食べ飲み放題にて、ビール中ジョッキ13杯♪ : Yataiya Hakatagekijou

この日は、何と、東京丸の内にて一人忘年会♪ 従って、昨年末の訪問と言うことになる。
『肉汁麺ススム 秋葉原本店』〔東京都千代田区外神田3-7-12 イサミヤ第8ビル 1F〕にて、「肉汁麺 レベルMAX」総重量（実測値）1,313g を、通し営業ならではの、午後 3時 に堪能させて戴いた後、午後 5時半 の予約にて、こちらを訪問した流れとなっている。


『屋台屋 博多劇場 丸の内店』
東京都千代田区丸の内1-10-7
050-5596-6965


東京都道406号皇居前鍛冶橋線は、皇居・内堀通り「二重橋前」交差点から外堀通り「鍛冶橋」交差点までの短い区間を結ぶ、東京都千代田区にある特例都道であるが、その沿線上、『東京国際フォーラム』〔東京都千代田区丸の内3-5-1〕北東となる、「東京国際フォーラム東」交差点を北折し、50m 余り北進した道路右手（東側）に、『屋台屋 博多劇場 丸の内店』はある。なお、東京都道406号皇居前鍛冶橋線の外堀通りから先の区間は 鍛冶橋通り と呼ばれている。
東京駅 丸の内南口 から向かう場合は、丸の内南口改札口を左手〔南側〕に出て、道なりに、「はとバス」の「東京駅丸の内南口のりば」に停車する はとバス を右手に見ながら、JR 線高架下のすぐ西側の道を 160m 程南進すると、道路左手（東側）に『屋台屋 博多劇場 丸の内店』はある。


この日は、ぬいぐるみクリエイター、ばんばぱえりあ〔Official Website :「ぬいぐるみの BanMof」https://banmof.net/〕として活躍している、長男の可愛い伴侶の書籍「はじめてでも作れるどうぶつぬいぐるみ もふもふの家族」出版記念個展、『もふもふの家族展』へ差し入れを持参するべく、家の奥さんと二人、はるばる群馬県前橋市から、東京都府中市へと出向いたのであるが、京王線 府中駅 南口に直結する複合商業施設、『くるる〔kururu〕』4F で催された個展会場には、常連のファン層の来訪はもとより、一般客の入場も多数あって、なかなかの盛況であった。もちろんのこと、愛する我が初孫も、長男が連れて会場入り。まだ生まれて八ヶ月ながら、久し振りに顔を合わせた祖父の顔を見て、すぐにそれと気づき、にこっと笑って迎えてくれたのであった。
その重大イベント終了後、家の奥さんは、東京ドームで行われている『KinKi Kids Concert 2023-2024』へ向かい、JR 総武線 水道橋駅 にて一旦お別れ。東京駅、東北・上越・北陸新幹線南のりかえ口 を待ち合わせ場所としつつ、その待ち時間に、私は『メガ盛』堪能と言う流れで『肉汁麺ススム 秋葉原本店』を訪れ、しばらく時間を置いて、こちら東京駅の直近となる『屋台屋 博多劇場 丸の内店』を訪問した次第だ。

日本一のおもてなし集団を目指す『株式会社一家ホールディングス』の連結子会社である『株式会社一家ダイニングプロジェクト』〔本社 : 千葉県市川市東大和田2-4-10-3F〕が運営する "九州博多の屋台村" をコンセプトにした劇場型酒場『屋台屋 博多劇場』と言えば、何と言っても「鉄鍋餃子」が有名だろう。店舗で毎日手包みしていると言う「鉄鍋餃子」であるが、Official Website のお品書きには、以下のような解説が掲載されている。

