意外にうまい「いがまんじゅう」 : Kanazawa Seikaten

2022年9月訪問。

埼玉県行田市のさきたま古墳群近くにある和菓子店です。
古墳見物のついてに立ち寄ってみました。

注文したのはこの地方の郷土料理である「いがまんじゅう」（130円）。

いがまんじゅうというのは埼玉県北東部の郷土料理で、まんじゅうを赤飯で包んだものです。
赤飯に包まれたさまが栗のいがのようなのでこの名前になったそうです。

私は以前からこのいがまんじゅうに大変興味があり、チャンスがあればぜひ食べてみたいと思っていました。
正直、お饅頭を赤飯で包むというのはものすごく奇抜な感じに思え、ちょっと怖いもの見たさのような気持ちがあったのです。
店にも依ると思いますが、この店のいがまんじゅうはそれほど大きくなく、手のひらにちょこんと乗るくらいの大きさです。

食べてみると、最初は赤飯の味なのですが、当たり前ですがだんだんと饅頭の味も加わってきます。
あんこを赤飯で包むのではなく、あえて饅頭を包むというところがきもで、あまじょっぱくて食べ応えもあって、意外にもとてもおいしいです。

正直この文章を家で書きながら、もう食べたくなってしまっているくらい気に入りました。

ここ行田を含む埼玉県東北部は昔から小麦の産地だったため、独特の小麦食の文化があって、フライ・ゼリーフライなどの粉物やうどんなどが名物となっています。
このいがまんじゅうも、饅頭の皮が小麦粉でできていることをもって小麦食文化の中に入れているような解説もありますが、私的にはちょっと違うように気もします。

なんとなく試しに赤飯で饅頭を包んでみたら案外美味しかったということなのではないでしょうか？

その辺の難しいお話はともかく、とりあえずいがまんじゅうはとても美味しかったです。