Pは減っちゃったようですが、正午少し前だというのに残りはカウンター1席とテーブル1卓のみ、あまりの人気振りにレビューが一役買ってるとするなら、もう書くのヤメようと思ったほどです(といってワタシごときの投稿で、もはやどうのこうのなる現状じゃないですけどね)
で、さすがに独りテーブル席に陣取るわけにゃいきませんからカウンター席に座りましたが、ここで同店をご存知ない方のために一言。
同店に、ソーシャル・ディスタンスという言葉はありません。
♪ レーザー・ディスクは何者だ?♪
そんな『吉 幾三』さんの『オラ東京さ行くだ!』の歌詞みたいな世界です。
余談ですが、今40代くらい以下の世代もレーザー・ディスクを知らないようで、さすがにビデオは知ってますが、DVDとの間にあったLDは見たことも聞いたこともないそうです。
確かにプレイヤーがないと家に物自体がなかったでしょうからね?
って、相も変わらず雑談ばかりで恐縮ながら話を戻すと、同店は昭和の香りそのままがウリだからか仕切り板さえないし、感染対策などしてないようにも感じられます。
とはいえ、とにかく換気扇はガンガン掛かってますし、さすがに裏口を開けっ放しにして風の流れは作ってるようですし、まず、そんな状況だからか客の方が気遣い、食事までマスクを外す方もいらっしゃいませんでした。
普段、大声が基本なガテン系のお兄さんたちも、このときばかりはヒソヒソ会話してるのが、なんだか可愛かったです。
だからかTVの音がハッキリ聞こえ、
》菅総理が、今度の自民党総裁選への出馬をしない事が分かりました
というニュース速報が流れ、思わず口にしたお冷の水を噴き出しそうになりました。
皆さん、どう予想されてたか知る由もありませんが、ワタシは疎いんで、まさか菅さんが総理を辞するとは夢にも思っていませんでした。
『チャンポン 570円』
前回も書きましたがチャンポンは女将さんの担当のようで、ご主人の担当はラーメンみたいなんで、ホールに出てきて後片付けとかされるのは必然的にご主人が多くなり、ちょっと男女逆転気味ですが、そう思うこと自体、偏見なのかもしれません。
混んでたから配膳されるまで10分近く掛かりましたが、ワタシの分の調理にかかってからは2分程度でチャチャっと仕上げるところが、まあ、プロってもんなんでしょう。
〝ありゃ? ちょっと味が落ちた??〟
一瞬、そう感じましたが、すぐ記憶が甦ってきました。
〝そうそう。親の小言と冷酒は?ってヤツやったね〟
このちゃんぽん、普通と違って後から後から効いてくるんですよね。
普通だと最初が100で、後は落ちてく一方なのに対し、同店のは最初が80、後から100、いや、振り切っちゃって120まで上がるような感じなんです。
食べ進めるうちにコクと深みが増し、食べれば食べるほど、より欲しくなる覚醒剤みたいなちゃんぽんなんです。
〝なして、こぎゃん美味かとね?〟
そう問いかけちゃうくらい、使われてる具材は普遍的だし、変わった調理法をしてるわけでもないのに、なぜだかちかっぱ美味い!
蒲鉾や竹輪が割と入ってるから旨味が出やすいのか色々考えましたが、言うまでもなく素の豚骨スープの出来そのものが良いからなんでしょう。
野菜はシャキよりはクタっの方が多いものの、旨味や甘みもしっかり感じられ、それがまろやかさとなって現れ、奥底には九州っぽいミルキーな優しさも隠れています。
やや細いかな?と思えるちゃんぽん麺ながら、サッパリ感を演出してるような気もしますし、喉ごしも良好です。
おろしニンニクや胡椒などの味変とも相性抜群で、ゴマを入れても歯応えの変化が愉しかったなあ。
丼自体が小さめなこともありますが、お代わりが欲しくなるほど旨味が後を引く、なんとも不可思議なちゃんぽんなんです。
同店、まだ焼きそばが未食なもんですから、たぶん、っていうか、絶対また行くでしょう。
● 個人的 食べログ 評価点・・・4.1
全て計算だったら空恐ろしくなるほど?