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鉄鍋餃子
博多劇場と言えば鉄鍋餃子。 本場博多屋台の味を再現！皮はパリパリ、中身はジューシー、鉄鍋でホックホク。肉のうまみと野菜の甘みを閉じ込めた餃子を柚子胡椒またはタレでお愉しみ下さい！ ※ご注文は2人前からお願いします。
1人前 6個 438円（税込）
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この「鉄鍋餃子」であるが、実は、チャレンジメニューが存在していて、過去に、この私、挑戦してみたことがある。チャレンジメニューそのものは、個人的には左程でもなかったのであるが、とあるハプニングで、ちょいとばかり苦労したのであった。

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鉄鍋餃子100個
食べきったらタダ !!
「挑戦者求む」屋台屋
【ルール】
◇一人で食べきるべし。
◇味わって食べるべし。
◇制限時間60分一本勝負 !!

成功した者「たいへんよくできました」
◇餃子100個分の代金無料
さらに！
◇餃子年間パスポートを贈呈！
※ 一日2人前までとさせていただきます。

失敗した者「もうちょっとがんばりましょう」
◇餃子代金として 6,600円（税込）頂きます。【2023年12月現在】

餃子100個重量1.5kg
挑戦者はスタッフまでお気軽に！
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当時のチャレンジメニュー挑戦会場は、『屋台屋 博多劇場 錦糸町店』〔東京都墨田区江東橋2-13-6 宮川ビル1・2F〕、チャレンジ日時は、2018.3.26（月）であった。その総重量（実測値）は 1,474g、チャレンジ成功公式タイムは、16分18秒〔呑み込む迄〕となっている。
兎に角、熱々の「鉄鍋餃子」で、開始から 10分程 の間は、激烈なる熱さとの戦いであった。そんな中での一大ハプニングであったから、完食時間にも大いに影響を与えたし、個人的な動揺も相当のものであったことを記憶している。。。
ことの詳細は、以下のリンクを辿ってご覧戴けると大変嬉しい。

https://tabelog.com/rvwr/004548353/rvwdtl/B233700503

その当時の失敗時支払価格は、4,830円（税別）5,216円（消費税 8%）であったが、あれから 5年。。。ここ最近の物価高も相まって、その価格、6,600円（税込）!!!!! 実際のところ、1,000円 を優に越える値上がりではある。まっ、結果として、私の場合は「無料」になるので関係はないのではあるが。。。(￣ー￣)


更に、こちらの品で、大いに興味深いものが、今回の食べ放題メニューとなっている、「明太もつ鍋」である。この品に関しても、Official Website のお品書きには、以下のような解説が掲載されている。

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明太もつ鍋
厳選した明太子を使用。あご出汁を使用し、明太子の美味さを引き出すスープです。

（小）1～2人前 1,738円（税込）
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この（小）1杯分 を、果たして 何配分 行けるのか、個人的にも愉しみであり、かなり ((o(´∀｀)o)) ワクワクしての訪問だったのであった。

最近では日本全国で手軽に食べられるようになってきた「もつ鍋」のルーツは、福岡、博多にあると言われている。終戦後間もない頃、博多の方でアルミ鍋を使ってホルモンを炊いていたところから発展していったと言われている。現在の「もつ鍋」は、純粋な鍋料理として提供されていることが多いが、当初は、鉄鍋風の料理で、現在で言うところの「すき焼き」に近いようなメニューだったと言われている。
「もつ鍋」は高タンパクで低カロリーな料理として知られており、牛ホルモンと野菜を煮て食べる料理になるが、「もつ鍋」と言う名称からか、ホルモンがメインの料理とイメージされがちだが、ホルモンは飽くまでも野菜のサポート役に過ぎず、野菜がメインの鍋料理である。このため、福岡の方では「医者いらず」というニックネームまで持っている料理である。

そんなもつ鍋に、博多名物の明太子満載！これは愉しまないでは置かれない品なのである。


それでは早速に実食へと移っていこう。

当日の現着は、午後 5時半 の予約ではあったが、待ち切れずに、かなり早めの 17:00。店内はこの時間から既に混み合っていて、「いくら何でも早過ぎるだろう」と、個人的に及び腰となり、体を小さくしつつの入店となった。が、鍋等のセッティングはまだ済んではいなかったものの、席の確保は既に為されており、「どうぞこちらへ」と、店員の明るい声に導かれるまま席に着いた。いやはや、嬉しい限りである。


