東銀座路地裏の名店、分厚い桜色トンカツ : Nishi mura

文字通り銀座の東側に位置する東銀座。
このエリアの路地裏には、隠れ家的な名店がたくさん存在する。
東銀座駅から徒歩3分ほどの、歌舞伎座の路地裏にあるこちらのお店も、その中に軒を連ねています。

基本的に常に満席のイメージのため、いつも事前に電話をして予約してから伺っております。
（※お店前で待つことは出来ないので注意です。）
長い1週間が終わり、仕事終わりの金曜。ご褒美トンカツタイムです。

電話してから20分後に入店。
店内はカウンター席のみで、12～13席ほどでしょうか。隣の人との距離が近く、腕が当たるほど狭い店内ですが、“袖振り合うも多生の縁”ということで全く気になりませんね。
今宵も上ロースかつ膳を注文です。

◇上ロースかつ膳 ￥1,600

席に着くと、サービスのふろふき大根をいただきました。箸で簡単に切れるほど、柔らかく出汁が染みこんだ大根に、程よい甘さの味噌ダレが良く合います。こういうサービス、実に嬉しい。
トンカツを胃袋に入れる前のウォーミングアップ完了です。

そして待つこと10分弱。揚げたてのトンカツがやってきました。
山のように盛られた千切りのキャベツに、1cm程はあろうかという分厚いトンカツ。この上で横になっても底付き感がないでしょう。煎餅布団よりよっぽど良い気がします。シモンズのベッドに引けを取らない安定感がありますね。
断面を見ると、まぁ何と綺麗なサーモンピンク。先日、目黒川で見た薄紅色の桜と同じ色です。トンカツで春を感じさせられなんて、恐れ入りました。

個人的には、まずはソースよりも岩塩を脂身につけて食べるのがオススメ。ミルに入った岩塩をゴリゴリ回して振りかけます。
そしてパクリ。。サックサクの衣と、豚肉の柔らかさがダイレクトに伝わってきます。そして噛めば噛むほどに旨みと甘味が溢れてくる絶品トンカツ。脂身の甘味と岩塩が素晴らしく合うのです。
全てを岩塩でいただきたいくらい美味しいのですが、王道のソース&カラシの食べ方も捨て難い。
ということで、毎回2段目の後半からは食べ方をチェンジすることにしています。野球で言うところの、6回裏の攻撃くらいからソース&カラシにしてます。

そして、とんかつ屋さんと言えばセットの豚汁。こちらのお店では酒粕が入っているようで、深く濃い味わいの中に甘さが光るのが特徴的。
大根･にんじん･ゴボウ･豚肉と、具材がたっぷり入っていて非常に美味しい。
ちなみに、ご飯とキャベツはお代わり無料。

このクオリティとボリュームのとんかつが、銀座で2000円しないでいただける。これはコスパ抜群と言っていいでしょう。

ご馳走様でした。また伺います。