またもや、浮気性なワタシが再訪するほど気に入ってる、マイ・フェイバリット・タイホウこと『大峰ラーメン』さんです。
同店に関することは、下にスクロールして以前のレビューをご覧いただきたいものの、変わったというか、今回、明らかになったのは、どうやら裏手の駐車場に駐禁の箇所が増えたようで、写真のように看板などありますから、くれぐれもお気をつけください。
で、店内は相変わらずなんですけど、今回は先客の常連っぽいおばちゃんがいたものの、ワタシを見ると奥様との世間話を切り上げて退店されたんで、貸し切り状態になっちゃいました。
「なんにしましょう?」
ですから珍しくご主人からそう訊かれ
「ああっ、焼きめしください」
と言うと、なぜだかガッカリ項垂れたようになられ、逆に奥様が元気な声で
「はい!」
と厨房に戻られ、調理を始めました。
つまるところ焼きめしは奥様担当で、ご主人はラーメン担当のようで、以前チャンポンはどちらか記憶があやふやなものの、きちんと役割分担できてるようです。
『焼めし 570円』
それにしても相変わらず安く、って、これでも値上げされたらしく、なのに同メニューで唯一ご主人担当のスープ付きと、心から頭が下がる思いです。
で、3分程度で供され、まずは一口。
〝ありゃ、こりゃまた〟
そう苦笑しちゃうほど、同メニューはまさに家庭っぽい味。
パラパラというよりしっとりしてて、写真でお分かりのように細かい野菜や玉子が入っており、色とりどりながら味つけは優しく、塩梅も結構控えめ。
旨味はある程度あるものの、全体的に抑えた味つけなのは変わらず、なのに割と量はあるから、食べ進めると飽きそうなことは火を見るよりも明らか。
しかし、そこは前出『丸徳ラーメン』さんと同様、結局はセット物として、あくまでラーメンと一緒に食べての味つけなんだろうからスープが付いてるわけで、ですから何気に口をつけると
〝熱っ! 熱いやないかい!?〟
と、思わず怒鳴りたくなるほど激熱。
〝まったくぅ。ラーメンじゃなかった仕返し?〟
前述した件で、ご主人がもしかしたらオーダーが担当のじゃなかったから、こセコい嫌がらせをしたのかと勘繰りましたが、もちろんそんなこと有ろうはずもなく、よく見ると、ただのラーメン・スープじゃなく卵が入ってる。
〝うむ? だけじゃないかな??〟
で、フーフー冷まして口にしたら、卵だけじゃなく、ほんの僅かなトロみがついてる。
卵によるトロみなのかもしれないものの、それ以上に以前食べたラーメン・スープよりも、明らかに塩気が強い。
〝もしかして?〟
そうなんです、このスープと味が薄めな焼きめしを口中調味すると、まさに完璧な塩梅になるんです。
そこまで綿密に計算されてるのか定かではないものの、先にも述べたようにご主人はお手隙だったにも関わらず、ご担当のスープは焼きめしが供されてから1分ぐらいして出されたように、最初は素のまま味わい、途中からの、あくまで添え物としてのスープ提供のようにも感じられました。
ですから、焼きめしが多少冷めたときに熱々のスープなのかもしれないし、味にしてもそうなのかもしれません。
ってまあ、考えすぎなんでしょうが、それにしてもバッチリなタイミングでのスープ、まったく恐れ入りました。
ですから、このスープが冷める時間に連れ添うように焼きめしも減ってゆき
〝ううっ、堪らん堪らん!〟
などと叫びたいのを抑えつつ、あっという間に完食しちゃいました。
ですから、たまたま時間が時間だっただけにスープが煮込まれすぎ、濃さが増してたりしたのかもしれませんが、だとしても、あまりにピースが嵌まり過ぎて心地よく、なにより、その抜群な塩梅には脱帽いたしました。
もし全てが計算だったとしたら、逆にちょっと空恐ろしくなるほどですが、まあ、とにかく不思議なお店ですし、それ以上に、また今回も美味しかったです。
たぶん、また行くでしょう。
● 個人的 食べログ 評価点・・・4.0
個人的にゃこっちの『タイホウ』が好き
