점포명 |
Fu(Fu)
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장르 | 야키니쿠 |
예약・문의하기 |
0256-61-6650 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
新潟県燕市井土巻4-194 |
교통수단 |
츠바메산조 역에서 847 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산 |
¥5,000~¥5,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥5,000~¥5,999
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지불 방법 |
카드 가능 (JCB、AMEX、Diners、VISA) 전자 화폐 가능 |
좌석 수 |
114 Seats |
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개별룸 |
가능 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
가능 |
금연・흡연 |
− |
주차장 |
가능 |
공간 및 설비 |
차분한 공간 |
음료 |
일본 청주(사케) 있음,소주 있음 |
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이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
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위치 |
독채 레스토랑 |
드레스코드 |
カジュアル |
少年時代の「通過儀礼」に、食べ放題とか、肉の塊を食い尽くすとか、そういうものへの志向が強くなる時期、というのがある。
食欲の黄金期にある、いまの拙宅の息子にとり、ヤキニクを思うさまに食らう、というものがその志向における最優先順位であるという #冷徹な事実 は、極めてパーソナルな事案であり、独善であり、ワールド・ヴァリュー(世界基準©副島隆彦)の極北にある事、いうを待たぬ。
いうを待たぬが、たまにこれに付き合う、というのもオトウサンたるもののつとめ。
「家のもの」は仕事(というか社会通念上のエイギョー)で留守。ふたりでチョッとウマいものを食おうか、となり、では! と比較的ちかい店に電話を掛けると、フライデナイトという事もあり、すでに予約席は詰まっている。
次善の策、と言ってはナンであるが、拙宅からはやや遠い、こちらに連絡を取る、と、「どうぞお待ちしております」との事。
あなうれしや、と、続けてダイヤルを回し(といいつつ実際にはプッシュ釦をピコピコやり)喫酒にそなえ地元タクシーを呼び、ふたり意気揚々と店に繰り出す。
1900時。
中に入ってみる。最近普請をし直したのか、外観に比べ、クリーンで(スワローシティ水準では)高級感のある店内を、元気いっぱいで愛想のいいあんちゃんもとい青年給仕氏に案内され、四隅を柱で仕切る形で、なんとなく「個室っぽい」仕様になっている無縁ロースタ付き食卓前の椅子に腰を下ろす。
卓上にはJIS G4305 SUS304 HL(ヘアライン)仕上げ推定板厚コンマ・ロク(0.6mm)のステンレス薄鋼板をNCタレット・パンチング・プレスで抜き、プレスブレーキで曲げ、端面をヘミングし、組み立て加工を施した大仰な箱が置いてある。
一瞬、自社の板金工場で残業をしているような錯覚を起こすが、これを開いてみると一般的なヤキニク屋のメニュが入っている。
…どうやらこれも(スワローシティ基準での)高級感演出の一部、という事らしい。
高級感溢れる店では、ペチュキムチ・カクテキ・オイキムチの三点盛りに決めている。
決めているのに理由はない、あったとしても忘れてしまった。
もしあるとすれば、直近の五輪大会が原因か、このところ急に半島の文化、歴史、生活に興味を持ちだし、黙っていると無意識に공격전이다♪を鼻歌で吟じる、浮世離れした、しかも親に似てノーテンキでお調子者な息子にとり、かの土地での発酵食品こそ、エキゾチシズムを揺さぶられて堪らぬものだから、とは単なる言い訳で、実は肉を頼む前に米飯を先にとり、キムチを御菜にきゃつの胃袋をいくらかでもふさぎ、勘定を安く上げようという因業親父の浅知恵だから、黙っている。
そう思いながら日式ヤキニークの定法で、ギュータン、ハラミ、ミノ…と #メイラード反応に着目し つつ肉を焼き、サンチュで包み、口に放り込むと、肉の油脂由来なのか、モミダレのなかに含有するお砂糖由来なのか、よくわからない血糖値上昇による多幸感に脳が煮えだし、ここで冷えたビールをぐい! とやると、
「そりゃ、コレが嫌いな人はいないでショ! 」
という感じで勢いが付き、傍らの息子はというと、飲み込むようにこちらの150~200%(当社比)のスピードで肉を、米飯をがつがつと食らい、瞬く間に皿の上のものを、焼き網の上のものを平らげてしまうので、更にサンギョッ(プ)サルとめしを追加し、ジャンジャン焼いてやり、その間こちらは熱燗に切り替え、ちびちびやっていると、再び焼き物は「アッ」という間に、目の前から「消え去り」これではきりがないからと、ソルロンタンをとってやり、これをゆっくりすすらせると、過剰な容量を誇る彼のストマックもようやく8割がた膨れたようで、肩で息をし出したのを潮時に、帰りのタクシーを呼び、勘定を済ませ、店を出て、クルマに乗り込むと、
「ご馳走を食って旨かった」
というより、単に
「自分からはなくなってしまった、若いもんの怒涛の食欲を思う存分観賞した」
という事の面白さに満足している自身を発見し、むぅ、この感覚、なんだかヒヒジジーの発想に近いナ、と、苦笑いしない、事もない。