石巻：水産会社のカレー缶詰 : Kinoya Ishinomaki Suisan

3.11以前から
東京都世田谷区経堂のイベント酒場「さばのゆ」が
サバ缶による町おこしで
宮城県石巻市の「木の屋石巻水産」と関係を作っていた。

2011.3.11の東日本大震災を機に、
経堂商店街全体での復興支援をする事に。

木の屋で、流出した缶詰が泥だらけで発見され、
洗って食べてもらえればと経堂に届けられる。
ラベルはないものの中身は美味しく食べられる。
ならばこの泥を経堂商店街で洗い、
缶詰を売って復興資金に。

商店街の
やきとんの「㐂八」、
居酒屋「らかん茶屋」、
ラーメンの「まことや」
などがサバ缶を使った料理を考案し、
お店のメニューにも載せた。
http://okataco.hatenablog.com/entry/2018/02/27/131554
https://www.kibounowa.jp/seisan-kinoya.html

私が当時通い始めた
インド料理店「ガラムマサラ」
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131813/13013124/dtlrvwlst/B115627042/
でも、
「Saba-can」
というメニューを開発し、今でも定番メニュー。
サバ缶を開け、カレー味に調理して缶詰に戻してから客に提供する。

そんな木の屋石巻水産とガラムマサラが逆コラボ。

ガラムマサラ名物のラムカレーを缶詰にしたのだ。

「ラムカレー缶詰」（690円）

缶詰は缶に具材が入れられ、
最後に密封し缶ごと加熱調理して完成。

出来上がった缶詰は寝かせれば寝かせるほど旨みが増す。

このラムカレー缶詰、
2年前に手に入れたのだが、
賞味期限まで熟成させることに。

ようやく今回開けることができ、
いただく。

開けて温める。
出てきた瞬間、
ガラムマサラ店内でいただく、
あの独特なスパイスの香りが漂う。

ラムはホロホロ、
スパイスがよく効いて結構辛い。
2年間熟成させたせいか、
旨味がすごい。

これが缶詰とは思えぬ出来栄え。
ガラムマサラの店主ハサンさんと石巻水産の方々の
してやったりという顔が思い浮かんだ。