공식 정보
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점포명 |
Il Ristorante - Niko Romito(Il Ristorante - Niko Romito)
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장르 | 이탈리안 |
예약・문의하기 |
03-6262-6624 |
예약 가능 여부 |
예약 가능 |
주소 |
東京都中央区八重洲2-2-1 ブルガリ ホテル 東京 40F |
교통수단 |
JR「東京」駅 地下直結(八重洲地下街経由) 도쿄 역에서 236 미터 |
영업시간 |
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예산 |
¥30,000~¥39,999 ¥15,000~¥19,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥30,000~¥39,999¥20,000~¥29,999
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지불 방법 |
카드 가능 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 전자 화폐 불가 QR코드 결제 불가 |
좌석 수 |
96 Seats |
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개별룸 |
가능 8인 가능 個室のご予約をご希望の際は、お電話にてお問合せください。 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
불가 東京ミッドタウン八重洲に駐車場有り |
공간 및 설비 |
세련된 공간,차분한 공간,자리가 넓은,소파자리 있음,오픈 테라스 있음 |
음료 |
외인이 있음,엄선된 와인 |
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요리 |
채식주의자 메뉴 있음,영어 메뉴 있음 |
이럴 때 추천 |
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위치 |
경치가 아름답다,야경이 보인다,호텔 레스토랑 |
서비스 |
소믈리에가 있음 |
아이동반 |
12歳以上のお客様のご利用となります。 |
홈페이지 | |
오픈일 |
2023.4.4 |
まさか自分がこう言うホテルに足を踏み入れるとは思っていなかったが、このレストランで食事をと指定されて予約を入れたところ、2週間先の夜の席(18:30)を確保。当日、車で指定の駐車場(ホテルの表示はあったがあくまでミッドタウンの駐車場の為、ホテル利用の割引適用は無い)に入れた後、最近の高層ビルホテル定番の迷路の様な通路とエレベーターに乗り、ようやく40階にたどり着く。
カフェコーナー奥がダイニング。
高い天井、豪華と言うよりはシンプルデザインのインテリア、大きな窓、夜景は東京駅を挟んで皇居方面の眺望となる事から、驚くほど光が少ない。案内された席は窓際の席。テーブルがダイニング用としては小さい様な気がする。
事前にフルコースメニュー(2万超)を指定してあったので、テーブルにはこの日のメニューが置かれている。
・タラバガニの蒸し焼き クリスタルキャビアとポテト
・茄子のグラッセ トマト バジル ケッパー オリーブ
・自家製トルテッリ パンツァネッラ風味 ブッラータクリームとバジル
・雲丹のスパゲットーネ
・スズキの蒸し焼き レタス ケッパー レモン
・和牛ヒレ肉のタリアータ ローズマリー風味
・はちみつのムースと桃のソルベ
・飲み物(コーヒー)
まだ明るい外の景色を眺めているうちに、メニューに無い1皿目の水を全く使っていない透き通る様な黄金色のコンソメスープが登場。これを、スープの香りを楽しむと言う演出のためにスプーン無しに手で持ちスープ皿から直接飲むと言う指示。
何と優しい味。鼻腔に入ってくる香りとあわせて、いかにもコンソメと言うものではなく、仄かな甘みとベールの奥から湧き上がる様な旨みのスープなのだ。
同時に出されたグリッシーニが変わっている。1種類は長さ50cmはあろうかと言う細長いグリッシーニ。もう1種類は平べったいグリッシーニ。流石と言うか一味と言うか変わっている。
次の皿からコースメニュー。
タラバガニの蒸し焼き。マヨネーズの味と香りが支配している印象で予想以上にサッパリした味付け。