似て非なる屋号のラーメン屋さん特集を少しだけやろうと思い、始めてみたんですが、同店『大峰ラーメン』さんはご存知『大砲ラーメン』さんと同じ読みの『タイホウ』ですから、もはや似てるんじゃなく、そのもので、場所も久留米市内と変わらず、しかも後出となると、なんともいただけません。
とはいえ、個人的には同店の方が好みですし、同店の方がワタシにとっての『This is 久留米』なんです。
いや、高名な『大砲〜』さんも始まりは屋台、紆余曲折を経て現在の形態になったわけですが、ごく局所的に思う久留米らしさとは、残念ながら、もう逸脱してるんです。
どこにでもある斜陽気味な地方都市な空気感云々ではなく、まったく個人的に感じる味なんですが、それを上手く伝えられるかは前出『大砲〜』さんのレビューも一読していただくとして、ここでは単に『大峰ラーメン』さんに限っての感想に、ここからはしたいと存じます。
とは言いながら、個人的に同店『大峰ラーメン』さんは、好きで好きで堪らないものの、残念ながら方言で言えば『おっぺしゃん』ながら気立てのいい娘ってイメージなんです。
って、そんな表現じたい現在で言うとセクハラになるのかもしれませんが、男性ならお分かりでしょう、そんな娘の方が落ち着くし、たいてい終着駅になるんじゃないでしょうか?
分かるような気がする貴兄は、ご想像ください、見放されたような商店街に佇むイニシエ感たっぷりのお店、年嵩のご夫婦が営まれてて、決して清潔感はないけど、ラーメンだけでなく中華は勿論、B級グルメ全般が美味しい。
ですから、そんな廃墟じみた場所なのに昼時など来客は絶えず、とはいえ、残念なのか客層はガテン系中心?
要は、がっちりした味がありながら、どんな人間にも馴染みがある味わい、
それこそが上記で述べた個人的に思う『久留米らしさ』なんですよね?
そんな同店『大峰ラーメン』さんは、久留米市民ならご存知でしょうけど、同じ福岡県民でも知り合いがいなきゃまず行かない青峰団地にあります。
この団地、いかにも高度成長期の住宅不足に対応するために急ごしらえしたような、俗に言うニュータウンながら現在では半ばゴーストタウン化してるような寂寥感で、同店がある商店街も殆んどシャッター化しています。
郵便局の斜め奥な裏側という感じで、近くの青峰高前バス停を左折し、坂を上がってイチバン奥まった三叉路カドにポツンとあります。
専用駐車場はお店の裏、写真のように5台と思いましたが、実はギチで3台で、写真の赤線は間違ってますから、改めて訂正させてください。
それ以外にもお店で聞けば駐めていい場所を教えてもらえますので、そんな市内から山登りぐらいの坂を上がった僻地まで来たんですから、簡単に諦めないでくださいね。
そうして専用Pの台数に気づいた理由は、実は今回のレビューの後も行ってるからで、この投稿が3回目ですから計4回行ってるぐらい、浮気性な同市民じゃないワタシとしては行ってる方なんです。
さりとて、まずは今回の訪問ですが、最初はラーメン、2度目はチャンポンを食べ、あまりにチャンポンが美味くラーメンの印象が薄れてたんで三たびとなった次第です。
『ラーメン 500円』
同店、とにかく全体的に安くて助かりますが、価格がそうであるように店内も昭和な空気感いっぱいで、さすがに今は撤去されたでしょうが、つい最近まで喫煙可だったりし、お昼時などはガテン系さんたちの喫煙所と化してたりしました。
L字型カウンター7〜8席と4人掛けテーブル席が2卓ほどのコンパクトな造り、いかにも団地の中華屋さん然とした雰囲気で、俗に言うイニシエ感に満ち満ちています。
且つ、営んでらっしゃるのも同団地と共に年老いていったようなご夫婦で、しかしながら暖簾を下ろすどころか、やや失礼ながら『老いて尚お盛ん』な客入りなのは頭が下がるばかりです。
やがて4〜5分で供されたのは、写真のようにいかにも久留米ラーメン然とした見た目で美味しそう。
〝うむ、これこれ〟
多少まるっとしていながらも、鋭さは忘れてないギリギリなラインで、適度な塩気がある割に、ちょっぴり甘さも兼ね備えています。
久留米らしいミルキーさはありながらも、その中でも僅かながら脂っぽさもあるような感じでしょうか?
