バングラデシュのじみーな小魚カレー ケバブ屋編
今日は、チョッチョリ(小魚カレー)探訪4軒目。
稲樹庵さんをお招きして、3人分を予約。
で、やってきたプレートを見て、こっ、こっ、これはっ?…(目が点)
鮭定食をたのんだら、マグロ御作り膳が出てる状況。
チョッチョリでは地味すぎてメインを張れないと判断したのか?、強力なアイテムでブシブシ補強されていた。
バングラ店でははじめて見るターリースタイルでの提供。
まず、カツキ・マセル・チョッチョリは、小型の川魚カツキのドライカレー。繊維ののこるおひたしにちりめん雑魚チックなカツキがからみつくような食感でうまっ。
パブダ・マセル・ジョルは、中型の川魚パブダのスープ。頭から食って、川魚の風味が全身にしみてうまっ。
ミシャの・ショブジ・バジは、ミックス野菜炒め。歯ごたえがのこる田舎くっさい味でうまっ。
ダル・ブナは、漉しあんに匹敵するくらいドライな豆カレー。
コリジャ・ブナは、しゃばいレバーカレー。塩とカルダモンがズキッときいて、これだけが味の色合いがちがうのでヒカってうまっ。
食後のデザートに、
ガジャル・ハルアは、ニンジンのミルク炒め。繊維感がのこっているところが新鮮でうまっ。稲樹庵さんが、「これだけ食べに来るでもいい!」って大絶賛。
シュマイは、細麺のミルク煮。普通に素朴だった。
チョッチョリを4軒で食ってみて、野菜と小魚のドライなカレーということで決着。
チョッチョリ探訪はこれにて終了。
秋にオーナーが代わってから、はじめての訪問。
ご夫婦でされていた。
必然的に、子どもら3人もここにいる。
昼時をとっくにすぎても、客足は絶えなかった。
幼いながらトリリンガルのおにいちゃんが完ぺきな日本語でおかあちゃんをアシストして、お客ともかんぜんに馴染みのようす。
客ははなれていなかった。むしろ、増えているようにも見える。
前店主からのバトンの受け渡しがうまくいったようで、なによりなによりなによりだ。
バングラもしみるが、ファミリーの風景がしみた。
欲を言えば、もうちょっと手をぬいてほしい。ホイッと来られるかんじに。
ケバブ屋の文化的活動
ひさしぶりに中を覗くと、常連さんたちがマトンカレーを食いながら何やら談合中。
この中の中年男性が、パリで催されるさるアート展に「書」を出展したいという。
「仏」に「心」の垂れを付けて「ボンジュール」と読ますらしい。
俺は形から「恨」を連想したが、フランスなのでまぁ問題無いとは思う。
これに動画のプレゼンを付けてはどうか、出展費用もどうにかしたらどうかっていう話になっていた。
うち一人がフランス人の大男で、言語はだんだんと英語へとすべっていき、気がつけば、店にいる誰もがたどたどしく英語をしゃべっていた。
「ちょっと資料とってきます」って一旦かえってまた来るっていう具合のユルい雰囲気。
この人たち、会社の同僚かなんかだと思ったら、今日が初対面だそうだ。
たまたまケバブ屋で隣に居合わせたどうしが誰かの話に自然発生的にのるっていうちょっといい話。
ガストやスタバじゃあまり起こらない話だった。
ちなみに、このおっさんの作品はここの店内にも掛けられていて、見ることができる。
で、話に首をつっこみながら俺が食っていたのはチキンローストとプラウ。(要予約)
おかあちゃんが例のごとく石のまな板でゴシゴシやってくれたらしい。
たしかに鶏がまとう粗いグレイビーはニンニクと生姜をすりつぶした感があって骨までしみていた。この軟骨をゴリゴリやるのが好きだ。
都合8ピースあったので食えるだけ食って、残りをテイクアウト。
翌日の夕飯では、話に気をとられない分冷静に味わうことができた(笑)
あのチャドルを着たおかあちゃん(店にはいない)はこの店の日替わりも作っていて、今では完全にシェフの役割をになっている。
おかあちゃん登場!
