こんな所にこんなお店が ＃７４７ : Karigane

今夜は、クライアントの取引先との面談に同席することになり、指定された「雁がね」さんにお邪魔しました。場所は、東海道新幹線新富士駅北口を出て、富士見大通りを北上し、初めての交差点の左斜め前です。富士市の中では東海道本線の富士駅が中心地らしく、新富士駅前にはお店もあまり無いので、夜は真っ暗です。このお店も、暗闇の中にぽつんとある感じでした。

店構えは、いかにも料亭といった感じで、お店の前には駐車スペースがあります。入店すると、全て個室になっているらしく、私達も和室に掘りごたつのある個室に案内されました。今回は懐石のコースです。

♦︎鰻ざく
♦︎烏賊そうめん
♦︎刺身盛り合わせ
♦︎鮎の塩焼き
♦︎ローストビーフ
♦︎天ぷら
♦︎鱧の落とし
♦︎伊勢海老具足煮
♦︎食事（鯛めし）
♦︎デザート

素材・料理の技術・器に至るまで、かなりレベルの高いお店でした。「刺身盛り合わせ」の鮪や赤貝の旨味の濃さ、「鮎の塩焼き」の焼き加減と香ばしさは素晴らしかったですし、関東では珍しい「鱧の落とし」も、鱧の淡白な旨味と梅肉の酸味が存分に楽しめました。「鰻ざく」や「鱧の落とし」があるところをみると、もしかしたら関西で修行された料理人の方なのかもしれません。

また「天ぷら」で、かなり凝った衣の海老天を出してくれると同時に、「伊勢海老具足煮」の豪快な美味しさの対比もあり、なかなか考えられた料理でした。懐石料理の上品さと、駿河湾の海の幸の新鮮さを、同時に楽しませてくれます。

失礼ながら、こんな所にこんなレベルの高い懐石料理を出す料亭があるとは、全く知りませんでしたし、想像もしませんでした。多分、富士市には製紙会社をはじめとする大企業も沢山あるので、その接待需要があるのかもしれません。この立地であれば、食後に東京まで帰ることも可能ですしね。仕事とは言え、美味しいものを食べることが出来、満足な一夜でした。

懐石料理のコースは１人10,000円からのようですが、十分値打ちはあると思います。

ご馳走様でした！