2種類のそうめん : Yamatoya Bekkan

西国三十三観音霊場の第八霊場の長谷寺。丈六どころか三丈三尺もある日本最大の木造の十一面観世音菩薩を間近に見て感動したあと、昼食に立ち寄る。店の前を通ると女将さんに声をかけられたのである。
三輪そうめんの本場だからそうめんを食べようと思っていた。
どうもここは旅館のようで、靴を脱いで階段を2階に上がり、和室に通される。テレビや金庫が置かれた宿泊部屋である。
メニューを見せてもらい、私は冷たいそうめんが、妻は温かなにゅうめんが食べたいと告げると、山いもそうめんのついた山菜定食に特別にそうめんをつけてくれると。もちろんお願いする。

山いもそうめんには驚いた。初めていただく食感。山いもを特殊な器械でそうめん状に細く切ってあり、そうめん出汁でいただく。美味しい。山いものネバネバ感、細くて麺状なのでツルツルとした喉越し、そして冷たさ。もう最高！　なんで今までお目にかからなかったのか。
付けてくれたそうめんは、非常にこしがある。メニューをみると、古代米入りとある。それでこんなんにこしがでるのか。
ただ、同じ麺だと思うが、妻のにゅうめんではあまりこしを感じない。温めるとだめなのか。
付け合わせには、ニジマスの甘露煮、ごま豆腐、カモのロース、タケノコ、サヤエンドウ、昆布巻きなどがある。
ニジマスの甘露煮はこれまた初体験。美味しい。
精進料理でもこんなんに美味しいんだ。

期待以上の昼食に大満足でした。