柳は緑、花は紅、真面目！ : Fukuju

銀座8丁目、金春通り沿いにある和食店（2つ星！）に1人でお伺いいたしました。
現在コースは3種類で¥28,000、¥33,000、そして次が5万円代という不思議な構成、具体的な内容を聞きたかったのですが、素材が違うということしか教えてくれず。。。そんな訳で本日は・おまかせコース ¥28,000（サ別10%）を予約してお伺いいたしました。

店内にはカウンター6席に個室が1部屋、箸置きは猫、周りを見渡すと猫グッズが沢山、なんでも大将のお誕生日が猫の日だから集まってきちゃったそうです。緩いです。
カウンター向いには和食にも通ずる「真如」の書、その下に飾られているのは僧の真如？、陶磁器を入れる木箱が沢山置かれていたり、少しカオスな雰囲気！高級感、緊張感は抑えられております。
大将も女将さんも優しそうですし、リラックス気分でスタート。

・ウルイと菜の花のおひたし
暦の上では大寒ですが、春気分、カンナで厚めに削った木様の鰹節が美味。
・嶺岡豆腐
何度かいただいたことがありますが、ここまで牛乳のコクがあるものは初めて。
・すっぽん汁
かなり噛みごたえのある旨い肉質。お出汁もシンプルに美味しい。
・ふぐぶつ、白子
中には分厚く切られた刺身も入っています。
大将が「これくらいで食べないと美味しくないでしょ」と仰る通り、フグは豪快に食べるのが旨い！
さらに白子が2個ずいっと。お勧めにしたがい、1つは先ほどのふぐぶつに混ぜて、1つはそのまま、この時期最高レベルのご馳走。絶品。
・鯛のかぶと煮
瀬戸内で今朝1本釣りで釣られた鯛がこんばんは。
最近の高級和食でまずお目にかからない料理ですね。
旨味が詰まった頭は最高の美味。肉厚な身はもちろん、眼球とか唇とか本当素敵。
・フカヒレ、トリュフ掛け
蓋を開けるとびっくりトリュフ。中にはたっぷりのフカヒレ、分厚い椎茸、白菜が入ります。
このお店、凄いな〜。

続いてウサギの器にどっさり・白菜浅漬け、ご飯のお供〜。
〆のご飯は・鯛茶漬け
シコシコした食感の美味しい鯛、まずはそのまま胡麻ダレ味で、続いてご飯を巻いて、最後はお茶漬けでいただきます。お米は「雪椿」という魚沼産コシヒカリだそうです。鯛茶漬けはあまり好まないので、ちょっと残念でしたが、美味しくいただきました！

最後は美味しいに決まっている・セトカ、トチオトメのミックスジュースで。
一品一品の量が多いのでお腹はいっぱいです。
お酒は・麒麟山、1合を熱燗でいただきました。

料理は全てシンプルながら素材感たっぷりで非常に力強い。美味しいものを少しずつ、華やかな八寸という今風な和食店とは全く異なります。そしてお店を出るまで1時間半というスピード感もなかなか。
さらに、独特なお店の緩いムード、だんだん実家でご馳走を食べているような妙な気分になってきました！間違えて「お父さん」と呼ばなくてよかった。
合う合わないが激しく分かれそうですが、唯一無二のこの感じ、私は好きです。
ちなみにこちらのすぐ上にはフレンチの「カーエム」さん、よくこんな強烈な2店が集まったものです。
また季節を変えてお伺いしてみたいと思います。ごちそうさまでした！