お店の雰囲気とはそぐわない上品なスメ
エア・ポケットというのは誰しもあるもので、ワタシにとって同店のある比良松交差点は、そんな場所でした。
近くに朝倉ICがありますけど、大分自動車道じたい利用することが少ないし、出入りしたこともありません。
ですから、割に辺りをウロチョロしているワタシのような輩でも、それほど通らない、通ったことのない場所に、同店『純手打ちうどん屋』さんはあります。
そんな比良松交差点から朝羽大橋方面に曲がったらすぐ、JA系の施設の前にあり、お店の前が専用駐車場です。
元はJAあさくらの食堂部だったそうで、現在も経営はJAらしいです。
朝早い農業関係者のためか、9時30分に開店するのも魅力的です。
ですが、写真からも分かるようにお店は非常に簡素な造りで、ひどく失礼な言い方をすれば、強い台風で飛ばされちゃいそうなくらいです。
入店しても、そんな感想は変わらず、座敷席と横長の厨房を囲むカウンター席の、なんていうかツギハギだらけのバラック感は否めません。
入店すると元気の良い、誠に恐縮ですが年配の女性従業員さんたちが迎えてくれ、仕事ぶりも見るに、JA直轄という親方日の丸な怠慢さは皆無です。
『ごぼう天うどん 410円』
そんな福岡の定番を注文、すると
「とろろ昆布をサービス出来ますが」
と促されたので、好き嫌いどころではなくなったワタシのこと、もちろん、
「ああっ、じゃあ、お願いします」
と、なりました。
すると、写真のようにワタシが座っていたのがカウンター席だったので、目の前で麺が茹でられ、あっという間に提供されました。
で、まずは出汁を一口含むと、
〝ううむ? ちょっと薄すぎるかなあ〟
上記のお店の雰囲気とはそぐわない、なんとも上品なスメで、昆布とカツオを主体としながら、どうにも薄味な、イヤミな言い方ですけど最後に入れたとろろ昆布の方から最も強いダシ成分が出ているような感じです。
そして麺を啜ると、屋号に純手打ちと大袈裟に書いてるほどなので期待してたんですけど、あまりにヤワく、最後のコシもなく、正直うなだれました。
太めで、手打ちらしく幅はまちまち、もちもち感や喉ごしはいいんですが、なんせ流動食並みにヤワく、その手が好きなワタシでさえNGでした。
また、かき揚げ風なゴボ天は揚げ置きなのかジトっとしており、汁に溶かして食べる分には問題ありませんけど、それだけを食べようとするのは多少の勇気がいります。
前述したJA食堂部としたら、確かに手打ちなので上出来でしょうが、お店となると、その手のコアなファンか、まあ、歯のない方とか以外は、あまりオススメ出来ません。
なるほど、同地は失礼ながら高齢化の進んでる地域なので、お年寄りには優しいのかもしれませんが、ある程度の歯応えは欲しい歳のワタシですので、まだ麺を丸呑みしたくないです。。
といって、適度な評価もあるように、まあ、人によってはあのヤワさが最高となるかもしれませんので、ご自身で判断してください。。。
● 個人的 食べログ 評価点・・・3.0
점포명 |
Junteuchi Udon'Ya
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장르 | 우동、소바、오뎅 |
0946-52-3051 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
福岡県朝倉市宮野2130-1 |
교통수단 |
大分自動車道 朝倉インターから車で2分 徒歩7分 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산 |
~¥999 ~¥999 |
예산(리뷰 집계) |
~¥999
|
지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
서비스료 / 차치 |
なし |
좌석 수 |
58 Seats ( 座敷4人×4 8人×4 カウンター10席) |
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개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 禁煙化に変えたようです |
주차장 |
가능 |
공간 및 설비 |
