たくましい田舎蕎麦なのに、なぜかオシャレな店！ : Teuchi Soba Nakamura

【当店2ndレビュー】
与野あたりに用事がある時は、行きたい店がいっぱいあって困ります。
しかも、再訪店が頭に浮かんでくるので、なかなか新しい店にいけません。
今回は、この「中むら」さんの硬いたくましいお蕎麦が頭に浮かんできちゃって、
これを消すには食べるのが最善の策。

11時15分にお店に到着すると、すでに空きはカウンター1席だけ。
ラッキー！ということで「鴨せいろ」1100円＋「大盛り」300円をお願いします。
前回訪問時は冬だったので、温かい鴨南蛮そばをいただきましたが、今回は冷たいやつ。
温かい蕎麦であっても、けっしてふにゃふにゃなよなよにならない頼もしいやつでした。

今回は冷たいので更に硬いでしょう、こちらもエネルギッシュに向かっていかないと負けてしまいます。
さあ、鴨せいろ登場です！バッチコイ！いただきます。

このお蕎麦は、喉越しを味わう蕎麦ではないので、鴨汁にたっぷりつけて、
ワシワシといっちゃいましょう。
うん、やっぱり美味い！好きだわー、この味。
田舎育ちなので、こういう田舎蕎麦は大好きだけど、このお店はなんとなくシャレオツ！
に、感じます。店の佇まいなのか、お客さんの雰囲気なのか、今日は7日なのか。
この硬さは心のなかで武蔵野蕎麦と呼ばせていただきましょう。
鴨汁は鴨たっぷり、ネギたっぷり、極太蕎麦に負けてないコクのある味わい。
来シーズンはぜひとも冷たいぶっかけ蕎麦を提供してほしいと思います。

昔、故郷で食べていた田舎蕎麦はこんなに美味しい蕎麦ではなかったでしょうが、とても懐かしく感じてしまう蕎麦でした。ごちそう様でした。

合併前の与野市にあります。
与野公園や円乗院が近くにあり雰囲気のいいロケーション、しかも古民家商店をリフォームしているので、さらに情緒を感じます。

お店に入ると、10人ほどが囲める大きな天然木テーブルがでんと構えています。
4人がけのテーブルも一枚板の木製テーブル、古民家にはこんな肌合いがとけ込みますね。

一人ランチなので、大テーブルのほうに席を取りました。
隣にはスーツ姿の6人グループ。
見た目の年齢差と話の内容から、お一方がお偉いさんなのは間違いありません。
あとの5人は若手の男3名、女2名。かなり緊張した様子。言葉遣いと姿勢から見て取れます。
たぶん奢ってもらえるので、頑張れー！もう少しの辛抱だ。

個性的な田舎蕎麦のお店であり、太くてゴツい田舎蕎麦と知っていたので、温かい蕎麦が合うとイメージしました。
よって、鴨南蛮蕎麦の大盛りを注文です。

登場した鴨南蛮蕎麦は予想通りの無骨な田舎蕎麦ですが、不思議とどこか気品も感じます。
鴨南蛮1000円、大盛で300円プラス、これはちょっと高めかもしれませんが、美味い！
ネギも甘いし、鴨肉も美味しい。つゆも見た目は濃そうだけど、柔らかく丁寧なお味。
お隣のお偉いさんくらいの余裕が懐にあれば、何度も通いたくなるお店です。