「三隅大平櫻」を見た後、「そば聖」さんにて絶品十割蕎麥と天麩羅とを頂きました
本日(令和4年4月3日、日曜日)、島根縣濱田市三隅町西河内にあります「そば聖」さんにて、御晝を頂きました。
とは云へ、中國地方以外の方々には、それが何處かイメイジし難いかも知れません……。廣島市の人間としましては、濱田市は勿論、知つてゐるものゝ、「三隅……」云々と云ふ地名に就いては、知つてゐる人は少いかも知れません。
何故、今囘、この市町村に向はうかと考へたかと云へば、「三隅大平櫻」を見る爲です。この櫻に就いて、以下のやうに説明されてゐるサイトさんがあります――
三隅大平櫻は彼岸櫻と山櫻、兩方の性格を併せ持つた全國でも貴重な品種の櫻で、1935(昭和10)年に國の天然記念物に指定された。推定樹齡は約660年、枝張りは東西に24m、南北に29.6m。春になり見事に咲き誇つた滿開の花には見る者を壓倒する華やかさと迫力がある。
https://hanami.walkerplus.com/detail/ar0832e26213/
――との事です。その「三隅大平櫻」に就いては、畫像を數枚アップロードして置きますので、宜しければ御覽下さい。それで、たゞ櫻を見るのみで歸るのも、勿體ないと思ひ、濱田市で「食べログ」にて御店を檢索して見ると、高評價(本日の時點でスコアは「3.64」です)の御店として「そば聖」さんがヒットした、と云ふ次第です。
御店は、JR西日本山陰本線「三保三隅」驛の直ぐ側にあります。同驛は、2019年(令和元年)に於ける一日の平均乘車人員は106人との事です。驛の側ではありますが、電車の利用客が御店も利用してゐるのではなく、車で來る方々の利用のはうが多いかも知れません。
それかあらぬか、御店の向ひには、御店の利用客專用である無料駐車場が數臺分、用意されてゐます。我々が御店に著いた際には、駐車場は既に滿車でした。其處で、駐車場が空くのを待つてゐたのですが、他の御客樣が、態々、私達のはう迄來て、豫め御店にはひつて、名前を記帳して置いたはうがいゝと教へて下さつた爲、さうしました。
御店のまへには順番待ちの行列も出來、私達が入店する迄、45分ぐらゐの時間を要しました。このやうな寂びれた(失禮!)驛のまへにて、御店に行列が出來るぐらゐなのですから、自づと期待して了ひます……。
私達が記帳を終へて、順番待ちしてゐる段階で、本日の蕎麥が賣切れた旨、貼紙が貼られました。勿論、既に記帳してゐる我々他の蕎麥はあります。12時51分に入店して、二人用のテーブルに案内されました。
扨、出雲は勿論、島根縣で蕎麥と云へば、出雲そばを出す御店が多いやうに思はれますが、此方は東京スタイルの十割蕎麥を提供されてゐます。11時にオープンして、13時を待たずして、蕎麥が賣切れた訣ですから、3順ぐらゐはしてゐるでせうか……。御酒やサイドメニューは提供されてゐません。
私は、「天ぷらもりそば」(1,200圓)、「大盛」(+250圓)を註文します。初めての蕎麥店では、「もり」を頼んで、蕎麥とつゆとを味はふのが、まづ間違ひない選擇だと思ひますが、「天ぷら」も興味ありました。本日の蕎麥は「大山産」との事です。
26分後に待望の「天ぷらもりそば」、「大盛」が屆きます。先客の註文が數多かつた爲、時間を要したやうです。因みに、店主さんらしき方が調理を擔當されて、ホールの方は一名と云ふ二人體制です。ホールの方が忙しい爲、私達の御蕎麥は、店主さんが運んで呉れました。
上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。
まづは【蕎麥】のみ勢ひよく啜ると、口内から鼻腔にかけて、蕎麥特有のかをりがスッと廣がります。畫像では傳はり難いですが、とても瑞々しい蕎麥です。蕎麦を啜つた後、輕く咀嚼すると、蕎麥の甘みをも感ぜられます。之はつゆに浸けるのが、勿體ないとさへ思へる蕎麥です。
【つゆ】はだし、返しともに濃厚な仕上がりです。たゞ甘めな仕上がりでもあります。之は島根縣(出雲そば、西日本)と云ふ地域性に據るのか、然し、東京でも甘めのつゆを出す御店はあります……。ただ上述しましたやうに、かをり、味ともに充分な御蕎麥で、太さもそこ/\ある爲、蕎麥がつゆに負けると云ふ事はありません。
【天麩羅】は、ちやうど食べ易い大きさにカットされた、海老、舞茸、獅子唐辛子、茄子、南瓜、薩摩芋、そしてそばがき(?)と種類豐富です。此方も店主さんが揚げるやうですが、いづれも美味しいです。つゆは蕎麥つゆとは別に天つゆが用意されてゐます。殊にそばがきらしき天麩羅はかをりや食感と云ふ要素を含めて味はひ深い一品でした。
【デザート】としてカステラらしきものも、少量附きました。
今囘、「三隅大平櫻」を見る事も目當の一つでしたが、「そば聖」さんだけを目當に、遠方からたづねる價値があると感じました。美味しい御蕎麥を頂けて、頗る感激しました。御馳走樣でした。
점포명 |
Soba Sei
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장르 | 소바 |
