もてなす心も美味い焼きカツも、唯一無二。
郡山を通りかかると、仁亭さんへお伺いするのが何よりの楽しみ。
心が安らぐ、癒される、そして満たされる。
夕方からの訪問だと、どうしてもかなりの待ち時間が。
どんな客だろうが、みんな公平に先着順にお店の前で待ちます。
冬など、外にストーブまで置いて暖を取らせていただける。
ご主人は待っている一人ひとりの客をしっかり把握して、待っている時間にまで心を配ります。
店内に通され、ホッとする間もなく、店内造作に目を奪われます。
古民家から持ってきたようなテーブル、椅子、什器、凝ったグラスや焼き物。
料理を待つ間も飽きさせません。
先ずはたっぷりの生野菜。
新鮮な牛乳を使うフレンチドレッシングと、醤油タレとオイルのドレッシングを、だいたい半々にかけるとちょうど良いお味。
フレッシュで瑞々しいご当地の恵みが特製ドレッシングで引き立てられ、もりもり野菜が食べられて、新鮮な野菜の滋味こそが、揚げ物を中和してくれます。
ほかほかの会津のコシヒカリは、甘味、香り、粘りに艶、旨いご飯の模範生。
だから、全国に跳梁跋扈するインチキ魚沼コシヒカリの代役を務めるのは会津米だと言われるほど。
あまり良い話じゃないけれど、それくらい旨いということです。
赤出汁は香りの良いなめこ汁、紫蘇の香る浅漬け。
定食のキャストが出揃ったところで、真打登場。
「仁亭焼きカツ」は、とろーりチーズとハムを挟んだ、柔らかく厚みのある豚ロース。
いつもたっぷり食べ応えがあって、1,600円余のお値段(2021/05)と十分見合う価値があります。
焼きカツの良さを一言でいうなら、揚げ油に旨味が逃げない。
衣が旨みをキャッチしていて、チーズと交じり合って旨味たっぷり!
最後のひと切れが、ああ名残惜しい。
上りには、熱々の緑茶を。
ああ、美味しかった!
また遠来の私を覚えていてくれたご主人、本当にありがとう。
8年ぶりの焼きかつ仁亭、感動の旨さ、感動のもてなしは不変です!
焼きかつの名店、郡山の仁亭(じんてい)さんへ。
とんかつを揚げずに「焼く」ことで、旨味が外に逃げない。
それを初めて実感したのが、このお店でした。
夕方の口開けとともにお店へ。
開店前から並んでいた客で、ちょうど満席になりました。
小上がりには、水車の歯車にガラスを被せた円いテーブルがふたつ。
熱いお茶と、熱いおしぼり。
もうずいぶん久しぶりにお店に来たけれど、凝った什器備品、そして、細やかに客を気遣うご主人ともども、以前のままです。
大きな鉢に盛られた、新鮮な生野菜。
二種のドレッシングをかけ合わせ、新鮮な野菜を思う存分頬張って。
思えば、これで血糖値の急上昇も抑えられるわけで、ご主人の健康への気遣いがしのばれます。
ふっくら炊けた会津コシヒカリ。
まずは、たっぷりのキャベツの浅漬けとともに。
艶々の炊きあがりは、新米であると一目瞭然。
素晴らしい弾力、そして仄かな甘み、こんなに旨いご飯を食べるのは、ほんとに久しぶりな気がします。
ぱらりとかかった梅漬けがまた素晴らしい。
なめこの汁は、鰹出汁と味噌の香りがふわーっと。
さあ、いよいよ焼きかつが。
何故か、此処の焼きかつは、細長い。
パン粉が少しきつね色で、中のほうは優しい山吹色で。
口にすると、サクッ、ふわっ!
