見えない景色が見えてくる気がする山頂でのコーヒー　〜表丹沢縦走編 その1 幻覚編 : Sombutsu San Sou

1番の楽しみは飲食より上に、「色々な地に訪れること」(所謂、旅的なこと)があります。行く先々で、風景や街並みや工芸品や出会いに触れ合う楽しみがあって、そしてその地での食べ物がとても楽しみな訳です。
行ったことのない土地だとワクワク感は増しますが、地元周辺でもそんな気持ちをベースに飲食を楽しんでいます。なんせ気の向くままの旅なんてできる状況にないですから。

今回は、表丹沢縦走を楽しみながら、茶屋や山荘を巡って楽しもうと企てました。なんですが、天気は曇りで遠くの景色は見えず、出かけた3月の中旬はまだ多くの山荘がクローズでした。それでも3箇所で休憩できたので、そのレビューとなります。ストーリー的に1度にレビューしてしまいたいのですが、店ごとのレビューしかできないので、3回に分けての紹介となります、今回はその1です。
因みに表丹沢縦走の標準時間は7時間20分(休憩時間を除く)、ピークは塔ノ岳の1491mです。
最初の山荘での休憩は、その塔ノ岳にある尊仏山荘となりました。

ヤビツ峠を8時過ぎに出発して、いくつかの頂きを超え、標準時間より1時間45分も早く塔ノ岳に着きました。本当は、塔ノ岳の少し前にある木ノ又小屋で休憩をとりたかったのですが、生憎の閉館中でした。本来なら山々を見渡せる素晴らしい眺望の塔ノ岳は曇り空で、見えない景色を見ながらコンビニのおにぎりを食べました。そして飲みたかったコーヒーを飲みに頂にある「尊仏山荘」に入りました。複数回目です。

山小屋らしい雰囲気がやはりあります。素朴な木造でボロが出ているものの温かみがあります。そして景色を見渡せる大きな窓があります。店内には煙突付きの大きなストーブがあります。
迷わず飲みたかったコーヒー(400円)を注文して席につきます。疲労の後のホッとする瞬間です。そんな瞬間を与えてくれる山小屋は有難い存在です。

そして、コーヒーを飲んでいると、曇っているのに景色が見えてくるんです。ぼんやりしていたので、本当に一瞬見えたのか、見えた気がしただけなのか謎ですが、「見えた」という声が聞こえたような気もします。
どちらにしてもそんな有難いような瞬間を与えてくれた山荘には感謝そのものです。そしてこういう場所だとコーヒーは実力以上に美味しく感じてしまいます。幸せですね。

尚、尊仏山荘には、飲み物は10種類ちょいあります。甘酒は冬季限定。食べ物はカレーやラーメンはなく、カップヌードルのみです(醤油、シーフード)。
　*近くの鍋割山に行けば有名な鍋焼うどんを食べれますが。

という訳で、見えない景色が見えた気がする楽しさと元気を頂きました。何しろ「尊い仏の山荘」ですから。

その1はこれにて終了です。


ご馳走様でした。

その2へ続く。