「明太もつ鍋食べ放題コース」5,000円（税込）「飲み放題」つき


配膳スピードと店員の元気の良さには存分に定評のある、こちら『屋台屋 博多劇場』♪
予約時間よりも 30分 も早い来店にも関わらず、着席して 6分後 には「明太もつ鍋」が配膳され、続いて「枝豆」、「宴〈香る〉エール PREMIUM MALT'S」、「カニクリームコロッケ＆ポテトフライ」と、3分程度 で出揃った。そうして、とどめの「鉄鍋餃子」も、その 3分後 には配膳され、こちらの店員の素早い対応には、実に目を見張るものがあったことを特筆しておく。

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宴会内容
■枝豆
■名物 鉄鍋餃子
■カニクリームコロッケ
■ポテトフライ
■【食べ放題】明太もつ鍋
■【食べ放題】〆(ちゃんぽん麺、ラーメン、雑炊、チーズリゾット)
■食べ放題食材
(キャベツ、もやし、ニラ、ごぼう、豆腐、牛もつ、明太子、スープ、〆)
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名物「鉄鍋餃子」餃子12ヶ

今回配膳の「鉄鍋餃子」は、総数 12個。二人前相当分が配膳された。この品だけで、876円（税込）に当たり、嬉しさが弥増さる。その餃子一個一個のサイズ感は、以前戴いた「100個 餃子」と同じであり、その味わいもまた、熱々ジューシーで、相変わらずの味わいに何とも美味しく戴けた次第だ。


「枝豆」

これは、何とも残念。。。冷凍物を解凍しただけの品で、味わいとしては、正直言って最低ランクのものと言えよう。「味」そのものが薄く、コクや旨味などは一切感じられなかった。塩も振られていなかったであろうか。これに関しては、申し訳ないが、がっかりさせてもらったとしか言いようがない。。。


「カニクリームコロッケ」&「ポテトフライ」

「カニクリームコロッケ」は、仕出し弁当クラスの品。まあ、先ず先ずの美味しさであろうか。冷凍食品の揚げ物であろうし、取り立てて特筆点はなし。「ポテトフライ」も、いわゆる冷凍物を、油で揚げただけの品である。カラッと上がっていたので文句はないが、まあいわゆるチェーン店居酒屋仕様の極々普通の品であった。


【食べ放題】「明太もつ鍋」

最近では日本全国で手軽に食べられるようになってきた「もつ鍋」のルーツは、福岡、博多にあると言われている。終戦後間もない頃、博多の方でアルミ鍋を使ってホルモンを炊いていたところから発展していったと言われている。現在の「もつ鍋」は、純粋な鍋料理として提供されていることが多いが、当初は、鉄鍋風の料理で、現在で言うところの「すき焼き」に近いようなメニューだったと言われている。
「もつ鍋」は高タンパクで低カロリーな料理として知られており、牛ホルモンと野菜を煮て食べる料理になるが、「もつ鍋」と言う名称からか、ホルモンがメインの料理とイメージされがちだが、ホルモンは飽くまでも野菜のサポート役に過ぎず、野菜がメインの鍋料理である。このため、福岡の方では「医者いらず」というニックネームまで持っている料理である。


さて、今回の品、食べ放題で提供される「明太もつ鍋」!! その中心的な素材となる「牛もつ」自体は、鮮度・品質ともに、「まあこんなもんかな」と言う味わいであり、可もなく不可もなし、と言う感じであった。が !!! それは飽くまでも一人前量の摂食であればの話。。。


