점포명 |
Nomidokoro Ogurogawa
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장르 | 야키토리 |
예약・문의하기 |
0265-24-3060 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
長野県飯田市松尾町4-8-2 |
교통수단 |
JR、マイカー 이이다 역에서 150 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
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개별룸 |
불가 |
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금연・흡연 |
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이럴 때 추천 |
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今日の一品 赤ハチの唐揚げ ¥時価
旅の醍醐味のひとつは、地元の飲兵衛が集まるいい酒場を探り当てることです。…鉄道マニアの間で絶大な人気を誇りながら、195.7kmに94駅を擁するため「過酷な路線」として君臨する「JR飯田線」の旅に出ました。JR総武線の各駅停車でも千葉〜三鷹間は60.2km、39駅ですよ。距離は3倍以上で、これがずーっと山間部を走り続けるのです。それ以前に、起点である愛知県「豊橋」駅や長野県「辰野」駅に行くだけでも大変なんですよ。覚悟を決めて、いざ。
頑張れば東京からの日帰りも可能ではありますが、そんなストイックに乗り継ぐより、中間の拠点「飯田」で一泊することにしますよ。なにしろ「青春18きっぷ」で新宿から各駅停車で来てますからね。途中泊もバチはあたらないでしょ。
高地とはいえ今年の夏はハンパないらしく、飯田の家電商店ではクーラーの仕入れが全然間に合っていないそうです。そんな暑い夕暮れの市街地を、嗅覚をきかせて歩き回ります。
路地を曲がると、中から賑やかな声が聞こえる酒場がありました。この感じは、私がガラリと扉を開けると地元の常連が私の方を一斉に見て、おや?という表情をする、あの完全アウェーの予感がします。だけど、旅の恥はかきすて。どうとでもなれ。俺は美味い料理と酒が飲みたいだけなんだ。よろしく頼むよ、ご常連たち……では扉を開けますよっ。ガラッ。緊張の一瞬。
こ、コの字カウンター…。正確に言えば錦糸町「三四郎」と同じ変形コの字。その頂点に座する、店を仕切る親分肌の客。その方に座る席を促されてその通りに座らせていただきます。…ゴクリ。どういう展開になるのか。
あれ、どうやらこの親分、お店の大将のようです。そりゃ仕切るわな。カウンターの外側にいるからわからんのですよ、ややこし。
店内はもちろん皆さんご常連なのですが、全員が顔見知りなわけではなさそうです。キンキンのビールを一口飲んで、ようやく場の空気に馴染んでいきます。そんなにグイグイこちらの間に入って来る事もなさそうで、意外と大丈夫そうです。よかった…。
肴は、山の中の酒場なのに海の魚も多いです。ホワイトボードのオススメをいくつかオーダーしました。大将はすでにゴキゲンですが、厨房で働く女性陣がしっかりしています。
お品書きには価格表示がありません。すべて時価と考えていいでしょう。ちなみに生ビールは700円と、ちと高め設定です。
「赤ハチの唐揚げ」
メニューに、赤蜂やスズメ蜂の料理が書かれているんですよ。虫ジビエですね。一度は蜂も食べてみたいとは思っていますよ。だけどねえ…一皿にモリっと出てきて喰えるかっつったら無理です。一匹だけちょいとつまんでみたいなあ、などと考えていたんです。すると期せずして、カウンター向かいのご夫婦がその「赤蜂の唐揚げ」をオーダーしていたようで、その皿に目が釘付けになってしまいました。蜂!すると心が読まれてしまったか、ご主人が「よかったら食べなよ」と皿を差し出してきました。えええええーっ!どうしよう!とりあえず「あ、ありがとうございます。」と言ったものの、目の前に、蜂そのものが!これは逃げられません。「では、失礼します!」。
箸でつかんで、一匹。……。ん。んん?むっ。…イケルかも。大丈夫かも。川海老っぽい食感。味も海老っぽい。はあ、なるほど。くれたご主人は、他にも蜂はいろいろな食べ方があることを教えてくれました。どれもキビシイ食べ方でした…。一体、何者? 滋養強壮、スタミナ補給に最高なんだそうです。とにかく、ごちそうさまですご主人。いい体験ができました。
「真イカの刺身」
山の中でも、こんな新鮮なイカがいただけるんですね。太平洋側からでしょうか、日本海側からでしょうか。わかりませんが、しっかり新鮮。おいしゅうございます。
「太刀魚の塩焼き」
これもしっかりした身の太刀魚です。塩加減もバッチリ、醤油いらずです。山間部だからって「山菜を楽しむ」なんて固定概念はいけません。いい酒場には、ちゃんと集まってくるんです、いい材料といい仲間が。
「そうめん 岩魚出汁つゆ」
岩魚はやはり山の食材ですよね。昔はよく渓流に分け入って釣にいったもんですが。こちらのお店には「岩魚の骨酒」もあります。ただ2合縛りのようで、それはちょっとキツいかな、と。
そうめんも美味しいですが、やはりつゆがいいですね。岩魚らしさはそんなに強くは感じませんが、海の出汁とは違う、ほんのり川の香りがするつゆです。美味しいですねえ。
思ったより回転の早いお店で、長居ぜず帰る方もいます。しかしすぐに新しいご常連が入店してきます。やはり人気です。ちょいちょいご常連の会話に入り込みながら、楽しい時は過ぎていきます。
お会計は、常識的でした。ビールが高い分だけちょっと高いかな、という程度で、料理だけなら良心的ですね。
コの字カウンターを囲んで、いい肴をいただきました。大将、ご常連の皆さん、ありがとうございました。ごちそうさまでした。
最寄駅 JR飯田線「飯田」(長野県飯田)