점포명 |
Fuji Yoshi
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장르 | 일본 요리 |
예약・문의하기 |
075-432-5765 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
京都府京都市上京区堀川通寺ノ内上ル三丁目上天神町626-14 |
교통수단 |
地下鉄 鞍馬口駅より徒歩15分 구라마구치 역에서 772 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
¥8,000~¥9,999
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지불 방법 |
카드 가능 전자 화폐 불가 |
좌석 수 |
12 Seats |
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개별룸 |
가능 4인 가능 半個室 ベンチシート |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
가능 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 |
공간 및 설비 |
차분한 공간 |
음료 |
일본 청주(사케) 있음 |
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이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
독채 레스토랑 |
아이동반 |
어린이 가능 |
비고 |
昼4800円、夜10000円コースは要予約 |
少し前、家内と二人で初めて伺った。
場所はなかなか説明しにくいが、堀川天神公園前バス停西側、北に向かって斜めに入る
道があり、一筋目を左折したところにある。場所的にはかなりレアな所にあるため
偶然発見することはほぼありえない。
お客は、ご近所さんか、ご紹介を受けた方か、NETや雑誌で見つけた人になるだろうし、
私たちもこの中のいずれかにあてはまる。
店内は二部屋に振り分けられていて、テーブル席のある部屋は船のキャビンを思わせる。
もう、一部屋はやや小さいベンチシートタイプで半個室のような感じになっているようだ。
なかなか変わった感じのお店というのが印象だ。
入口に比べれば店内の方がカジュアルでそのギャップがおもしろい。
その日は、テーブル席に案内していただいた。
天井からはランプが釣り下がっていて、アンテーク調、あるいは本当のアンティーク
なのか、いい感じに部屋が作られている。
キョロキョロしていると、女将さんがご挨拶を兼ねてお飲みものを聞き来られた。
生ビールを二人で頂くことに。女将さんは丁寧ではあるが仰々しくなく好感がもてた。
前菜が運ばれてきた。
徳島産の鱧と季節の野菜を使ったサッパリして季節感を取り入れた
実においしい一品だった。これは驚いた。料理人はただものではない。
お刺身は
カツオのたたき。部位により焼き加減が異なり、
生臭ささもなく旬の一品を頂いた。
日本酒をお願いした。お猪口を並べた盆を持ってきていただき
その中から選ぶのだが、いろいろ試してみたいが今日は
青磁を選んだ。
日本酒のラインナップは地酒の一級品ばかりで、このお店のこだわりが
伝わってくる。
滋賀県の松の司、静岡の磯自慢、新潟の八海山、秋田の一白水成、宮城県の墨廼江、
愛知県の九平次 などなど。
次の一品は鱧鍋が出てきた。暑い時には熱いものを。土鍋が煮えたぎって
本当に熱そうだ。料理人のお顔は見えないが非常に考えられた流れに
ちょっとうれしくなってしまった。前菜の鱧とかぶるかのように思われるが
そんなことはない。京都の夏は鱧が中心で、鱧づくしがあるくらいで
もう一品、鱧がほしいなあと思っていたところにこの鍋が出てきた。
やってくれるなあ。
後で、家内はこの鱧鍋が一番美味しかったと語っている。
お口直しを挟んで、小鮎の天ぷらが出てきた。この時期の小鮎は
苦味があって、且つほくほくしている。季節の先取りであり、
この上なく贅沢な一品だ。本当はビールを合わせたいところでは
あるが、日本酒もおいしくて、だいぶと酔いがまわっている。
ここでビールに切り替えると間違いなく酔っ払い状態になり
家内に叱られる。調子に乗るのも控えなければいけないが、
酒を飲むと小さな心が大きくなる。
和牛のステーキが出てきた。万願寺獅子唐も添えられている。
ワインが欲しいところだが、ビールよりも後々たちが悪い。
ここは、しっかり料理を楽しむことにして、お肉を味わった。
粒山椒がアクセントになり赤味がじつに味わい深い。
海の幸、山の幸、川の幸、酒、肉の味わいを楽しませて頂いた。
この後、土鍋で炊いた鯛だったか、あるいは太刀魚だったかの
牛蒡も入った、大変おいしい炊き込みご飯を頂いた。
しっかり魚の味がしみ込んでいて、酒を頂いた〆のご飯としては
うれしかった。
お味噌汁もついていた。おなかもたいそういっぱいになった。
デザートはゼリーのさわやかな一品で最後まで楽しませて頂いた。
付け焼刃的な薄っぺらさを全く感じない誠実なお料理だった。
こんな言い方をすれば大変失礼だが、こんなところで本物の
和食を味わった。
後で思えば、あのランプは本物のアンティークだろう。
又、この夜コース料理がこれだけ頂いて、6800円/一人とお値打ちだった。
最後にどうしても書いておきたいのは、女将さんの初初しく
謙虚で一所懸命なおもてなしだった。
客を向かい入れる優しい気持ちが、言わずとも伝わってくる。
ご夫婦と思われる料理人との意気合わせが感じられた。
特に和食はお料理の味だけではないと思っている。おもてなし
接客がすばらしければ料理はさらに引き立つし、たのしい。
妻も楽しく食事ができたと語っていた。
歴史のある店、新しい店に関係なく気持ちを込めることは
いかなる時も尊い。
私も含め、あらゆる職業の慣れきって、おおちゃくになった者に
この姿勢は手本となると思う。
このお料理、おもてなしがつづく限り客の心は離れない。
いいお店に巡り合えた。
ご馳走様。