これぞセンベロ！晩酌タイム♪　おまかせそばも絶品の味です♪ : Sengoku Shokudou

2021秋の信州の旅で長野にやって来た旅浪漫であります。

長野三日目の夜は、長野駅近くの千石食堂本店で一杯やります。

今夜の長野駅22時15分発の夜行バスで大阪へと帰るので

それまで長野最後の夜を楽しみます。


昭和27年創業。(昭和24年という説もありですね、類さん)

千歳町と石堂の地名を取って「千石」食堂としたそうです。　

居酒屋さんにしては珍しく店内は禁煙。

高齢のご夫婦二人で切り盛りされています。

テーブル席が2卓と小上がりの座敷が1卓。

カウンター席もありますが、事実上使えません。

決して綺麗とは言えない店内。　これはこれで落ち着きます。

右の壁に掛けられたホワイトボードにはメニューが書かれています。

あれ、吉田類のサイン色紙もあります。

2014年に訪問されたようですね。　それならさらに、楽しみ。


◇　晩酌タイム　･･･ 1000円 (税込)

※ 酒 (正一合) 三本・おまかせおつまみ付　

◇　モツ煮　･･･ 400円 (税込)

◇　焼餃子　･･･ 390円 (税込)

◇　おまかせそば　･･･ 650円 (税込)

◆　ニッカ ハイボール　･･･ 400円 (税込)


晩酌タイムというお得なセットがありました。

時計を見ると、午後6時35分。

晩酌タイムは午後5時30分から6時30分までとなっています。

「あの～、晩酌タイムまだいけますか？」

と店のお母さんに聞いてみました。　「大丈夫よ。晩酌ひとつ」　

厨房の大将に通してくれました。　おおきにです。　

お酒は燗してもらいます。


出てきたのは、地元長野市にある横綱酒造の

「カルカヤ正宗」の一合瓶。　

後で調べてみると、横綱酒造はすでに閉業しているので

他の日本酒をカルカヤ正宗の空瓶に入れて出しているようです。

おまかせおつまみは、まぐろのぶつ切り。

「これサービス」とお母さんが置いたぐい飲みを見ると、

小さな松茸のスライスが入っています。　わあ！　マジ嬉しい！

ぐい飲みに酒を注ぐと、微かながら松茸の香りがします。

1000円で日本酒三本とまぐろのぶつ切り、

さらに松茸までいただけるとは夢にも思いませんでした(笑)

まぐろぶつ切りは、バチまぐろ。　これだけでも二合は呑めそう。

でも他のメニューにも食べたいのがあるので、それをオーダー。


人気のモツ煮をいただきます。

味噌味ではなく、醤油味で煮込まれたモツ。　

モツはホルモンのてっちゃんですね。

汁は少なめ。　ネギがふりかけてあります。　

八幡屋礒五郎の七味をたっぷりかけていただきます。

臭みは全くなく、気持ちいい弾力が歯から伝わってきます。

日本酒は甘口でも辛口でもない中間、それなりの味です。

追加で焼餃子もお願いしました。

出てきたのは羽根つきの餃子。　

手作りではなく冷凍食品だと思いますが、それも良し。

徐々に謎の日本酒の味が馴染んできたところで

三本が空きました。　でもなかなか呑みやすい酒です。

聞けば焼酎は宝焼酎ということなので、

ニッカのハイボールをいただきます。　


壁に掛けられたメニューのホワイトボードの上に

ピンバッジがいっぱいあるのは、お母さんに何故か尋ねると

「長野オリンピックの時に外国人客と交換したピンバッジ」

へえ～っ、長野五輪は1998年なので、もう23年前のこと。

その時は長野市内も外国の観光客で盛り上がったことでしょう。


〆は気になった「おまかせそば」

大将がその日の気分で作る中華そば･･･支那そばです。

最近はほぼ決まった支那そばが出てくるそうですが。

目の前に現れたのは、野菜だらけの中華そばです。

麺やスープが全然見えません(笑)　

これって「野菜炒め」がのった中華そばでしょう!?

食べてみると、めちゃくちゃ合う。　まいう～っ！

キャベツ、しめじ、ピーマン、青ねぎ、人参、もやしが

しっかり炒められて香ばしくなっています。

麺は中細縮れ麺。　ベースは醤油ラーメンです。

それぞれの旨味が合わさったバランスのいい中華そば。

これだけを食べに立ち寄るのもありだと思わせてくれる絶品の味。

マジでおまかせそばのファンになりました。　


よくセンベロという言葉が使われますが、

千石食堂の「晩酌タイム」こそセンベロに偽りなし。

日本酒を三合も呑めば、普通ならなるでしょう(笑)


「貸売りは奈良の都の刀鍛冶 先も切れます元も切れます」

顔馴染みでもツケはダメです。　いつもニコニコ現金払い。

会計は全部で3000円でおつりが来るほど、コスパも最強。

店主 小林さんご夫婦の温かさにも触れられた

今回の旅 長野最後の夜となりました。

絶対に長野に来たら再訪します。　お元気で。

ごちそうさんでした。