공식 정보
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점포명 |
Sumiyaki Unagi Ozeki
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장르 | 장어 |
예약・문의하기 |
075-461-2655 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
京都府京都市上京区千本通上立売下ル作庵町538 |
교통수단 |
京都市バス停留所「千本上立売」より徒歩1分 기타노하쿠바이초 역에서 1,118 미터 |
영업시간 |
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예산 |
¥4,000~¥4,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥3,000~¥3,999
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지불 방법 |
카드 가능 (VISA、Master) 전자 화폐 불가 QR코드 결제 가능 (PayPay、d바라이、au PAY) |
좌석 수 |
8 Seats |
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연회 최대 접수 인원 | 8명 (착석) |
개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 近隣コインパーキング |
공간 및 설비 |
좌식 있음 |
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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아이동반 |
어린이 가능(유아 이상 가능,미취학 아동 이상 가능,초등학생 이상 가능) |
홈페이지 |
お参りを済ませて次の店まで歩く
みじめに感じるほどの雨
いつ来ても京都の冬は何故か寒い
気温だけなら仙台のほうがよほど低いというのに
店先に着いたときに手は凍え
デニムの裾は不快なほど濡れていた
仕事中という事もあり間を見計らって声をかける
「先ほど電話したkatka(かてぃか)ですが」
女将さんが駆け寄ってきて
「ようこそ足元の悪い中 そちらからお入りください」
親方も鰻に注意しつつ声をかけてくれた
町屋の洒落た店舗なら見たことがある
けれど町屋の息吹をそのままのに残した場所は初めてだった
「大変申し訳ないのですが相席でよろしいですか」
女将さんが声をかける
「いいですよ さっき予約したのですから」
僕も遠慮がちに答えた
茶の間にあたる部分
6人がけのテーブルと二人掛けのテーブルが並び
その間に手あぶり火鉢が備えてある
空いた場所に滑り込み
早速火鉢の上で手すりをこすり合わせた
温かいことが何よりの馳走と先人は言ったがまさにその通りと納得
「うな丼は肝吸いがついて定食はそれに玉子焼きなどがつきます」
あくまで鰻屋がメインだからそこで出来うる限りのメニューなのだろう
ここはひとつ贅沢に定食を注文した
時間がかかることは承知の上
ノートPCを立ち上げメールを確認したりfacebookをUP
やっぱり一人は物足りない
けれど自分の時間を楽しむ事こそ一人旅
ロンドンだろうと京都だろうと何も変わらない
気兼ねなく過ごすことにした
お客様に迷惑をかけないことを条件に許可をもらい写真を撮った
手あぶり・掛け軸・一輪挿し
小さな庭と設えた箪笥
全てに京都を意識した生活が表現されている
鰻を食べに来て時間を気にすること自体ルール違反
あくまで鷹揚に構えた
「お待たせしました うなぎの定食になります」
30分ほど過ぎた頃ようやく供される
すぐに山椒の器と楊枝そして醤油さしが置かれ
「うなぎに味はついていますがご飯にタレはかけてありません お好みでかけてお召し上がりください」
そう説明してしずかに戻っていった
背開きが常識の文化で育った私からすると
腹開きの鰻はどこか違った食べ物に見えた
初めに端っこを一切れ摘み口にいれる
舌触りがどこかぎこちなく噛むとパリッと皮が硬い
東海以北の鰻と調理法は全く違うけど美味い
文化が違えば美味しさも変わるけどここの鰻を素直にうまいと思えた
ためしにあいたご飯の上にタレを垂らしてご飯を頬張る
タレの味は濃いめで上品に甘辛く旨味が強い
はらりとしたご飯に粘性のたれが絡まり旨味が口に広がった
関西の米は原種に近い品種なのだろうか
どこで食べても粘りが少ない
本来稲作に適さない東北の米は少なからずもち米を交配している
だから歯触りも違うし甘み味の乗りも口に入った時の温度でも変化する
食味と文化の違いはあるけれどご飯も美味しくいただけた
途中山椒をかけようと思って小袋詰めの山椒の袋を切ったとたん香りが鼻に届く
風情に欠けるが香りの乏しい山椒ほど間抜けなものもない
そういった意味では新鮮な香りを放つミルで挽きたてと同等の配慮だと思う
出汁の上に乗っかるがごとく肝の味がしっかりついていて肝もこりっとしていた肝吸い
だしがきいて甘くない玉子焼きは京都の味
昆布の味と鰊の味がしっかり残り炊き上がりの塩梅もいい昆布巻き
こりこりと歯がかりが軽快な香の物
いずれもどこか素朴さがあって好感を持った
自分たちの出来る事できっちりもてなそうとする心意気
その全てに私は感心した
「ごゆっくりとしてください」
女将が声をかけて店に戻る
ひとり居残った今日の町屋
最後に茶をすすって庭とふすま越しに作り付けの箪笥をゆっくりと眺めた
ひとしきりたって
京都だから言葉通り受ロることは無作法かも知れないと思い立ち
あわてて会計を願い出る
私は今まで食べた中でもかなりうまい鰻だと女将に話し店を後にした
どしゃ降りは変わらないけど
やっぱり美味しいうなぎで元気が出る
また水中に飛び込むように胸元にカメラを収め街を闊歩しはじめた
P,S,
正直言って私がこの店をはじめに紹介する立場ならやめていたと思います
けれど、皆様と美味しさを共有したい誘惑に駆られてブログに記す事にしました
こちらのお店は鰻屋さんがメインです
たくさんの人を一度に受け入れる事は難しいと思います
遠方から出向くなら必ず電話して予約することをお勧めします
断られたら潔くあきらめてください
主が一人で鰻を焼いています
時間がかかるのは当然のことですから観光で時間のない方は遠慮したほうがいいでしょう
気のいい主と女将が二人で営む小さなお店
大切に育んでほしいと切に願いました