さほど豚骨臭さはないものの、まあ、お店全体に染みついた歴史的な怨念のような匂いは消そうにも消せません。
なれど、それがまた味に化けるような感じなんですよね?
且つ、麺は久留米らしく中程度な太さなのはまだしも、カタで注文して普通ぐらいの仕上がりでしたけど、これもまあ、ご愛嬌でしょう。
チャーシューは薄めながらもバラ肉か脂身のあるタイプ、海苔が浮いてるのが下流の有明海を想い起こさせます。
トロンとしたコクと旨味の見事な出来ですが、さすがにチャンポンと比べると見劣りはしますから、3.9と4点台には乗せません、あしからず。
ただ、今回ワタシが伺ったのは混雑時に避けた14時近くで、他にお客さんはいなかったものの、おばちゃんが懸命に焼きめしを作ってて、
〝なして、そんなに焼くん?〟
ぐらい、よく炒めてて、香ばしい薫りにやられたんで、前述してる4度目の訪問が即決定したってわけなんです。
退店して裏のPに行くと岡持用のカブがあったんで、まず出前なんでしょうが、そうしてお昼が落ち着いたら次は出前と、青峰団地を支えるかのごとく八面六臂、蟻のごとく働かれるご夫婦に、もしワタシが総理大臣なら勲章をあげたいもんです。
● 個人的 食べログ 評価点・・・3.9
점포명 |
Taiho U R A Men
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장르 | 라멘、짬뽕、야키소바 |
0942-44-0189 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
福岡県久留米市青峰2-5-1 |
교통수단 |
西鉄バス久留米バスセンターから、行先番号3番で、青峰団地行きで! 미이 역에서 3,232 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
~¥999~¥999
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지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
좌석 수 |
15 Seats ( カウンター7席 4人掛けテーブル×2) |
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개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
전면 흡연 가능 2020년 4월 1일부터 간접흡연 대책에 관한 법률(개정 건강증진법)이 시행되고 있으며, 최신 정보와 다를 수 있으므로 방문 전에 음식점에 확인하시기 바랍니다. |
주차장 |
가능 裏に |
공간 및 설비 |
카운터석 있음 |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
숨겨진 레스토랑 |
個人的な計画ですが、本来なら久留米の味噌ラーメン、前出と後出の2店+もう一店にしようと決めてました。
さりながら、今回で同.食べログ上でも3回も来訪してる、お気に入りの同店『大峰ラーメン』さんのメニュー表にもあるから、どうしても食べてみたくなり、筑後地域でお店を増やした経緯があります。
もう『大峰ラーメン』さんについては言うこともなく、行く度に高い評価を付けるからか来客が増え、どなたかのように自らの首を絞める結果になっておりますが、あの御仁と違い、ワタシなど影響力のない食べロガーだから、もちろん他のレビュアーさんの評価の数々が鰻上りだからなんでしょう。
ただ、元々ランチタイムは満席必至な人気店でしたが昼遅くになると空いてたものの、そんな時間帯だって最近は駐車場が満車なことも多い。
その日も14時過ぎに着いたんだけど、駐車場は満車で、グルっと回ってきたものの、誰も出てくる気配がない。
だからか皆さん、場所が場所なだけに考えることは同じようですが、まあ、そこまでして行くほどじゃないから、辺りを2周3周と回ってくると、同店の前の道は時間帯でホコ天になるから入れないんだけど、真横を通り過ぎた瞬間、誰か出てきたような気がする。
で、とうとう4周目に戻ってきたら、やはりオイシャンが駐車場にある車に乗り込んでたんで、そろそろ出るなと確信、5周目で戻ってきたらちょうど出庫されてたんで、運良くピットインできました。
ちなみに裏の駐車場、前回の口コミに書きましたがNGな箇所もあるんで、くれぐれもお気をつけください。
且つ、そこじゃなく駐車される場合にしろ、それから店内にいたら先客さんが車のナンバーを言われ移動をお願いされたりしてたんで、少なくとも人様に迷惑をかけたり、それ以上に同店が周辺の方々から疎まれないように配慮しましょう。
ワタシが退店した際も、出庫するなり待ってたかのように車が滑り込んだりしてたから、複数人で行ったら一人が先に入店して注文をし、運転手さんがPが空くのを待つのも手でしょうね?