「もつ」とは、一般的に牛・豚・鶏などの内臓全般を指し、「ホルモン」は、内臓系の中でも「牛や豚の腸」に限定した呼び名とされているが、他の区分法としては、焼き物系を「ホルモン」、煮込みもの系を「もつ」と称する区分けもあるようだ。このレビュー末に、その辺りの詳細を記しておいたので、お暇の折にお読み戴けると嬉しい。

実際に、今回戴いているのも、もちろんのこと「博多もつ鍋」の括りであるが、地元博多での提供品は、「小腸もつ鍋」と「ミックスもつ鍋」に二分されるようだが、こちらの品は「小腸もつ鍋」に大分して良かろうと思う。
全国食肉公正取引協議会発行の『お肉の表示ハンドブック2019』「副生物の部位表示」によると、「牛の消化器（胃腸等）と子宮を総称して「シロモツ」と表示してかまいません」と記されており、いわゆる「マルチョウ」と呼称される小腸に「シマチョウ（大腸）」、「コブクロ（子宮）」も加わる「シロモツ」仕様の品もあるようだが、今回は、脂の載ったころんと丸い「マルチョウ」主体の牛もつ鍋、「小腸もつ鍋」の提供であった。


何れにせよ、この【食べ放題】「明太もつ鍋」!! 味わいを凌駕するかのような、その提供量によって、個人的に文句なしの内容であった。勢いに任せて、飲んだり食ったりしながら追加オーダーしていたのであるが、支払い後、レシートにて確認したところ、何とびっくり！(◎_◎;) 以下の通りの摂食量であったのだ。

【お代わり分】
「明太子」7
「牛もつ」21
「野菜盛り」7
「ちゃんぽん麺」2

総じて、「明太もつ鍋（小）1～2人前」1,738円（税込）に換算すると、何と 7杯分 !! トータルで　12,166円 の量を戴いてしまったわけになる。文句の「も」の字ですら、口にしたらバチが当たろうと言うものだ。（笑）

斯様な量的なサービスはもちろんのこと、手元のビールが無くなりそうになると、通りすがった店員の誰彼となく、

「お飲み物のお代わりは如何ですか？」

との声掛かりががある。遠慮する暇もない程の接客サービスで、安心の食べ飲み放題であることは間違いない。お蔭で、「ビール中ジョッキ」通常価格 638円（税込）の「宴〈香る〉エール PREMIUM MALT'S」を、何と、13杯 も戴いてしまったのであった。その中ジョッキのサイズは、

サントリー香るエール 330ml ジョッキ
高さ 16cm、飲み口 7.5cm

であり、単純計算で、4,290cc〔泡込み〕 となり、4Lを超える量を戴いた勘定だ。その金額は、8,294円（税込）相当！ いやはや、何とも申し訳ない限りである。baku爆baku


前述の如く、諸々の付属メニューが見劣りしようがしまいが、

「明太もつ鍋（小）1～2人前」1,738円 × 7杯
「宴〈香る〉エール PREMIUM MALT'S〔ビール中ジョッキ〕」638円 × 13杯
「鉄鍋餃子」1人前 6個 438円 × 2

合計金額 … 12,166円 + 8,294円 + 876円 = 21,336円（税込）

支払額は、前述のように「明太もつ鍋食べ放題コース」5,000円（税込）「飲み放題」つき、であるからして、支払い価格の 4倍分 存分に戴けたことになる。最早、この三点だけで文句なしに大満足の私なのであった。
この日は、食べ飲み放題時間ギリギリまで愉しんで、感謝感激での退店となり、東京駅、東北・上越・北陸新幹線南のりかえ口 へと向かう私の足取りは、途轍もなく軽いのであった。

美味し、旨し、安し、量多し !!

