新そばと初物と、過ぎし夏の忘れ物。
お酒の提供が出来ない期間限定にて、武骨なネーミングの「昼めし」を展開中。SNSで新そばの提供を知り、早速電話予約の上で訪問。徐々に知られたランチ…今現在は予約がベターだ。
■もり蕎麦セット 選べるご飯+小鉢3品 1,900円
蕎麦は自家製粉の摩周産新そば。粗挽き細切りのルックスに期待度UP。前回キュッと締まったコシは、水分含有量の影響か今回はしっとりと緩く解ける感覚…ゆえに後半は切れが目立った。風味は香ばしさがゆるり、現段階における今年の摩周産の答えなのか…青々強い風味は控えめで大人しい。個人的に今回も美味しいが、意気込みと冒険が少し過ぎた印象。
辛汁はどっしりとした各旨味の詰め合わせに、ググっと深く独特の風味がある返しが濃厚に融合する強い汁。蕎麦は半分まで浸けるのが限界だ。
雲丹とイクラご飯は夏秋の競演。いくらは少し固く淡いが、夏の忘れ物…雲丹は充分。初物秋刀魚の炙りは上々、柚子生姜?良し。タチもやはり美味く、塩気少ないキャビアのプチアクセント。うん、旬は期待感と雰囲気で味わうが更に吉、そして華やかだ。
…ランチとしては値が張るが、価値ある内容で充分。豊かな気持ちで旬を味わいたい。
初物七十五日。
コロナ禍において夜営業の居酒屋が生き残りを掛けてランチ営業に乗り出す事は、店側の売り上げ確保は勿論だが、利用する側にとっても気軽にその店の性質を感じとる事が出来るので、ある意味では良好な相互関係とも言えそうだ。
そしてこの店はSNSでの情報発信がコマ目であり、それは「店の鮮度」の良さが感じられると共に、遠方から足を運ぶ者にとっても良いきっかけと後押しとなるので大変有効な手段だろう。
前置きが長くなったが、この店は豊平区平岸にある人気和食居酒屋。特徴は旬の食材を丁寧な仕込みで提供。そしてご主人の蕎麦好きが講じてメニューにオンリストする手打ち蕎麦も好評のようだ。今現在は「昼めし」としてランチ営業を展開、早くも好評を得ているようだ。
【初物】落葉きのことボリボリのつけ蕎麦(ご飯・小鉢3つ) 2,500円
選べるご飯は迷いつつも「大間の本鮪中トロたまごご飯」とした。蕎麦は摩周産を外一で打ち、自家製粉のものもブレンドする本格派だ。
その蕎麦が素晴らしい。包丁技量を魅せるかの如くの繊細な細切り、適度なザラツキありつつしっかりと冷〆された喉ごしの良さ、口に含んで咀嚼した時にフワリと立ち込める蕎麦の香りもしっかりと。
ほう‥‥
汁は蕎麦屋にあらず、和食店のそれだ。昆布や椎茸であろう旨味を上品に抽出、鰹出汁は穏やかに
、返しはさりげない融合…そう、素材の味わいを引き立てる事に徹した和食理念のような立ち位置。これはこれで店の性質にリンクするようで有りとも言える。
初物のきのこ達は素朴でありながらも華やかで楽しい。勿論大根おろしはしっかりと辛く、蕎麦を絡めて手繰れば先取の北海道の秋を実感すると共に、実りの秋への期待感を高めてくれるよう。
おおお…
大間の鮪は飛び切りではあらずも当然なる旨さ。卵黄と絡めて幸せ、厚手の海苔の風味のアシストが質の良い米を固めに炊いた白飯の甘味を引き立てる。
ふふふ…
脇を固める小鉢も優秀だ。タチは当然、ポン酢までも美味しく感じ、自家製漬物も郷土色豊か。但し小鉢の一つが大間の鮪で被ったので、ご飯は同じく初物の「いくら丼」にして初物三昧にすべきだったかと少し戸惑うも、大間の鮪増量で満足度アップ!と前向きな発想転換。
いやはや素晴らしき「和食蕎麦御膳」。旬を求めるならば最高であり、初物七十五日…自堕落な生活を続ける私の寿命も七十五日は延びそうだ。
ご主人に「昼めし」はいつまでですか?と尋ねると「お酒が提供出来るようになるまで…」との事。そして今このレビューを打ち込んでいると、ニュース速報で北海道も緊急事態宣言が延長と…
どう考えれば良いか… 今宵は何だか複雑な気分で締めくくりのENTERを打つ。
점포명 |
Ajidokoro Takao(Ajidokoro Takao)
|
---|---|
장르 | 이자카야 |
예약・문의하기 |
011-833-0063 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
北海道札幌市豊平区平岸一条7-3-6 |
교통수단 |
電車:札幌市営地下鉄南北線平岸駅より徒歩約3分 히라기시 역에서 252 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
¥8,000~¥9,999
|
지불 방법 |
카드 가능 (JCB、AMEX、Diners) 전자 화폐 불가 |
좌석 수 |
20 Seats |
---|---|
개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 店前に灰皿あり |
주차장 |
불가 |
공간 및 설비 |
카운터석 있음,소파자리 있음 |
음료 |
일본 청주(사케) 있음,소주 있음,외인이 있음,일본 청주(사케)에 고집 |
---|---|
요리 |
생선 음식을 고집함 |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
---|
今札幌でかなり攻めてる蕎麦屋…いやいや和食居酒屋だ。コロナ禍のランチ営業、日々変わる入魂の本格蕎麦や、旬を意識した魅力的なご飯、付け合わせの小鉢をすっかりと気に入り、電話予約した上で3度目の訪問。
■もり蕎麦セット 黒松内田舎十割 1,900円
釧路本鮪と落葉きのこのご飯~すっぽんの玉子を落として
たちとボリボリ出汁 鯨うわすぬた 柿の白和え
今回の蕎麦は太切り。キュッと締まったビンビンの固コシ、新そばの香りは閉じこもっているが、咀嚼すれば黒松内らしい穀物の甘味が現れ余韻が長く続く。私としてはこの太蕎麦こそ粗挽きで柔らかめに振って欲しいが、これは好みの問題だろう。汁は凝縮出汁に独特風味の返し濃厚…強い味わい。小鉢を含めた和食膳として楽しむならばもう少し穏やかでも良い気もするが味わいは良く、本格蕎麦に対する意気込みとも捉えられる。
ご飯は赤身や中トロ・大トロ混じりの鮪が秀逸…秋らしい落葉と固めのご飯で食べ応えと雰囲気があるのだが、私のタイミングはすっぽんの卵が切れてしまったとの事…納得の上でのオーダーだったが、それも楽しみだっただけに残念。
今回のたちは炙りが入り、ボリボリの滋味と出汁、フレッシュな生姜の相性良し、脂と赤身のバランスが楽しい鯨はぬたの酸味が良きアクセント、柿は少し早かったが、甘い豆腐のコクが良いハーモニー。
うん、価格を考えても、やはり満足のお膳…
蕎麦粉を変え、打ち方を変え、日々攻めの蕎麦を提案するご主人、余程蕎麦が好きなのだろうなと共感。そう、札幌蕎麦シーンの盛り上げには「共感が大事」なのだ… ん???
さて、ここのランチ…好きなのだが、緊急事態宣言明けにはどうなるだろうか。予定では終了らしいが、月に数回やりたいとのInstagram情報も…