イーハトーブにある宮大工が建てた風情ある湯宿でくつろぐ時間 : Yamanokami Onsen Yuukaen

イーハトーブ…宮沢賢治の心象世界にある理想郷。
ここ花巻は賢治の故郷でもあります。
最近で言えば、花巻東高校卒業の大谷翔平（出身は隣の奥州市）ですね^^

花巻は、湯量豊富な東北にあっても屈指の温泉地、花巻温泉郷には12の温泉があります（厳密には今回の山の神温泉を含む、豊沢川沿いの8湯は花巻南温泉峡と言うそうです）。

山の神温泉「優香苑」
宮大工が手掛け、全館に格子模様の格天井や巧みな細工が施されており、木のぬくもりに包まれながら上質でゆったりとした時間を過ごすことができます。
泉質はトロトロの美人の湯。
HPに寄れば「四種の源泉を贅沢に使用した源泉掛け流しの天然温泉です。まるで化粧水のようなとろみを帯びた湯は、一度体感したら忘れられないほどです」
山の神温泉に限らずですが、ほんと花巻温泉郷は名湯揃い。温泉フリークの方にはぜひ行ってみて欲しいエリアです。

温泉でリフレッシュして、何もしない時間を過ごしてると、欠かせない楽しみは食事です。
この日は３名での宿泊でしたので、レストランフロアでの夕食。
予め料理がセットされてるものが多いのは残念ですが、コスパ考えると致し方無し。

内陸の花巻ではありますが、日本有数の漁場を抱える岩手県ならではの三陸の新鮮な海の幸、そして地場産を中心とした豊富な山の幸。
何よりこの地は全国的にも有名なブランド肉「プラチナポーク（白金豚）」の産地です。当然ながら白金豚を使った料理がメインとなります。
どれも”普通に”美味しくて、品数、ボリュームともにちょうど良く、バランス良い。

湯宿として、温泉と木の温もりに包まれた空間は4.0以上、料理は3.5が個人的な感想です。

さらに個人的に…
花巻温泉は雪降り積もる冬がおすすめ。しんしんと降る雪を見ながらの露天風呂最高です。
また、ちょっとだけ足を伸ばして、ジョバンニとカンパネルラの「銀河鉄道の夜」のモチーフとなったと言われる「宮守川橋梁（遠野市）」に行ってみてください。運が良ければ、この橋梁を走るSL銀河を見ることができます。
花巻市内にもゆかりの場所が多く、宮沢賢治の世界観に浸る旅、きっと楽しいと思います。
追記：SL銀河は2023年春で運行終了のようです。