忙しい最高の串 : Torigen

平日夜に訪問です。

予約もなく20時過ぎに到着すると運よくカウンター席が空いています。ほぼ観光客はいない地元で働く方ばかりです。店内は全席喫煙可能なのでタバコが苦手な人は遠慮した方がいいかもしれません。

こちらは“美唄やきとり”のお店です。

農林水産省のHPでは“いまでも「美唄やきとり」は、鶏の頭から皮、内卵、内臓などのさまざまな部位とたまねぎを一つの串に刺して焼いた「モツ串」のことをさす。”

“モツを使った「美唄やきとり」は、味付けは塩こしょうで長ねぎではなく、たまねぎを使う点が特徴である。串元には皮を使い、最後にはモモ肉を刺すのが、一般的。焼くと甘みが増すたまねぎと鶏のモツの相性が良く、旨味を引き出してくれる。地元では、食事のしめにはかけそばを注文し、その中に「美唄やきとり」を入れて楽しむのが美唄流といわれている。”

とのことです。確かにこちらのお店にも『かけそば（498円）』がメニューにもあります。

まずは『ビンビール（748円）』でのどを潤します。しかも赤星でした。この時点で個人的にいい店感が高まります。

お通しで漬物が提供され、焼き物の前に『冷奴 自家製三升漬（440円）』をお願いしました。

ほどなく提供です。

いただきます。

三升漬というものを存じ上げませんでしたが、辛みがあってお酒の香りがします。イメージとしては辛子奈良漬けのような漬物を細かく刻んで、タレとともに豆腐の上に乗せたような味わいです。これがお酒にめちゃくちゃ合うのです。

美味しいです。

間髪入れずに焼き物を注文します。『鳥串（176円）』を3本、『長ねぎ 2本（484円）』、『ピーマン 一皿（484円）』です。

ご主人が炭火と闘いながらせっせと仕上げてくれます。その間にも常連さんのフォローとコミュニケーションを忘れない点が本当にすごいと思いました。

まずは鳥串です。本当に一本一本の構成が違います。分析するよりまずは食べてみると部位の食感の違いと脂の旨さと肉の旨さを感じます。その中でも最もいい仕事をしているのが玉ねぎです。甘みと食感で口の中をリセットさせてくれます。

いい意味で食感と旨みが忙しい串です。

本当に美味しいです。

野菜串は大ぶりで甘く食べごたえがあります。

鳥串の休憩には持ってこいです。

このお店はお酒も充実しています。赤羽で体験したチューハイの大ボトルもありました。他にも焼酎が各種あり、皆さんそれぞれに楽しんでいます。ビール党の自分にもよく合うメニューばかりです。

ここで鳥串を3本おかわりします。今回は黄身がついて来ました。まさに鳥のすべてを楽しめます。

最後に農林水産省の言う通り、皆さん『かけそば』で〆ています。

でも鳥串を入れている人はいませんでしたよ。

かなり好みのお店を見つけることができました。タバコだけ我慢します。

ごちそうさまでした。