카운터석 있음,좌식 있음 |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
독채 레스토랑 |
아이동반 |
어린이 가능 |
드레스코드 |
なし |
前出2店は『かしわおにぎり』のみのレビューにしましたが、この『純手打 うどん屋』さんは、うどんの口コミも掲載いたします。
というのも、同店は『JA筑前あさくら うどんコーナー』という別名があり、目の前には今回の個人的な特集の元凶『Aコープ あさくら店』さんがあり、同店の『かしわおにぎり』もどうやら同じところで作られてるようだから、つまるところ、
〝もしうどんの温かいスメと、あすこの『かしわおにぎり』を合わせると、ちかっぱ美味いやないん?〟
と、妙な妄想がわいたからなんです。
つらつら憶い出すに、数年前に口コミした際、マイレビ様『筑前町の御仁』から、やはり同店のうどんは『かしわおにぎり』片手に食べるべき、みたいなコメントも頂いてましたしね。
つまり、その両方が相乗効果でお互い美味くなるんじゃないか? と。
ってなことで、同店は9時半から開けられてるようなんで、なるべく朝早く行きたかったんだけど、朝っぱらからヤボ用ができ、ようやく到着したのは11時半過ぎ。
〝ゲっ!嘘やろ?駐車場、満杯やん〟
前回は、朝早く行ったからかガラガラでしたが、今回は時間が時間なだけに一台たりとて空いてない。
以前15時ぐらいに通り掛かり、お腹も空いてたから軽くうどん一杯でも?と駐車場に着けたら、
》 ちょっと出掛けてきます。すぐ戻ります
みたいな貼り紙があった同じお店とは到底思えません。
とはいえ、前述したように向かいにゃ『Aコープ あさくら店』さんがあり、同じ系列なんで駐めても何ら問題ないし、どちらにしろ『かしわおにぎり』も持ち帰りたかったから、そちらスーパーの駐車場へと向かいました。
で、駐めようとしてたら、向かいから同時に2〜3台出庫されてて、たかが数mでも歩くのが億劫で怠惰なデブのワタシは車を着け直しちゃいました。
って、後々よく考えてみると、どうせ後で『かしわおにぎり』を『Aコープ あさくら店』さんで買うんなら、予めそっちの方が駐車し直さずに済むんで効率的でしょう。
同店の前だと、そのように次々と来客があり、駐車場は狭いんで、厚顔無恥ならまだしも、普通は食べ終わったら出庫するのが常識ってもんですしね。
〝ああっ、やっぱ混んどーなあ〟
暖簾をくぐると、やはり7〜8割の客入りで、かといって麺類だから勝負は早いんで、あっという間に半分以下に減ったりしましたけどね。
そんな店内はL字型カウンター9席、小上がりに4人掛けテーブル席が8卓ぐらいあったでしょうか。
〝ううむ? うどんにゃ何乗せたらええんかなあ?〟
言うまでもなく『かしわおにぎり』とうどんは決まりなんだけど、悩むのは何の天ぷらを乗せるか?
〝前回ゴボ天やったから、今回は無難に丸天か? って、なんかイマイチ気が乗らんなあ ⤵︎〟
というのも、メニュー表を見るに最も安価な天ぷらでも120円もし、って、むろん都会と比べりゃ、いや、ワタシが単にセコビッチなだけなんでしょうが、なんにも乗ってない極シンプルなかけうどんが340円とお安いだけに、やたら高く思えちゃう。
ましてや、目の前に今や今かと登場を待ちわびてる天ぷらが山積みになってて、すなわち揚げ置きだから、冷たい食べ物が苦手なワタシは眉をしかめるしかない。
〝あっ! じゃあ、いっそのこと!!〟
というわけで、ワタシが決めたのは、
『かけうどん 340円+かしわおにぎり 200円=540円』
なる貧乏学生が頼みそうなセレクト?
ってまあ、そんなお客さんもおられるんでしょう、ご主人は何もなかったかのようにオーダーをうけられ、素早い手つきで作業に入られました。
ちなみにメニュー表には『かしわおにぎり 200円』しかありませんから2個以下は駄目かと思いきや、そこは田舎のうどん屋さん、1個からでも厭な顔ひとつせず応じてくださいます。
むしろ、
「ありゃ? 〇〇ちゃん、腹空いとらんと?〟
「いや、大将。昨日ちょっと飲みすぎたんよ」
みたいなジモティの常連さんとの会話が弾むぐらいで、和気あいあいとした空気が流れています。
というか、皆さん、かなり方言(朝倉弁)が強く、所々ワタシみたいな都会っ子は聞き取れなかったりするぐらい訛ってらっしゃいましたね(自分だけエエ所の生まれのように言うな! このドブ育ちが!!)
