蕎麦の名店がカウンター天麩羅へ飛翔 : Tenso Katahei

熊本県熊本市、蕎麦の老舗が閉店となりましたが、御子息が新しくお店をオープン。
蕎麦のお店ではなく、天麩羅のお店へ衣替えして、全く違うお店としてオープンされています。
コロナの関係で、予約しつつお伺い出来ない状況もありましたが、今回はようやく機会を得てお伺いです。
ホテル日航の裏手のビルの３階にありまして、完全予約制 11,000円のコース１本で営業されています。
御夫婦で営業されており、熊本はカウンタースタイルが根付いていないので、苦労されているのではないでしょうか。

蛸からスタート、これも熊本の名物ですから、郷土を意識した構成は良いと思いますね。
刺身も美味しく、地のものを使っているところは好感が持てますね。
天麩羅に行くときには、ビールを飲み干し、日本酒へ。
各地の銘酒を置いてあり、熊本の酒はそう多くありませんでしたね。

まずは海老、揚げ方を変えて２本提供。最近は多いですね、このスタイル。
蕎麦屋の矜持がわかるような品を挟みつつ、衣薄めの天麩羅がどんどん供されます。
野菜系の天麩羅は好みのものが多かったのですが、この日一番嬉しかったのは、蝦蛄の天麩羅。
熊本のお店だな～と改めて実感し、嬉しく思います。
鮎、舞茸は通常コース内ですが、無花果の天麩羅は追加料金でお願いをした品。季節感！
そして、御飯を揚げて雲丹を載せる最近流行の手法。最先端を研究されていますね。
〆はかき揚げと蕎麦、温かい蕎麦をお願いしまして、かき揚げ蕎麦にしちゃいますよ～。
このスタイルは蕎麦の字に近いところがありますね、天麩羅と蕎麦の相性は抜群ですからね。

天麩羅店としては九州屈指だと思います。
以前見たインスタでは馬肉の天麩羅も出されていまして、熊本に拘った江戸前を出されているお店として、今後も目が離せません。