完全予約制のとっときディナー : Yashiro Shouten

以前から行ってみたかったお店の一つ。
やっと行くことができました。

予約の電話をかけると、コースが8000円とのこと。
他の方の口コミよりも値を上げておりますが、久々、特別な日のディナーであったのでケチケチすることはないなと。
電話では苦手な食材がないか聞かれ、ない旨を伝えてこの日。

到着しますと私達だけだったようで、早速ディナーの始まりです。
BGMは洋楽系、聞いたことあるものも。
私は詳しくないのですがレコードジャケットらしいものがいくつか。いろいろな小物と並んでオベーションのギターもオブジェ的に。

最初はニンジンのムースにコンソメジュレ乗せ。塩ウニが隠れております。
ニンジンの甘さとコンソメのジュレがいいバランス。そしてウニの香りがこれからの食事への期待を高めてくれます。

次はパテ・ド・カンパーニュ。いくつかの新鮮野菜やピクルスとともに味わいます。レバーの臭みがいい！

そしてエスカルゴ。ブルゴーニュ風とのことですがパン粉入りは面白いですね。ソースでバゲットが進みます。

スープはビシソワーズ。ここだけフレンチ in アメリカなのが面白いですが、甘みがいいですねえ。これもパンをつけて食べるとのお勧めを。
ビシソワーズでそのようなことをしようと思ったことはありませんでしたが、スープの甘みが引き立ちます。

オマール海老。カナダ産の活オマール海老とのこと。アメリケーヌソースがかかってミソも新鮮。身も繊細なコクがありますねえ。エーゲ海ツアーの団体旅行で出てくるものとは違います（比べちゃいけない笑）これもバゲットをつけたらなくなってしまいました。美味しいんだもん。

そしてメインは鹿肉のロースト。大ぶりなフォアグラ添え。付け合せはきのこのミックス。ソースはきのこのソースと黒トリュフのソース。
鹿肉は臭みもなく、表面だけを焼いたもの。新鮮なんでしょうね。繊維質もそれほど感じず、こちらも繊細なお味。
ソースを使い分けながら、そしてフォアグラをちょこっと重ねながらいただきます。濃厚で楽しい。

で、デザートはクレーム・ブリュレとパンナコッタ。コーヒーをポットで出してくれます。
間にグラスワインの赤と白をいただきました。銘柄がよくわからなかったので教えてくれるとちょっとその気になれるかもなあ。聞いてもわかるわけじゃないけど。

多分、下ごしらえがほとんどなお料理が多く、ソテーとかグリルとかという料理よりも、きちんと出来上がってる感がありますね。
メニューも定番モノが多いので、意外性という意味ではもしかしたら物足りなさを感じるかもしれませんが、直球勝負できちんと結果を出してるのがすごいですねえ。
基本メニューはおまかせになりますが、鹿肉やフォアグラあたりはよく登場するようですね。好みが分かれるところですので、ご予約の際はあらかじめお伝えしておくのが吉かと。
帰りの際には「お口に合いましたか？」と丁寧に。
もちろんお口に合いましたし、しかも量的にも満足できるもので、お腹いっぱいになりながら帰途についたのでした。

そうしょっちゅうは来られないかもしれませんが、特別な日にはオススメですね。