我が青春の味、大吉 : Yakitori Daikichi

お盆後半台風大接近直前九条飲み。
三軒梯子してお店を出たところ大雨が。
やばい…

嵐の中を目指す次の店まで七分歩き到着。

お盆休み…

やばいね…(^◇^;)

周りを見渡せば空いている店の方が少ない。

どうしようかと3人で路頭に迷っていると…

おおっ、なんと！

大吉さんがあるではあーりませんか！

お店が空いていたのも嬉しいのですが、大吉さんを久々に見たのが嬉しい。この大吉さんの灯りが堪らないんですよね〜。

大吉さんは昔良く行ってました。
50以上の人は分かると思いますが昔は焼き鳥って言えば大吉。もう35年ぐらい前の話。北堀江のボロアパートに住んでいた頃、会社で残業しまくってへとへとになって家帰ってシャワー浴びて、毎日の様に近所の大吉さん行ってましたなぁ…

あの頃は社会の洗礼を受けて毎日が辛かったけど、大吉の美味い焼き鳥食って、美味い酒飲んだらあっと言う間に忘れて、「よっしゃー！明日もいっちょういてこましたろか！」と言って翌日会社に行き、また昨日と同じく、

「アホんだらー！！　昨日と全く同じスカたんやっとるやんけ！」と上司に怒鳴られてました。

あの頃はパワハラもへったくれもありませんでしたからね(^◇^;)

「アホ、ボケ、カス」なんて挨拶代わりですわ。（笑）

そう言う我が青春時代の思い出が一杯詰まった大吉さん。
大阪ではもう本当に見る事が無くなった。
ここ九条にある事も何となく知っていた様な気もするがとにかく感動。

お店に入ります。
いやー、これです、この感じ。

この落ち着きと、独特の焼き鳥の世界と、昭和風に言えば、「廃れた人間を受け入れる」感が何とも言えません。
昔は皆んな日々やってられない事があれば、こういう焼き鳥に集って、しのごの負けを認めずに自分を正当化して管を巻くんですよ。（笑）
私も間違いなくそうだったなぁ…
人のせいにする事にかけては天才的ですからね。（笑）

そんな思いを胸に抱きながら…

青春の味酎ハイレモン。
ほろ苦い「敗者の美学」の味。（笑）
正確にはほろ酸っぱいですけどね。

焼き鳥は飲み友に適当に選んでもらいました。

つくね
皮？
砂ずり

いやぁ…何か美味いと言うのを通り越して、
いや、美味いとかどうとかじゃなくって。

おかえり

あの時はボヤキに付き合ってくれてありがとう…

35年経った今もあんまりあの頃と変わりませんけど。（笑）

むしろ余計ひどくなっている様な。（笑）

そんな思いを抱きながら…

最後に良い酒を飲まして貰いました。

外に出ると雨はすっかり止んでました。
（大雨やったわい！（笑））