令和の今ならスマホがトランシーバー代わりになりますし。
で、暖簾をくぐると空席があったから良かったんだけど、おいちゃんとおばちゃんは調理に夢中で、まるで店内の様子に気を配ってない。
もっとも席案内されるようなお店じゃないことぐらいは知ってるけど、それにしても一向に顔を上げられないから
「すいません、味噌ラーメンを、」
と声を掛けると、
「ごめんなさいね、まだこっちのお客さんの注文も聞いてないの。ちょっと待ってて」
と、おばちゃんに制されました。
そういえば、前にも同じようなこと、ワタシじゃなく他の人が制されてるのを見たことがあるような気がし、結局おいちゃんはともかく、おばちゃんは恐らく店内を把握してるんだろうから『パブロフの犬』のように待っておくのが得策なんでしょう。
そんなこんなで備え付けのTVを観ると、ちょうどホークスのオープン戦が流れてて、対戦相手のベイスターズのピッチャーが
〝なんか観たことある顔やなあ?〟
と小首を傾げてたら、昨シーズンまで在籍してた『森唯斗』選手でした。
それにしても、あれだけ凄いホークスの絶対的守護神だったのに、さすがにプロの世界は厳しいですね?
だからか、店内の皆さんも興味深げにTV観戦されてましたが、そんなとき常連さんっぽいオイシャンが来店され
「チャンネル、変えるよ」
と調理中のおいちゃんに言い、むろん快諾されたから、こっちは観てたけど同店のご主人がOKしてるんだから、
「ちょっとオイシャン、皆さん観とんしゃーけん、変えんといて」
とは言えない。
ですが、不思議と何回リモコン押してもチャンネルは変わらず、変わっても真っ暗になったり、なんとなく上手くいかない様子。
たぶんスポーツ新聞を手にしてらしたし、ご主人に何レースが何とか何番が何とか言われてたから、久留米だけに競輪をご覧になりたかったんでしょうが、そのオイシャン、何度リモコンを押してもウンともスンともいかない。
〝そう言やぁ、ちょっと寒いげな?〟
だからか気付いたんだけど、空調からクーラーみたいな冷たい空気が出てるような感じで、なんだか妙に肌寒い。
いくらおいちゃんやおばちゃんが調理で忙しい、且つ、常に満席気味だからといっても、3月上旬だったから寒風が出てるのはおかしい。
で、ふと見てみるとオイシャンが手にされてたリモコンもパウチみたいな袋に入ってるし、座ってたカウンター席も中華屋さんに有りがちな油っぽさはあるから、あくまでも想像ですけど、おかげで電気器具の寿命が早いのかもしれません。
ローカルTVで観たんだけど、熊本県小国町岳の湯集落では至る所から湯気が沸き上がり、水蒸気の中に硫黄まで含まれてるから電化製品の寿命が極端に短いそうだけど、それに似た症状が中華屋さんにもあるって聞いたことがあるんで、そうなんじゃないか?と。
だから恐らくリモコンも効かないし、クーラーも寒風だらけになっちゃったような、要は壊れちゃったんじゃないでしょうか?