昼下がりのケバブアップ。
おおおお、おかあちゃんが来てる。
おかあちゃんが来てるということは、当然ガキらも来てるということで、
7歳と3歳の女児2人。
すばらしく顔がちいさい。
おねえちゃんのほうは興味をおぼえたらしく、俺のテーブルを離れない。
店主ルルは、せまい床に礼拝用のジュータンを敷いて祈りはじめた。
今や遅しと、主婦のつくった正真正銘の家庭料理が提供されようとしていた。
もちろん要予約、のおまかせ。
●怒涛のボッタ軍団(バングラのマッシュ料理)
ロティヤ・シュッキ・ボッタ:大きめ川魚の干物
シドル・シュッキ・ボッタ:土の中に埋めて発酵させた小魚の干物
イワシ・シュッキ・ボッタ:目刺し
シラス・ボッタ
サクラエビ・ボッタ
アル・ボッタ:ジャガイモ
コピ・チングリ・ボッタ:ブロッコリーとエビ
色はぜんぶ茶色のレインボーボッタ。
20kgあるというボッタ用の石のまな板と石のすりこぎで、
おかあちゃんがゴリゴリやってくれたらしいのだ。
…これ2人で食うの?
残すわけにいかんぞぉ!
ウハウハと同じ分だけのプレッシャーが俺の胃にのしかかる。
トロトロとスカスカ、干物は干物、目刺しは目刺し、エビはエビの味がした。
シラスはタマネギと合わさってネギトロっぽく、
おかあちゃん独自の組み合わせというブロッコリーとエビは今日一番出色の旨さ。
田舎の味をうるさくリクエストしたので、
塩気ガツーン、青唐辛子バリバリの味付けになった。
うおう、これがブラフモンバリアの味かぁ!
自分史上最凶のボッタ!
よーするに、飯をいっぱい食うための味付けということで、
平皿ライスを3杯も平らげてしまった。
飯でうめながら食うかんじなのだ。
締めに、家族の食事でもあった
●ハッシ・ブナ:鴨ドライ
●ダル:レンズ豆スープ
が出てきて、食うには食ったんだが、
俺はもう終わってるもんだから、味が分からない。
転じて、こっちはおだやかーな味付けだったことだけは憶えている。
で、おかあちゃん。
マスク代わりのスカーフで目元しか出してないが、
萬田久子の物腰を彷彿とさせる絶対二の線。
ベンガル語しか喋ってないが、日本語を理解していた。
ぶっ飛んでいる旦那を立てるところは立て、自分も入っていって愉しむ。
夫婦を5分も見ていれば、どっちが梶とりかがわかってしまうというものだ。
ルルにはもったいないぐらいだと思った。(爆)
もう一つ。
今日、俺は生まれてはじめて「オジイサン」て言われた。
白髪交じりのことだと思う。
ちょっとショックだった。
日本の小学校に通い、日本語を完璧に使いこなす7歳児の言うことだけに、
掛値なしの本心なのだ。
思えば、この子の祖父であってもおかしくはない歳ではある。
向かいにあるメロンパン屋のメロンパンが好きだと言うこの子の言うことなら、
つつしんで受け入れよう。(号泣)
サツマイモォ
「オニイサン、イツクル?