こう言う店舗、、、私は大好きである。し・あ・わ・せ !!!
実に、美味しうござった。


さて、以下が、「もつ・ホルモンについて」の個人的な調査結果による詳細な説明である。お暇な折にでもお読み戴けると嬉しい。

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もつ・ホルモンについて
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内臓肉は腐敗が早く進んでしまうことから、なかなか保存ができないため、廃棄をするのが一般的だったが、日本で「ホルモン料理」と言うものが出てきたのは大正時代だったと言われている。1920年代、在日韓国・朝鮮人の方々が、母国に古くから伝わる多彩な肉食文化の技術を応用し、日本人が捨てていた内臓肉（ホルモン）をうまく料理し、美味しく食べることに、もともと優れていたが、戦後、彼らの中に鶴橋周辺〔大阪市生野区〕に定住し、商売を始める人々が現れる。それによって鶴橋周辺に多くの韓国食材や衣料品、生活用品を扱う店、焼肉店が立ち並ぶようになり、日本人が当時は食べなかった牛と豚の内臓を焼いて食べ、また販売することもあったものが「ホルモン焼き」の始まりであると言われている。
その後、徐々に保存技術も進化してきたこともあって、調理して食べられるようになり、安価でたっぷり食べられるという点で、労働者の酒席の摘まみとして人気を集め、次第に日本全域に広がっていった。

「ホルモン焼き（ホルモンやき）」とは、「内臓肉（もつ）」を焼く料理を言うが、公益社団法人 日本食肉協議会が、2016年〔平成28年〕3月に発行した『畜産副生物の知識－おいしいホルモンを食べよう－』の P11 には、「ワンポイント講座」と称して「『ホルモン』の語源」が解説されており、以下の様な説明が記されている。
……………………………………………………
ホルモンの語源は、大阪弁の「捨てるものを意味する『放るもん』」説や、医学用語であるドイツ語の Hormon（ホルモン）、英語の hormone は、動物体内の組織や器官の活動を調節する生理的物質の総称から、栄養豊富な内臓を食べると、活力がつくとして名付けられた説など諸説あります。
ホルモン料理の名称は戦前から存在し、戦前においては、内臓料理に限らず、スタミナ料理一般、例えば、スッポン料理などもホルモン料理と呼ばれていたことから、ホルモンは「放るもん」ではなく、明治維新のころの西洋医学（主にドイツ）の影響を受け、栄養豊富で活力がつくとして名付けられた説が主流です。
……………………………………………………

上記からも分かる通り、「ホルモン」の語源説として有名な、関西弁で「放るもん〔捨てるもの〕」と言ったところから始まっていると言う説は、一時期大流行したが、もっともらしい俗説であり誤謬である。「内分泌」を意味する医学用語、ドイツ語の Hormon（ホルモン）、英語の hormone が由来であるというのが現在では定説となっている。
肉食系動物の摂食状況を見れば明解であるが、真っ先に獲物の内臓肉を摂食する。内臓は生命維持をするために欠かせない器官であり、栄養分も優先的に供給される傾向があり、ビタミンＡやＢ、さらにはミネラル分等、生きるために必要な栄養分が豊富に含まれている。その他に注目されている成分として、コラーゲンも豊富で、健康面ばかりでなく美容の効果も期待できる素材が内蔵肉「ホルモン」なのである。

【「もつ」と「ホルモン」の違い・意味と使い方・使い分け】

「もつ」とは、本来「臓物（ぞうもつ）」の上略で、広く獣肉〔牛・豚・鶏など動物の肉〕の内臓部位、「内臓肉」を指す隠語として、料理人や食肉業者間で呼称されていたものが、一般に広まったと言われている。
「もつ煮込み」などが、その人気メニューとなっているが、「もつ」の語は、主に関東地方を中心に呼称され、内蔵肉の煮込み料理に使用される例が多い。

「ホルモン」は、牛や豚の小腸・大腸の部位を指し、特に牛の腸、小腸の部位を指すことが多い。関西地方を中心に呼称され、「ホルモン焼き」という名称で広く知られており、基本は焼くものに対して「ホルモン」と呼ぶことが多い。関西でも、煮込む場合には「もつ」と呼んでいる場合が多いので、料理によっても使い分けられているとも言える。

