素直な美味しさを圧倒的なコスパで : Hiiragiya

旅館に宿泊しての利用ですが、いただいた夕食について主に書かせていただきます。

京都への観光旅行の際、旅行会社に企画旅行として申し込み、その際宿泊場所となったのがこちらです。新幹線とセットの料金なのでこちらの料金内訳が不明ですが、ハイシーズンにもかかわらず一万円台半ばと思われます。

夕食は部屋食でして、一品一品運ばれてきますので、スタイルとしては料亭の個室みたいな感じです。もちろん、部屋着でいますので気分的にはかなりリラックスできます。

夕食はお品書きが渡されますし、一品一品運ばれて来る際に改めての料理内容の紹介もあります。今回の内容は以下のとおりです。

・先附
　炙りさんま寿し、車海老、とんぶり、丸十、無花果、麩、もって菊、胡桃和え
・椀物
　鱧、大黒占地、秋茄子、梅肉
・向附
　季節のお造り
・凌ぎ
　長芋冷麦、半熟玉子
・焼物
　丸穴子焼霜
・揚物
　松茸ふらい、銀杏
・焚合
　牛網焼き、万願寺、茗荷、汲み上げ湯葉
。止め椀
　黒豆味噌
・ご飯
　香の物
・水物
　季節の水物

全体的には、素直な味付けのものが多く、美味しくいただけました。コスパを考えると宿泊がおまけについてくるぐらいのお得感があります。

旅館ですので、仲居さんがいらっしゃいますが、今回の担当の方は雰囲気が落ち着いた感じの方で、こちらの気分も落ち着いていくように感じました。

なお、夕食以外で衝撃的に美味しいと感じたものがありまして、それは部屋に通された際にいただいた「朧月」というお茶菓子です。外側の生姜味の砂糖と中の餡子の、辛さと複数の異なる甘さの絶妙な味のハーモニー、そして少々柔らかい煎餅の歯応えとの組み合わせも素晴らしいのです。これは自分用にも購入しようと製造業者を確認すると「加賀屋清和」とあります。そこで検索するも、現在は店舗は存在しないようです。お土産としての用意がありましたので、10個入り1,740円を購入しましたが、ここ（と本館）でないと入手できないというのは少々寂しいです。

さて、以下はいくつかの料理の印象です。

☆先附
　地味な感じで始まりましたが、味の濃いもの薄いもの色々あって飽きません。
☆向附
　魚の種類を忘れてしまいましたが鯛のようなものは漬けのようになっていてこれがいい感じでした。
☆焼物
　穴子の焼き加減、脂の具合、ともにいい感じで美味しかったです。