きっと、新鮮な油を使っているであろう、ふんわり甘い口当たりが素晴らしいですね。
仁亭焼きかつなるものは200円ほど高いメニューなのだけれど、蕩けたチーズがとろーり。
ハム、チーズ、青紫蘇葉、それに旨味をギュッと閉じ込めた豚ロースの旨味。
柔らかく、脂に甘みのある、素晴らしい豚です。
今更ながら、焼きかつというのは本当に旨い食べ物です。
普通の揚げかつは、油で泳ぐから、衣の隙間から旨味がどんどん逃げていく。
ところが、焼きかつは、じんわり出てきた旨味が閉じ込められ、あるいは衣が受け止めてくれます。
もちろん密着衣でカラッと揚がったとんかつには、それはそれで素晴らしい持ち味があるけれど、焼きかつこそ、負けず劣らず理に適った旨い調理法なのですね。
食べ終わると、主人が今度は冷たいおしぼりとほうじ茶を持って来てくれました。
いかがでしたか?と。
「八年ぶりなのだけれど、ご主人よくぞお変わりなく・・」とごあいさつ。
すると、「お客さんこそ、お変わりなくて・・」と。
なんと、八年ぶり、しかも遠来の客の顔を覚えていらっしゃる。
いつまでも変わることなく、客一人一人を気遣う、素晴らしいホスピタリティ。
この人にしてこの料理なのだと、しみじみ感じ入るお店ですね。
心のこもったもてなしで食す、最高の焼きかつ。
春本番のなか、高速料金普通車上限1,000円の旅、第3弾を敢行いたしました。
今回の行先は福島県郡山。ちょうど見ごろの「三春の枝垂れ桜」を兼ねて出かけましたが、桜の方は周辺がかなり混んでいるようで、あっさり断念。
あとはもう、ひたすら目的のお店、焼きかつの名店「仁亭」さんのことを考えながら、郡山の街を右に左にハンドルを切ります。
環状道路沿いの、シックな建物。
気をつけていないと判りにくい佇まいです。
夕方19:30頃に到着しましたが、花見時期のためか、いつもよりも待つ人が多く、店の前にも10名ほどの客が。
4月とはいえ、東北郡山のこと。
日が落ちるとしんしんと冷えますので、店の前でわざわざストーブを焚いています。こういうところが、ここのご主人の心憎いところ。
しかし、この店ならではのもてなしは、まだまだ序の口でした・・・。
寒いからどうぞと、狭い玄関に窮屈ながら、できる限りの人を招き入れます。
東京のどこかの行列店など、店を覗くだけでも睨みつけるような勘違い甚だしいところさえあるというのに、この優しさ、気遣い。
待つ間に、扇子に筆書きされた面白い品書きを渡され、予め注文を聞かれました。
その際にも「待たせてすみません」と繰り返し詫びる主人、尋常でないほどの腰の低さです。
実際、かなりの待ち時間を費やし、ようやく座敷の片隅へ。
熱い緑茶に、これまた熱く蒸されたおしぼりが手渡され、ほっと一息。
店内は古民家に古民具、陶器などアンティーク調に味わい深い装飾が施されているほか、玄関前に豪快に活けられた枝のままの桜に始まり、店内のそこここに草花が活けられ、主人の趣味の深さを伺えます。
注文は仁亭焼かつ(1,600円)と普通のロース焼きかつ(1,400円)を。
普通の「揚げたかつ」と「焼きかつ」がありますが、ここはせっかく仁亭さんに遠路はるばるお伺いした故、迷わずまずは焼きかつを食べてみましょう。
仁亭焼きかつの方は、大葉やチーズがはさんであって、肉の量目もやや多いとのことです。
肉があがる前に、いろいろなお皿がどんどんテーブルに運ばれてきます。
まずは鉢いっぱいに盛られた新鮮な生野菜。春キャベツのほか、サニーレタス、レタス、それにコーンやクレソンが盛られています。
乳状のものと醤油ベースのものの2種のドレッシングが添えられ、それぞれ2対1でかけて欲しいとのこと。あっさりと野菜の滋味を活かす素晴らしいドレッシングでした。
それに、ふっくら炊けたご飯と汁。
新米とは言い難い時期なのにつやつやと、とっても旨い会津のコシヒカリ。
さすが「魚沼など目でない」とまで言う人もあるほど、質実に優れたお米、天晴れです。
お味噌汁には、地場の味噌に小粒のナメコと青菜が。
品良く香るかつおだしと味噌の香り、至福です。
漬物の小皿には、キャベツやキュウリの浅漬け、白菜の一夜漬け、それに紫蘇の実漬けと、どれも程よい塩加減です。
こう名脇役が揃うと、メインの焼きかつ登場の前にどんどんご飯が進んでしまいます。
これら、お肉以外の名脇役たちは、お替りもできるようです。
さて、いよいよメインディッシュが運ばれてきました。
じんわりと焼かれたかつを一切れ、箸でつまむと、すぅーっととろけたチーズが糸を引きます。
熱々を一口、旨いっ!