エッ、ランガル? ナニソレ? アーッ、サツマイモォ!」
予約の電話。
声がでっかすぎて、ガビガビに音が割れる。
滑舌もすこぶるいいので一音一音が鼓膜に突きささる。
はっきり言って、耳がいたい。
さつまいものバングラ料理をたのんだ。
献立はおまかせ。
さつまいもはバングラ語で「ロンバ・アル」、長い芋という意味。
店主のルルは、ケバブのプロではあるけれども、コックじゃない。
誰かうちに来るから何か作るっていうそういうカンカク。
何が出てくるのか、ちょっとこわくもあり、おもしろくもある。
完全に向こうのほうがたのしんでいた。
2時に行くと、ルルはそのサツマイモカレーを食っていた。
バージョン1と2が用意されていて、
具のああだこうだは重要ではなく、どっちも「ロンバール・トルカリ」だそうだ。
1はさつまいもと殻付きエビ。組み合わせが意外に自然なかんじでピリ辛。
2はさつまいも、オクラ、ツルムラサキニカマスの干物。
カマスはあまり主張することなく、でかいカットの野菜を食わす煮物なかんじ。
どちらもジョル(スープ)で田舎くっさーな男の手料理。
まちがいなく攻めている。
「タマリンドイレテ、スッパクシタラオイシイ!」とか、
次々にネタが浮かんでくるらしかった。(後から言うなよ)
「サギシノコト。バングラノコトバデ、バットパル。
バングラジン、ほとんどバットパル!(爆)」とか、
ずーっとこんなかんじ。
もはや、食いに来るというより、ルルという人間を見に来てるような気がする。
夫人お手製のプリンとチャイでしめ、テイクアウトのチキンビリヤニをもらい、
言い値で勘定を置いたら、ゴーインに千円かえされた。
(じゃあ、言い値じゃねーじゃねーかよっ!)
일반 이용이 아닌 리뷰
이 리뷰는 시식회, 프리오픈, 리셉션 이용 등 평소와 다른 서비스 이용에 따른 리뷰입니다.
マゴチをいっしょに食おう
懲りもせず、マゴチを釣ってきた。
今度のは申し分ないでかさの57cm。
一生のうちにそう何度もあることじゃないので、是非ベンガリで食いたい。
バングラ人に自分が釣った魚を食わしてみたいという興味もあった。
彼らは冷凍の輸入魚しか眼中にないようだが、魚は魚、鮮魚が旨いに決まっている。
これなら何人かでシェアできる量だ。
小雨の中、シッポをリュックからはみ出させ、向かった。
「ウッヒョー、スッゴイネェ!」
ふだんからハイテンションの店主ルルは、
はじめて見るマゴチのちょっとライギョにも似たヒール顔に、
さらにテンションを上げた。
最近入ったコックのシディークが洗いに入った。
なかなか頭が落ちない。
エンピツ大の骨がカットしずらかったらしく3枚に。
待つ間、
すでに1プレートカレーライス状態のチングリ・ジョル(エビカレー)が出てきた。
殻付きエビにほうれん草、トマトの定番の組み合わせ。甘いダシが出ている。
20分後か30分後、
マゴチ・ジョル(魚カレー)ができあがった。
「アチッ!アチッ!アッチー!」
「あっ、ルル、グレイビーに親指が…!」
小走りに持ってきた。
4人でしゅくしゅくと食う。
ダイコンを中心にインゲン、ツルムラサキ、ジャガイモ、パクチー。
予想どおりトゲの無いブリダイコンならぬマゴチダイコン的な煮物。
マゴチは肉でも食ってるかのようなムチムチ食感。
レストランでは絶対に出てこない素人くささにコーフンを禁じえない。
脇にベテランベンガルコックのシディーク(インド人)がいるにもかかわらず、
ルルは絶対に鍋を譲ろうとはしない。
バングラのプライドもあろうが、まぁ、したいのだ。
それで、
ニッポンのマゴチをバングラ人がどう思ったかについては、
特にこっちから尋きもしないし、
ルルは10回以上真顔で「オイシイネェ!」とも言ったが、
「オクサンニモ、モッテイッテイイ?」の一言に集約されたと思うのだった。
【バングラデシュに行け! その40】 行列のできるケバブ屋
稲樹庵さん情報でバングラ人経営だと知った。
リクエストも受け付けてくれるらしい。
せっかくあるバングラ資源なので、活用するに限る。
店主の携帯に電話を入れると、ものすごい軽快な応答。
パトラ・キチュリ(豆ぞうすい)を尋いてみると、
あまりにあっさりokするので拍子がぬけた。
これだけで食うものではないので、「ナニカ、ツクッテオキマス」と。
そういうことになった。
●パトラ・キチュリ
1杯目:チキンカレーぶっかけ
2杯目:ビーフカレーぶっかけ
3杯目:チキンカレー+オクラぶっかけ