で、そんな外国語みたいな訛りが飛び交う中、混んでたから珍しく4〜5分して供されたものの、早速お目当ての『かしわおにぎり』からパクつくと、
〝冷たっ!〟
と、当たり前の話なんだけど、こちらも天ぷらと同様、出来たのを置いてたんだから目一杯冷めてる。
っていうか、天ぷらの方が温かいスメに一部でも浸るからまだ救いがあり、『かしわおにぎり』に関しては、ただ皿に乗ってるだけだし、時期も時期、12月ともなると、いくら暖冬とはいえ冷蔵庫から取り出したかのように冷えっ冷え ⤵︎
〝まあ、スメ飲めばな〟
けれども、もちろんスメを口に含めば温かくもなるんだけど、そうすると、その両方の味わいが口中で調味され、単独だとシンプルで悪くないものの、なんだか複雑すぎるきらいも?
なんとなく塩っぱさと甘さが喧嘩するんですよね。
ってまあ、それって好き好きでしょうが、取り敢えず『かしわおにぎり』が冷たいのは致命的で、なんならうどんだけ注文し、出来上がるまで向かいの『Aコープ あさくら店』さんへ走り、熱々のを買ってきた方がまだマシ。
だったら、両方を温かいまま美味しく頂けますからね。
この『かしわおにぎり』って、そんな温かさも必要なんだけど、それに因る香りが食欲をそそるから重要で、有ると無いとじゃ流石に雲泥の差ですし。
ですから『かしわおにぎり』は、残念ながら良さを活かしきってはおらず、正直ガッカリしました。
冷めてて乾いちゃってるのもあるからでしょう、かしわの脂分も今一つ主張してきませんでしたね。
その点、わずかながらスメのおかげで口の中で温かくなると甘みは増すような気はしましたが、おかしな話、あの『Aコープ あさくら店』さんの強烈な『かしわおにぎり』と同じ品とは思えないぐらいでした。
とはいえ、うどんそのものについては前回と印象が一変し、というか、不肖ワタシの舌も肥えてきたのか、スメにひそむ旨味を充分に堪能できました。
って、その成分が何かと問われると、なんせバカ舌ですから話半分ながら、昆布は強く感じられるんだけど、後はイリコか節系かの旨味のような?
それらがしっかり出てるから問題ないどころか、今回は強く首肯けるぐらいだったものの、マイレビ様方は皆さん塩分も充分だと書かれてるんだけど、この辺がワタシのドブ育ちの真骨頂か個人的には後もう一歩。
ですが、ただ高血圧なワタシならではのブッ壊れた塩味計に因る判断に過ぎないのかもしれないし、客層も仕事師が多いから、おそらくマイレビ様方がおっしゃる方が正しいんでしょう。
ワタシの味覚って、たいがい壊れてるけど、こと塩っ気に関しちゃザルですからね。
しかしながら、そのときのワタシは、もう少し塩分濃度が強ければと思い、ふと見たらトロロ昆布があったんで、それをゴソっと入れて混ぜたら、まあまあ好みの塩っぱさになりました。
ですからスメに関しては万々歳だったんだけど、今度は麺がちょっとなあ?
って、前回はとにかくヤワすぎて話にならないほどフヤけてたものの、今回は逆に若干コシというか、悪く言うと芯があるようなイメージ?
いや、いくら混んでたからとはいえ、さすがにまだ茹で上がってないぐらいなカタさとまでは言わないし、表面は幾らかヤワな口触りもしたんだけど、あまりにも前回とは違いすぎるから、もしかしたらマイナー・チェンジでもされたのか?って疑っちゃうぐらい。
もっとも、前回のヤワヤワよりは今回の方が個人的には好みでしたが、もう気持ちヤワくても良かったかなあって思った程度でしたけどね。
ですから、評価は前回より多少アップするんだけど、いかんせん本来の目的たる『かしわおにぎり』に関しては、かなり項垂れるぐらいだったし、冒頭で述べたように、その後に『Aコープ あさくら店』さんで購入したら、相も変わらず熱々だったから、なんとか、これを即座に美味く食べられる方法はないかって、また考えちゃったぐらいでした。
で、あることを思いついたんだけど、それって勿体ぶるわけじゃないものの後出したいと存じます、あしからず。
● 個人的 食べログ 評価点・・・3.6