お醤油醸造のお屋敷でいただく和モダンコース料理 : Nipponia Tawaramoto Maruto Shouyu

２月下旬、毎年必ずやって来る我が家の一大イベント。
そう！妻の誕生日です。

目を付けたのが以前にＢＭしていたこちらのお店です。
普段使いではちょっと敷居が高い感じがしていたの
ですが、特別な食事にはもってこいの特別な空間＆
お料理が頂けるお店です。

早速にネットで予約を行い、ランチコース（箍（ＴＡＧＡ）
5,500円、櫂（ＫＡＩ） 3,800円）から、箍コースを選択、
合わせて妻の誕生日の食事会であること、苦手な食材
を伝えしました。

さて、お店（お宿？）は田原本の一角にある、醤油醸造
を復活され、合わせて醤油蔵のある大和屋敷を
宿泊施設＆お食事処として営業されている
「田原本 マルト醬油」さんです。

場所の説明は難しく、事前にググっておくことを
お勧めします。お屋敷に近づくにしたがい、
道が細くなってきますが、交通量が少ないので
それ程心配する必要もないかと。

お店の駐車場はお屋敷の東隣の空き地。うん、空き地。
１２時の予約前に到着すると空き地、いえ、駐車場には
先客のお車が４台駐車されていました。

立派なお屋敷の門をくぐり、建屋内に入ります。
入口を入ると土間スペースが広がり、入口左手にレジ
スペースが、左手奥が厨房スペースになっているようです。

靴を脱いで上がることになりますが、正面に続きの二間、
更に奥左手にもう一間が広がり、そのスペースにゆったりと
テーブルが配置されていました。

我々が通されたのは縁側の廊下を進み、更に奥にある
個室です。誕生日の食事ということで、お店の方が
配慮して下さったように思います。

広間のスペース、この個室も共に、古い部分をそのまま
活かしつつ、新しくすべきところはしっかりとリニューアル
されており、お料理だけでなく、お屋敷も和モダンの
テーストに設えられていました。

お料理はすでにお願いしていたので、メニュー表を確認
のうえ、ドリンクをオーダーしました。ドライバーの
私はノンアビール、妻は白ワインをオーダー。
奈良の地酒だけではなく、ワイン等も充実の品揃えです。

メニューはお醤油をベースに大和野菜を用いたもので、
四季にあわせて内容がことなります。

本日のメニューは計７品。
その構成は、
１． もろみ蒸し　　　 茶碗蒸し蟹餡
２． 生醤油　　　　 　お造り
３． もろみ坦々　　　 味間芋
４． バター醤油　　　 鰆
５． もろみワイン　　 大和牛
６． もろみふりかけ 　紅くるり大根とお揚げの
炊き込みご飯
７． キャラメル醤油　シルクスイートテリーヌ
というものです。

卓上には、各お料理に用いられるお醤油のバリエーション
が記載された用紙が置かれていました。

最初のお料理が登場しました。
茶碗蒸しの上に蟹身を内包する銀餡が注がれていました。
お造りは金目とメジマグロ（クロマグロの幼魚）の２種。

ただ、器にはお刺身だけではなく、お野菜が色を添えて
おり、色鮮やかな一皿になっていました。
驚いたのは生醤油の入れられたスポイドです。
お刺身に生醤油を垂らしいただく演出が仕込まれていました。

味間芋は地元田原本のブランド里芋で、なめらかな味わい
でした。

大和牛も口の中に旨味が広がりましたが、こちらにも
お野菜がしっかりと添えられ、地元野菜の美味しさを
堪能できました。

炊き込みご飯も美味しくてお替りしましたが、更に
お替りしたい衝動に駆られました。

デザートはもちろん妻へのメッセージ入りで、最後まで
お料理＆雰囲気を堪能しました。

こちらはランチを頂くことができるのですが、お屋敷を
活用した７室の宿泊施設となっており、夕食時も
広間でいただくことになるようです。

あわせて、醤油蔵の見学やお醤油に関する体験、お話を
聞かせていただける等を楽しむことができるようです。

お料理だけではなく、ロケーション、お店(お屋敷)の雰囲気
を楽しめる空間ではないでしょうか。

ご馳走様でした～。