ベロベロのロレンスでもうまい : Menya Kusabi

焼き鳥と酒をたらふく食って酩酊気味となった日曜日の夜。
偶然入った新しい焼き鳥屋が、飲み放題つきコースが破格の4000円。しかも結構な日本酒が飲み放題なのもあり、嬉しくなってかなり飲んでしまったワタクシ。アラビアのロレンスならぬ、ベロベロのロレンスです。こうなってしまうと炭水化物への欲求がエベレスト級に高まるのは、火を見るより明らかです。

カーボを求めて再び福島の街を彷徨する。当然、丸信はやってないし、やはりここはもうくさびしかないか…という諦めにも似た境地でAXCビルへ。ここは以前は通り挟んで向かい側にお店があったはずですが、いつの間にか移転してたんですね。祈りながら地下1階へと降りていくと、おおやっていた！　煌々とさんざめく「くさび」の文字に心励まされながらのれんをくぐる。
入店してメニューを見ながらしばし悩むも、ここはあっさりめのつけ麺中華の大盛りで。

10分弱で手元に来たそれは、一見何の変哲もないつけ麺。
具はチャーシュー、煮卵、メンマ、のり。麺は緩いウェーブがかった中太のちぢれ麺。加水率はあまり高くないのでややボソボソという感じですが、つけ汁と食べるのであれば悪くない仕様です。つけ汁は鶏ガラと節の旨味が効いたオーソドックスなタイプ。麺を付けながら食うと、あっさりした中にもしっかりとした旨味を感じます。後味のキレもいい。ベロベロのロレンスだったので、5分もたたずに平らげてしまいました。麺をあらかた片付けてから、つけ汁をスープで割っていただくのもいいですね。満足感に浸りながら、だしの旨味をかみしめることができる。

所詮、飲んだあとの駆け込みラーメンだろと思ってましたが、意外と全体のバランスが如才なくまとまっていて秀逸だと思いました。長時間営業でこれだけの質を維持しているというのは、それなりにいいお店の証拠でしょう。移転しても長く続いているのは、地元の人の支持が根強いと言うことでもある。残念なのは、ベロベロのロレンスでなければあまり行ってみようと思わないところ。今度はシラフの時に改めて味わいたいと思います。ごちそうさまでした。