ていねいな仕事と地元食材へのこだわりが生む極上とんかつ
(2016/07 再稿)
ずいぶん久しぶりにやってきた、仙台のとんかつ「かつせい」さん。
老練の技で揚げる、みちのくの名店です。
夕方の口開けに伺うと、名人たるご主人は相変わらずお元気。
きちんと顔を上げ、笑顔でこちらを見ながら、丁寧な挨拶をしていただけました。
今回、敢えて注文は普通のロースカツ(飯・汁付き税込1,000円)にしてみます。
特ロースとは同じ塊から切り出しますが、目方と部位が違うのだと。
以前、何度か続けて特ロースを食べていたのですが、何れもリブの部位ではなく、普通のロースでしたから、果たして今回の注文が吉と出るか・・・
カウンター席に座ると、目の前には生野菜を盛りつけた皿が支度され、鍋の前には真剣な眼差しのご主人が。
素早く鍋からカツを取り出して、サクサクと包丁を入れます。
縦横と包丁を入れるやり方は、普通のロースを頼んだ場合でも同じなのですね。
こんがり、きつね色に揚がったかつ。
切り口からは、いかにも旨そうな脂身の断面が顔を覘かせます。
手切りのキャベツ、パセリ、そしてトマト、檸檬。
胡瓜の浅漬けも、熱々の味噌汁も、昔と変わっていないですね。
先ず最初は軽く塩を振って、真ん中のひと切れをがぶり!
衣と一体となった香ばしさと甘み、旨み、どんどん溢れてくる。
ご当地宮城の米を炊いた飯をかきこみ、またとんかつに食らいついて、ああ・・・幸せですね。
普通のロースかつでもこの満足感、凄いです。
すっかり名店の評価も定着したかつせいさん。
ご高齢を案じましたが、まだまだお元気。
でも、決してご無理はなさらず、細く長く、何時までも絶品とんかつを拵えていただきたいものです。
(2008/07 初稿)
夏休み最初の連休は、憧れの杜の都、いや食の都、仙台へ。
まずは、もはや全国のレビュアーが絶賛する、五橋の「かつせい」さんへお邪魔しました。
JR仙台駅からもほど近く、仙台国際ホテルやSS30の並びとは大通りを挟んだブロックを、少し入ったところにお店はあります。
お昼前、11:00の開店直後にお伺いしたので、客は私一人。
旦那さんとの話も弾みます。
豚は大崎地方各所から気に入ったものを取り寄せていて、今日は桃生町産の良いのが入ったのだと。
普通のロースと特ロースの肉は同じ塊から切り出します。ただし、特の注文を受けると、やわらかい所を切るし、量は1.5倍になるそうです。
飯と味噌汁を足しても1,370円と、さほどでもないですし、迷わず特ロースを頼みました。
注文を受けて、塊に肉切り包丁が入ります。
分厚く切り出していて、旨そうな純白の脂が肉の上質さを際立たせています。切り出した肉の整理も、脂身をやたらと落としてしまうのではなく、筋目のところのみ丁寧にそぎ落としています。
カラッと揚がった肉を菜箸で挟み、縦にして鍋から上げて、そのまま持ち上げて根気強く脂を切ります。
鍋の上でさぞ熱いでしょうに、まさに丁寧な仕事が光ります。
縦、横に包丁が入った肉を、まずはさらっと塩をかけていただきます。
たっぷり旨みを湛えながらくどくなく、すっと喉に消えていく脂。
飯はササニシキ90にひとめぼれ10を加え、宮城の米たるササニシキの伝統的な味わいに、少しだけ粘り気を加えているんだそうです。
まさに「食の宝庫・宮城のとんかつ」なのですね。
旨い飯、地のキュウリ浅漬け、仙台味噌が香る上品な汁。
なお、昔気質のお店ですので、キャベツや飯のお替りはできません。
食べたいときにこれが食べられる仙台の人は、実に幸せですね。
점포명 |
Tonkatsu Katsusei
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장르 | 돈까스、가쓰동 |
022-264-3878 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
宮城県仙台市青葉区北目町7-25 |
교통수단 |
지하철 고바시역에서 도보 6분 센다이 시영, 미야기 교통 버스 고바시 버스 정류장에서 도보 2분 ※센다이역에서 도보 15분 정도 이츠츠바시 역에서 367 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산 |
¥1,000~¥1,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥1,000~¥1,999¥1,000~¥1,999
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지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
좌석 수 |
25 Seats ( 카운터 5석, 테이블 4석, 상승 16석) |
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개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 시간대는 불명 |
주차장 |
불가 대로를 따라 동전 주차 가능 |
공간 및 설비 |
카운터석 있음,좌식 있음 |
음료 |
일본 청주(사케) 있음 |
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이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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아이동반 |
어린이 가능 |
비고 |
2020년부터 낮 영업만 |
しばらく前からお昼の営業だけに専念されている、仙台五橋のとんかつ「かつせい」さん。
11時の口開けとともにいつも満席になります。
ロースカツは10年経っても20年経っても、お値段あまり変わらない。
未だに税込1,000円ポッキリです。
オヤジさん!元気そうだね^^
久しぶりにやって来たからご挨拶。
「いやいや、カラ元気なんですよ・・」と。
配膳は気の利く女性がおふたり。
ご主人は揚げ仕事だけに専念しています。
あくまでも、最近のお店みたいなフライヤーではない立派な銅鍋に、するりとカツを泳がせます。
鍋を見つめる厳しい眼差し。
ロース3枚揚がったよ!
配膳チームとの息もぴったりです。
縦方向だけでなく、横方向にも包丁を入れて食べやすくしたここのスタイル。
カラッと揚がって、ピンクから褐色へと良い具合のお肉の色が、断面からチラリ覗いています。
ブレンドソースをちょっとだけつけて。
ひとくち噛み締めるために、じわっと旨みが溢れてきます。
宮城県産ササニシキをふっくら炊いたご飯。
熱々なめこ汁、そして上品に盛り付けられたキャベツ、トマト、ポテトサラダ。
其々のキャストに抜かりがないのが、良いとんかつ屋さんの証ですね。
最近流行の、脂身まみれのとんかつとは全く異なった次元の、基本のしっかりできた昔ながらのおいしいとんかつが味わえると思うんですよね。
料理は人なり、お店は人なり。
もうすぐ80にならんとするご主人。
お昼だけとは言え、体には堪えるでしょうね。
決して無理はなさらないでくださいね。
次また仙台に来るときにも、どうかお元気で。