やまうちうどんのDNAを岡山に伝える店なのですが… : Udon ichi nenten

　しばらくご無沙汰でしたが、久々に岡山まで足を運んできました。自分の中の課題店
である麺のお店を軸に周って参りました。その１軒目がこちら。倉敷市内・水島臨海鉄道
球場前駅から少し北西側にあるうどん店です。（初めて水島臨海鉄道に乗りました）

　こちらのお店、香川のS級店山内うどん店で修行した店主が開業したお店
とのことで何となく気になっていました。（店内でもPOPで宮武ファミリーであることや山内
うどんの流れを汲むことをアピールされてます）

　昼２時頃に訪問しました。お店はセミセルフ方式のお店ですが、先に店内の券売機で
食券を購入するスタイル。今回はかなり券売機の前で思案の末にしょうゆ（小・あつ、260円）
とぶっかけ（小・ひや、310円）を注文しました。

　で、注文を通してから大分経って気づいたのですが、馬鹿正直に券売機の表示されている
ものだけがメニューかと思ったら、厨房手前のカウンター辺りにひやあつ・ひやひやもチョイス
可能と書いてありました…。もっと言うとメニューに無くてもできる限り好みに応じるとの旨も
（価格は応相談）。

　さらに言うと券売機の各メニューもひやかあつが一方的に指定されているような感じで
書いてあるので、それぞれメニューで温度を固定しているのかと思ったのですが、その
仕上がりも温冷選べたようです。確かに食券提示した時に今思えば温冷どうするかの確認
をされたのですが、単にオーダーの確認かと思ってしまったので券売機にある通りのオーダー
をしたのでした…。

　極力お客の好みに応じてくれるのはありがたいですが、老婆心ながらそれならその旨を
券売機に書いてくれたらと思います…。（と言うか券売機は無くても良いような気さえも…）
ちゃんとわかっていたらひやひやとしょうゆを小で頼みたかった所です…。

　うどん自体はオーダー後速攻で供されました。受け取り後、コーナーに備えられたトッピング
を自由に取っていただきます。ねぎはどちらにもデフォルトで付いていました。今回はさらに
わかめ・細切りの昆布・天かすをしょうゆに。天かすのみをぶっかけに足しました。（ぶっかけ
には鰹節もあらかじめかかっています）

　供されたうどんですが、全工程手作業で作られており細めで不均質の見た目。細さはともかく、
宮武系のうどんの特徴が見てとれます。ただ、これが思ったほど強いコシや食感じゃ無かった
です。温麺のしょうゆはともかく、ひやで頼んだぶっかけもややモチッとしたかと思うと、その
食感がはかなく持続しない感じ。ありがちな茹で置きの麺でも無い不思議な感じでした。
（よくよく他の方のレビューを見ると岡山のご当地に受け入れられやすい仕上がりに変えて
いるようで、おそらくそれゆえの不思議な質感なのかな？とも思います）

　しょうゆうどん用の生醤油はこちらのオリジナルで塩角も無くマイルドな食べやすい風味でした。
ぶっかけ出汁は個人的にはちょっと甘めでした。

　オーダー内容が本意で無いのでよっぽどもう１杯食べようかとも思いましたが、さすがに後に
影響するので不完全燃焼ながら今回は退散。倉敷は今後も訪れるでしょうから再度訪問して
みようと思います。