言うまでもなくワタシの勝手な推測に過ぎませんが、お陰様でワタシたちは変わらずホークスと『森唯斗』選手を観られましたが、いかんせんクーラーは、ワタシみたいなデブならまだしも特に女性のお客さんにとっては厳しいんじゃないでしょうか?
ステレオ・タイプな見方に過ぎませんが、体型に関係なく、一般的に男性は暑さに弱く、女性は寒さに弱いもんですからね。
しかも、その日の客層も3割くらいは女性で、オイシャンの後客のお客さんなど久留米らしいお綺麗な母娘っぽい女性お二人だったりするんで、まあ、同店って町中華の典型的な例なのに、何故そうなるのか理由は分かりませんが、意外と比率は高い方ですからね。
今更ながら、店内はカウンター8席、4人掛けテーブル席が2卓で、見たら空きは1席とテーブル1卓でしたが、それも上記の後客さん方ですぐ満席になっちゃいました。
まあ、土曜日ということもあったものの、それにしたって異常な人気っぷりでしょう。
「で、お客さんは味噌ラーメンね?」
ようやく4〜5分後に先客さんの注文も承ったおばちゃんに再度確認されたんで、はいと首肯いたワタシですから
『みそラーメン 600円』
が提供されたのは、入店した23分後でした。
ってまあ、それだけ混んでたってことだからしょうがないし、それだけ多忙なおいちゃんとおばちゃんが逆に心配です。
ちなみに先の後客のオイシャン、焼飯を頼んだんだけど、ご飯が切れてると断られたからラーメンにしたものの、途中でおいちゃんに大盛りにしてくれと頼みましたが、
「ごめん、もう普通で作ったと」
などと、また断られてましたね。
そうしてツキがない日だから、競輪はしない方が良かったんじゃないかな?
ってなことで、後客の美人の母娘にもおばちゃんがご飯切れを伝えてましたから、ご飯類が食べたい場合は昼遅く行くのはリスキーでしょう。
〝ああっ、やっぱりね〟
で、やっとスープを口に含むと、勝手に想像してたように豚骨スープが主体で、元ダレが味噌っぽいような感じ。
鶏ガラや従来の醤油のカエシも入ってるのかもしれませんが、とにかく味噌が濃ゆいとは言い難く、どちらかと言うと豚骨の方が強い。
ですから、ある意味つい先日レビューした『博多川端どさんこ』さんと似た味っちゃ味なんだけど、あすこは味噌ラーメンが看板商品なのに対し、同店は町中華ですから、力強さって面だと見劣りするのは否めません。
といって味噌ラーメンに必要な熱さはあるし、元の豚骨ラーメンが美味しいんだから決して不味くはないものの、あくまで町中華らしい優しい味噌ラーメンなんですよね。
だからか味噌の甘さや親しみやすさは適度に感じられますが、従来の純豚骨と比べると塩味などのシャープさでは劣るし、張りもなく、逆に悪く言えばユルいんで、これなら言わずもがな、普通に豚骨ラーメンを頼んだ方がいいでしょう。
まあ、それが当然なんでしょうけど、もしかして同店ならチャンポンに見られる豪快さがあるんじゃないかと期待してたんですが、あれはおばちゃんの担当、ラーメン類はおいちゃんみたいだから、元からして違いますからね。
麺も恐らく豚骨と同じで、ですけど、味噌だからカタさ指定するのを忘れてたから久留米らしいユルさがあり、多少モタれるイメージはありましたね。
チャーシューは相も変わらずで、薄めながら脂身は割とあります。
モヤシは若干クタり気味で、もう少しシャキっとしてた方が個人的には好みだったかな?
とはいえ、やはりいい感じの町中華に変わりはなく、メニュー表を見るに、カレー味とか味違いを除くと、未食は中華丼と焼きそばになったから、その2品をクリアすれば、ある意味で攻略したことにもなるんで、懲りもせず、また行くんでしょうけどね。
● 個人的 食べログ 評価点・・・3.5