今までの「揚げたとんかつ」の既成概念がひっくり返ります。
揚げずに焼くことで、衣が旨みを閉じ込める。それにも増して、焼くということで豚肉の旨み成分がよく出ている、こういうことでしょうか。
ソテーや焼き肉にしたときのあの豚肉の旨み、衣のさっくり感はとんかつ譲りで。驚きました。
それに、この仁亭焼きかつに挟まったチーズ、ハム、大葉が三位一体になってロース肉の旨みを引き立てる・・・。参りましたね。
ちなみに豚肉は、福島県産豚とのこと。
食べ終わると、主人が今度は冷たいおしぼりとほうじ茶を持って来ました。
いかがでしたか?と。
「旨かった・・・」と絶賛すると、「場末の食堂ですから、お恥ずかしい」と。
器の焼き物の品の良さも褒めると、「安物ですから・・・」と。
とにかく、本気で恐縮している様子で。
いや、どこまで本気なのか・・・と?
ここまでのホスピタリティーと魂の入った料理。
ご主人の素晴らしい生き様も垣間見るようで、本当に恐れ入りました。
점포명 |
Jintei(Jintei)
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장르 | 식당、양식、돈까스 |
024-923-0032 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
福島県郡山市鶴見坦3-5-2 |
교통수단 |
JR 고리야마역 앞에서 후쿠시마 교통 버스(사쿠라 순환 도라마루·야마네 주위, 연못의 대를 경유하는 가마이케 단지행)에서 약 15분 “제1 중학교” 하차, 도보 1분 는 260엔입니다만, 야마네 주위는 330엔. 야마네 주위의 경우는 제1중학교 남쪽에서 내리면 280엔 도보 5분입니다. 고리야마 역에서 2,460 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 |
좌석 수 |
17 Seats ( 테이블 2 탁자 코가미 2 탁자 카운터 2석) |
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개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 밖에 흡연 가능합니다. |
주차장 |
가능 가게 앞에 9대 |
공간 및 설비 |
카운터석 있음,좌식 있음 |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
독채 레스토랑 |
아이동반 |
어린이 가능 |
비고 |
밥 따기 자유, 맹도견 입점 가능, 샐러드 따돌림 자유 |
郡山の焼きかつ仁亭(じんてい)さん。
会津の帰りなのにわざわざ郡山をまわってでも、どうしてもここに寄りたくなってしまう。
それぐらい大好きなお店です
いつもは仁亭焼きかつと言う、チーズとハムを挟んで焼くものを注文するのですが、今日は何となく普通のロース焼きかつを頼んでしまいました。
相変わらず、長い待ち時間の辛抱。
でも、人気があるのは納得だから仕方ないですね。
ドアの外には、待ってくれるお客さんへの気配りが。
冬はストーブを置いてあたらせてくれるんだけど、夏にはまさか冷風扇を置くわけじゃないだろうし、どうなんだろうと思ったら、なんと風鈴をたくさん吊るしてあって、初秋の風にチリーン!
今回は、小上がりの丸テーブル。
古民家から持ってきたという、例の年代物です。
出だしは、山盛りの野菜サラダから。
郡山近郊で穫れるフレッシュな生野菜が山盛りです。
これに手作りドレッシングは、牛乳系、ピーナッツと醤油オイル系の2種類を、2対1で混ぜ合わせると言う流儀を御指南頂いて。
油分がこれでもちょっと気になるから、いつも牛乳の方をさらに多めにかけるんですよね。
野菜そのものの旨味が増すような気がします。
チーズなしのやきかつが出てきました。
もちろんチーズ挟みが此処の名物的料理なんだけど、今日のは豚とパン粉だけの一本勝負!
揚げないから、衣の外に旨みが逃げにくい。
豚肉の旨味が素直に味わえますね。
最後の脂身の一切れまで、本当に美味しいです。
一夜漬けと一緒に、会津米をもりもり!
艶々で弾力があって、本当に美味しい。
日本人に生まれてよかった。
2年ぶりにお伺いしたら、ご主人が幾分歳をとられた風に見えて、自分もまた然りなのだなぁとしみじみ。
ただでさえ腰が低くて、いつもお客さんのことを思っておられる背中が、一段と小さく見えました。