数々の童謡を作詞した野口雨情ゆかりの温泉宿。湯量豊富な温泉で考えたこと : Ujounoyadoshintsuta

♪カラス なぜ泣くの カラスは山に♪の「七つの子」

♪赤い靴 はいてた女の子♪の「赤い靴」などなど。

明治から大正にかけて数多くの名曲を残した詩人野口雨情。

福島県いわきの湯本温泉にある「新つた」さんは、そんな野口雨情ゆかりの宿なのです。

温泉は湯量が豊富な硫黄泉です。男性、女性大浴場の他に家族風呂や庭園露天風呂もあります。

ところが家族風呂に入ってみると平凡な内湯。45分2000円。狭くて、お金を取るに価しません。

一方、庭園露天風呂は竹林が広がり風情ある露天風呂です。しかしここはなんと混浴。山の奥地にある旅館ならともかく、こんなJRの特急が止まる駅近の場所で混浴とは珍し過ぎます。

男女ともに湯あみを着て入浴するのだけれど、着替えする場所が男女ともに丸見え。こんなので安心して入浴できるのでしょうか。ここは改善した方がいいでしょう。このお風呂を貸し切り家族風呂に解放すればかなりレベルの高い宿になるのでは？

部屋数は51部屋あるらしいけれど、全部の部屋が稼働しているように見えません。エスカレーターがあるのですが止まったまま。照明もやや暗く、陰気な印象を与えます。これぞ昭和の旅館という感じです。

ここでは朝食のみ頂きました。イカの刺身、シジミのお味噌汁など。

湯本温泉は東日本大震災以降、来訪者が大幅に減っているらしいです。

この宿も将棋の竜王戦の会場になったり、いろいろ対策を考えているようです。

湯本温泉といえば、ハワイアンセンターが超有名です。このハワイアンセンターの独り勝ちみたいになっているので、ここの女将は他の湯本温泉の女将達と立ち上がり、フラダンスを踊るイベントも定期的に開催。それが「フラ女将」だとか。おもしろいアイディアです。

しかし大切なのは料理と温泉。

朝食も「昭和の時代に食べた旅館の朝食」から、魅力的な朝食に変わらないと。

炊きたての土鍋ごはんは必須。熱々の料理もあと一品は必要。それがあるだけで、この旅館の朝食のイメージも大幅にアップすると思うのですが。

歴史ある旅館だけに、末長く旅館経営ができることを望みます。