平岸の名店 : Ajidokoro Takao

とうとう行けた。
ずっと気になってたこちらのお店。

店の雰囲気から、お料理、人柄までとてもいいお店だった。

冬、雪の降りしきる日だったが、玄関入るなり炭鉢で焚かれた炭の暖かさがお出迎え。
店内は暖色のライトで、木を基調としたこちらもあたたかみのあるあしらえ。
日本酒やワインがセラーにディスプレイされていた。

お通しから心を掴まれる。
小鉢や一品が４種。どれも出来合いのものをポンと置いたようなものではなく、手の込んだ、そして酒に合うものだった。

この日は3人でお邪魔して、料理はそれぞれ3人用にそれぞれ分けて出してくれた。おそらく料金的には表示より高く3人の料金になってはいる。しかし、心遣いが嬉しい。

少し前の来店の投稿になってしまい、商品名などは忘れてしまったが、味の記憶というのは感動したものは残るものだなと感じる。

中でも、最後に食べた蕎麦が感動に値する一皿だった。
蕎麦で美味いものに出会うのは本当に難しいと個人的に思っている。香りがするようなしないような、つけ汁の味しかしないような店にはよく出会う。しかし、このお店はそんな店とは一線を画する。
香り、旨み、あまさ、つけ汁によるそれらの相乗効果。本当に美味しかった。

ちょっと値段はするけど、吊り上げた値段では一切ないと感じるほどに、見合った、もしくはそれ以上のものが食べられるお店だった。