狭義での「ホルモン」は、牛の小腸（マルチョウ）の部位を指すが、特殊な生理作用を有する生物の分泌物〔内分泌〕の意味合いでの「ホルモン」の意を除き、広義での「ホルモン」は、内臓全般を指しており、基本的には語源が異なるだけであって、動物の内臓という意味では、両者とも同じものであるとされている。

牛や豚を屠畜・解体して食肉を生産する際に、皮や内臓、骨なども併せて生産される。牛1頭から生産される食肉は、その総重量の 42％ を占める一方で、その他の「畜産副産物」は 58% になる。食肉以外の「畜産副産物」とは、骨・脂・血液・内臓・皮（原皮）等を言い、「畜産副産物」より原皮を除いた部分を「畜産副生物」と言う。「モツ」、「ホルモン」は、この「畜産副生物」の中の「内臓肉」のことを指しており、「タン」や「トンソク」、「ハラミ」「ホホニク」なども「畜産副生物」になる。ホルモンの種類は牛で 29種類、豚で 19種類、馬で 7種類 ととても多く、それぞれ食感も味覚も異なっている。

牛の「畜産副生物」の部位表示

1、ホホニク（ツラミ）〔頬肉〕
2、タン〔舌〕
3、ハツ（ハート）〔心臓〕
4、ハツモト〔下降大動脈〕
5、レバー〔肝臓〕
6、ハラミ〔横隔膜（肋骨、腕骨部）〕
7、サガリ〔横隔膜（腰椎部）〕
8、メンブレン〔横隔膜（筋肉部以外の腱中心等）〕
9、マメ〔腎臓〕
10、ハラアブラ〔胃、腸周囲脂〕
11、フワ〔肺臓〕
12、ミノ〔第1胃〕
13、ハチノス〔第2胃〕
14、センマイ〔第3胃〕
15、ギアラ〔第4胃〕
16、ショウチョウ〔小腸〕
（通称でマルチョウ、ヒモ、コプチャン、ショウチョウ、とも呼称される）
17、モウチョウ〔盲腸〕
18、シマチョウ（ダイチョウ）〔大腸〕
19、テッポウ（チョクチョウ）〔直腸〕
20、チレ〔膵臓〕
21、スイゾウ〔膵臓〕
22、リードボー〔胸腺〕
23、ウルテ〔気管〕
24、ショクドウ（ノドスジ）〔食道〕
25、チチカブ〔乳房〕
26、コブクロ〔子宮〕
27、テール〔尾〕
28、アキレス〔アキレス腱〕
29、スジ〔枝肉、部分肉の引きスジ〕

※ 牛の消化器（胃、腸など）と子宮を総称して「シロモツ」と表示しても構わない。

豚の「畜産副生物」の部位表示

1、カシラニク〔頭肉〕
2、ミミ〔耳〕
3、タン〔舌〕
4、ハツ（ハート）〔心臓〕
5、レバー〔肝臓〕
6、ハラミ〔横隔膜〕
7、マメ〔腎臓〕
8、フワ〔肺臓〕
9、ガツ〔胃〕
10、ショウチョウ〔小腸〕
11、ダイチョウ〔大腸〕
12、チレ〔膵臓〕
13、スイゾウ〔膵臓〕
14、リードボー〔胸腺〕
15、ウルテ〔気管〕
16、ショクドウ（ノドスジ）〔食道〕
17、チチカブ〔乳房〕
18、コブクロ〔子宮〕
19、トンソク〔足〕

※ 豚の消化器（胃、腸など）と子宮を総称して「シロモツ」と表示しても構わない。

馬の副生物の部位表示

1、タン〔舌〕
2、レバー〔肝臓〕
3、シロモツ〔大腸、小腸、胃〕
4、テール〔尾〕
5、アキレス〔アキレス腱〕
6、スジ〔引きスジ〕
7、タテガミ（コーネ）〔たてがみの脂肪〕
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