由布岳の眺望が素晴らしい部屋付露天風呂と美食の晩餐。山間部にあるこの湯布院の宿に満足！ : Kusayaneno Yado Ryuunohige

午後2時15分由布院駅に到着。この旅館へは車で15分とのこと。なぜか送迎車は15時と決まっているらしく、むなしく駅で待つことに。送迎車と特急列車のスケジュールが合いません。

タクシーで自分で行っても15時まで入れてもらえません。このあたりが高級旅館らしからぬ気配りのないサービスで残念です。規定の15時以前にゲストを入れたくないのでしょう。

到着のイメージは悪かったものの、それはあくまで宿の方針。スタッフは皆さん感じが良く、とりわけネパール人の2名の女性スタッフのもてなしが温かみがありました。

この旅館は「離れ 龍のひげ」と「別邸 ゆむた」の2つのカテゴリーに分かれています。

一戸建ての離れ5棟の「離れ 龍のひげ」と、ややカジュアルな本館5室の「別邸 ゆむた」で構成されています。どの部屋も自家源泉のお湯が部屋にある露天風呂又は半露天風呂に掛け流しで供給されています。

今回宿泊したのは82平米の広さを誇るプレミアスイートの「くぬぎ」という部屋。この旅館は湯布院の山間部にあり自然豊かな環境の中にあります。「くぬぎ」はそんな旅館の部屋の中でも一番由布岳の眺望がいい部屋で人気が高いようです。

部屋はベッドルームとリビングルームに分かれ広々していますが、古いタイプの造りで使い勝手はあまり良くありません。

しかし部屋に眺望最高の露天風呂と内風呂と2つの風呂があり、しかもゆったりサイズ。気持ちがいいことこの上なし。

夕食は母屋の個室にて。係は先程のネパール人スタッフ。カトマンズに家族がいるけれどコロナで帰っていないそうです。

●先付・・・冬野菜のポタージュ。ゴボウ、里芋、玉ねぎ、カブ。ミックスするとコクがあるスープに。料理人はセンスがいいと思いました。

●向付・・・美山サーモンとカンパチとタイのお造り。

●凌ぎ・・・ノドグロの出汁茶漬け。美味しい！
この早いタイミングでお茶漬けが出ると、より美味しく感じられます。

●前菜・・・十種野菜のサラダ。グリーン野菜いろいろに椎茸の天ぷら、焼き百合根、クワイのチップ、さつま芋のグリル。出し方も順番もいい。

●炙り物・・・おおいた和牛 リブロース、豊後鶏、焼き野菜。自分でじっくり焼いてタレ、塩、ゆず胡椒、ワサビで。マイペースで熱々を食べられてと～ってもGOODです。

●食事・・・白飯、呉汁、香の物。ここで出してくれるのも気が利いています。

●酢物・・・公魚の南蛮漬け。

●焼物・・・カマスの焼き浸し

●揚物・・カキと餅の春巻

●水菓子・・・ほうじ茶ジェラート、カットフルーツ他

料理長のレベルが高い！美味しい食べ方、構成、順序をよく考えているので、全部美味しく頂けました。

旅館のありきたりの食事とは一線を画した料理。美食の宿といっても言い過ぎではないと思いました。