0855-32-0237 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
島根県浜田市三隅町西河内470-4 |
교통수단 |
미호미스미 역에서 49 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산(리뷰 집계) |
¥1,000~¥1,999
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지불 방법 |
카드 불가 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
개별룸 |
불가 |
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카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
가능 |
공간 및 설비 |
차분한 공간 |
이럴 때 추천 |
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오픈일 |
2018.4.20 |
昨日(令和5年5月9日、火曜日)、島根縣濱田市三隅町西河内にあります「そば聖」さんにて、御晝を頂きました。
此方をたづねるのは、昨年の4月以來、二囘目です。その昨年は三隅大平櫻を見る爲、當地をたづねたのですが、今囘は「そば聖」さんで御蕎麥を食べる事自體が目的です。とは云へ、廣島市からたづねる爲、臨時休業されてゐるのは困ると思ひ、前日に「明日は營業豫定ですか?」といちわうは聞いたうへで、濱田市に向かひました。
處で、島根縣で御蕎麥と云へば、多くの人達が出雲そばを思ひ浮かべませうし、私自身も出雲そばが好物なのですが、ドライヴァさんが出雲そばは苦手だと云ふ爲(笑ひ)、東京スタイルの蕎麥を出される「そば聖」さんを擇んだ訣です。
御店には、開店時間である11時ちやうどに到著します。先客は一名ですが、私達が御店を出る頃には、御店の駐車場に澤山の車が駐車されてゐました。中には神戸ナンバーもあり、遠くからもお客がたづねる實力店である事が判ります。
私の註文は以下のとほりです――。
「天ぷらもり大盛り」(1,450圓)
「かけそば」(800圓)
――以上です。上述しましたメニューに就いて、詳しくは何時ものとほり、畫像を御覽下さい。「百聞は一見に如かず」と申しますから。「天ぷらもり大盛り」を食べをへた後、「かけそば」を追加註文しました。「折角遠く迄來たのだから」と云ふ心理ですね。
蕎麥店では、御酒も飮みたいと云ふ人が少くないでせうが、「そば聖」さんは、何時の頃からか、ドリンクの扱ひは止めたとの事です。
本日の蕎麥は、「飯南町産 三瓶在來種」との事です。此方は手打ちの十割蕎麥が賣りの御店です。開店して約15分後、「天ぷらもり大盛り」が屆きます。まづは、蕎麥のみを勢ひ良く啜ります。啜ると同時に、蕎麥のかをりが鼻腔を中心に襲ひます。「襲ふ」なんて云ひますと、穩やかではないですが、さう表現したくなるぐらゐ、かをりが豐かなのです。十割の爲か、少しザラついてゐる舌触り、喉触りではありますが、それが卻つて心地好いとも云へます。
かをりと喉越しとが兩立してゐるのは、廣島市では段原に於ける「高田」さんの蕎麥が一番ですが――喉越しがいゝ爲、八割と書く人がゐるぐらゐです――、かをりと云ふ點では、斷然、「そば聖」さんの蕎麥が上ですね。
蕎麥つゆは、「高田」さんのばあひ、かつを出汁の風味が豐かで、返しの主張を存分に生かした、硬派な濃い仕上がりであるのに對して、「そば聖」さんのそれは圓やかで優しく、やゝ甘みを帶びた仕上がりです。之はどちらが優れてゐるのかと云ふ事で論ずるべきではなく、飽く迄、食べる側の好みに於て、感想が異なる事柄でせう。
天麩羅は、海老、茄子、獅子唐辛子、舞茸、南瓜、そして、畫像では見えませんが(恐らくは)そばがきです。天麩羅も蕎麥つゆで食すのが、從來の蕎麥店でのスタイルだと私は考へますが、「そば聖」さんでは、蕎麥つゆとは別に天つゆが用意されてゐます。この天つゆは、蕎麥つゆよりは薄味ですが、甘みは結構、しつかりしてゐます。蕎麥店の天麩羅らしい、變な云ひ方ではありますが、非常に親近感を覺える味はひと風味とで、とても美味しいです。
少し許り、デザートとしてカステラが添へられてゐるのも、嬉しい心遣ひです。
上述しましたやうに、折角遠く迄來た爲、「かけそば」も追加註文しました。此方にも、小皿にて小さな海老の天麩羅が附いて來ましたが、サーヴィスでせうか……? 「かけそば」も美味しく頂きましたが、矢張り、「そば聖」さんの十割蕎麥に就いて、そのかをりを充分に愉しむならば、もりのはうがお奬めですね。それも、成る可くつゆには浸けずに食べてゐたいぐらゐです……。
遠くからでも食べに行く價値がある御蕎麥を提供されてゐるのが「そば聖」さんだと思ひます。とまれ、御馳走樣でした。