パンパンに水を吸ったバスマティが泳ぐスープ状のホームメイドキチュリ。
店主夫人作。
メニューのカリーライス用の骨付きムルギジョル、ビーフブナが、
それぞれぶっかけられての提供。
三杯食ったといってもシャバいのでそれほどの量じゃあない。
色の違うソースが二重に輪を描いていた。
スープをすする感覚。
トガりは無いが、しっかりめの味付けで旨みが濃い。
ガチのホームメイド感にコーフンを禁じえなかった。
「フアー、イソガシカッタ。50コグライウッタ。ズーットナランデタ。
キノー? キノウハ100コ!」
客がはけ、俺らはチャイをしばいた。
キチュリもなかなかだったが、この店主(ルルさん)のキャラがまたすごい。
今までに遭ったバングラ人、インド人の中でテンションは最強。
おおげさではなく、三遊亭白鳥とも互角に渡りあえるだろう。
話していると、アザーンのような節をつけて歌いだす。
「♪アナタノタメニィ~オクサンガァ~ツクリマシタァ~
マタキテネェ~コナカッタラァ~コッチカラ~カケチャウヨォ~♪」
との殺し文句も本心からとわかるので、たまらない。人ったらしだ。
オープン1か月を待たずに、すでに客が付きはじめていた。
ちなみに、この店のスペシャルティは日替わりのカリーライス。
いつ行っても、何かしらのバングラ・ディッシュが用意されている。
トガりは無いけど、レストランでは出てこないホームメイドのがさりげなく。
점포명 |
KEBAB UP(KEBAB UP)
|
---|---|
장르 | 남아시아 요리、터키 요리、카레 |
예약・문의하기 |
090-8054-4555 |
예약 가능 여부 |
예약 가능
テイクアウト全種類やってます。 |
주소 |
埼玉県所沢市松葉町23-2 |
교통수단 |
西武新宿線新所沢駅の東口ロータリーから直進徒歩3分 신토코로자와 역에서 268 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산 |
~¥999 ~¥999 |
예산(리뷰 집계) |
¥1,000~¥1,999
|
지불 방법 |
카드 가능 (AMEX) 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
서비스료 / 차치 |
サービス料・チャージ料なしメニューは全て税込み表示 |
좌석 수 |
( 1階カウンター5席、テーブル2卓(4人がけ)8席2階お座敷席あります(2022年11月~オープン予定)) |
---|---|
연회 최대 접수 인원 | 12명 (착석) |
개별룸 |
불가 二階にお座席できます(準備中) |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
가능 20인 이하 가능 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 近隣コインパーキングあり |
요리 |
채식주의자 메뉴 있음 |
---|
이럴 때 추천 |
많은 분이 추천하는 용도입니다. |
---|---|
위치 |
독채 레스토랑 |
아이동반 |
어린이 가능(유아 이상 가능,미취학 아동 이상 가능,초등학생 이상 가능),유모차 입점 가능 |
오픈일 |
2021.3.21 |
비고 |
バングラデシュ料理、バングラデシュ家庭料理、世界の料理作ります。 |
バングラ人が「一番よく食べる!」って言う朝食メニュー、ショブジ・バジ(野菜炒め)とルティ(薄焼きパン)。そこいらの道端にテーブルを一つ出して、売っていた。メニューはバジとルティとチャイだけ。えーっ、この人が?って思うようなじいさんが5、6枚積み重ねたルティでバジをひっつかんで、あるいは甘いチャイにつっこんですげえ速さで食っていた。バングラ人はみんなよく食う。なんでバジとルティかと言うと、食器や器具が少なくてすむことと、安いからだ。
新所沢のバジルティはどうか。ガーン、ルティが既製のがきた!これについては、ワンオペでケバブ客を断続的にさばきながら、いちいち焼いてられるかよ!ってところを9.57秒で理解。バジは野菜炒めと言えばそうなんだが、スパイシーな油がしんなり浸透して見事。これがバングラのバジだ。カリフラワーとカボチャも入った豪華版。一品しかたのんでないので、作るほうも気合の入れようがちがう。はっきり言って、バングラのよりうまい。