茄子のグラッセ。イタリアンで茄子が主役の料理はあまり見かけた事がなく新鮮。「グラッセ」とはバターなどで食材に照り(つや)が出るように煮ることを指すそうだが、見た目は和食を連想させる。和食なら味醂などで照りを出して煮た茄子と言うことになるのかもしれない。
これまでの2品は正直なところ「いかにもイタリアン」では無い。独創的と言ってしまうと大袈裟だが、日本人がイメージするイタリアンに捕らわれない、自由な発想の料理をイメージされている様に感じる。
自家製トルテッリ。
パスタの皿の1皿目。
4つのトルテッリ(エミリア・ロマーニャ州名物の伝統料理で詰め物をしたパスタ)が、一見無造作に並べられた皿。正直な所、見た目だけで判断すると、何とも頼りない。しかしである。“ブッラータクリーム”とはイタリア南部のプーリア州が原産のフレッシュタイプのチーズ(“ブラータ”とはイタリア語で“バターのような”という意味)。モッツァレラチーズと生クリームを混ぜたものから絞り出される独特なクリームチーズ)がたっぷり注がれた表面に小さなバジル(紫蘇の葉)が浮かんでいる、説明を一度聞いても良く理解出来ない一品。
兎に角フォークで刺したいのを堪え、そっと掬って口へ入れて噛み締めると、小さな器状になっているパスタ“トルテッリ”の食感が感じられるが、味と香りはトローリと口内で溢れ出るクリームチーズ“ブラータ”が囁く様に広がってくる。決してインパクトのある味では無い。見た目の平凡さに惑わされ、凡庸な料理では無いかとの疑いが、強烈に裏切れるのではなく、静かに静かにその実体を明かしてくるので、私の場合、美味しいと言う認識は2つ目から。
全くとんでもない料理なのだ。
雲丹のスパゲットーネ。
雲丹だから、言い方は悪いが美味しいに決まっている。こうなると雲丹は一杯入っているのに越したことは無いので、別の店の方がふんだんに雲丹が入っていたなどと言う良からぬ考えが頭を過りながら一口食べてみて驚愕。
説明では「断面が真四角のスパゲッティ(もしかしたらパスタと言ったかも)」との事だが、そもそも、スパゲットーニ(spaghettoni)とは『水と小麦だけで製造され、スパゲッティよりも麺が太く(直径が2.0mm以上)、さまざまなパスタの中でも弾力性が高く食べごたえがある』と言う物。これの噛んだ時の快感があまりにも素晴らしく、感動してしまったのだ。ソースとしてはウニの味で十分成立しているので、まさに真四角で太くて弾力性が高いが故の食べ応えが堪らない。
スズキの蒸し焼き。
レタス ケッパー レモンがミソ。ただソースの味が又マヨネーズソースに近いものを感じ、タラバガニのソースを連想してしまう。もちろんサッパリとして美味しいのだが、この味付けは疑問。
和牛ヒレ肉のタリアータ。
サシが入った牛肉を敢えて使わず、今の日本ではA3となるものの、肉質の良いヒレ肉をイタリア中部のトスカーナ地方で生まれた肉の調理法で仕上げたもので、イタリアのローストビーフと言ったところろ。
低温調理したものではないかと思うが、絶妙の火の通し方。
コース全般に言える事だが、「濃厚な味付け」は無縁の、しかし和食とは異なる透き通った味に近い、素材感を残した料理。しかも、いい加減に食べると「味を見失う」。どこの店にも言える事なのだが、歳をとってくるとスタッフの説明を聞いても、1回では理解できない。とは言え、きちんと準備されたメニューの料理名はカタカナのオンパレード。つまり、理解して、その味に気付くか否かは食べる側の責任という事になる。
最後のデザートははちみつのムースと桃のソルベ。
カットされた桃がムースに盛られていて、スプーンで掬って口に入れると、ホンワカと包み込まれる様な、ホッとした気持ちにさせられるデザートなのだ。
改めて振り返ってみると、コース全般、隅から隅まで、何一つ強烈にインパクトがある料理が無く、味わい深い、心に沁みてくる、包み込む様な料理と言う事ができる。食材一つ一つも普段私の目に触れることのない物で楽しませてくれるのだ。
最後にスタッフとの会話とシェフとの挨拶の話(スタッフがイタリア語を通訳してくれる)を紹介する。
コースの後半でスタッフに「さっきのパスタ凄かった」と話すとスタッフは「トルテッリにかけられたブラータ」の話をし始めた。つまり、雲丹のパスタはある意味普通で「自家製トルテッリ」方が珍しいのでそちらの話と勘違いした訳だが、私にとってはその時点で「スパゲットーネ」の不思議な食感と美味しさの方が印象が強かったと言う事。
シェフがテーブルまで来てくれたのにはビックリしたが、「使っている食材と味が素晴らしい」の様なことを話すと、「日本に赴任してまず食材を見つけること、そして料理に合う食材選びを工夫している」(おおよそこんな感じだったと記憶)と熱心に語られたが、料理法、味付けをここまでコントロールして出してくるコース料理、唯一、タラバガニとスズキのソースの味が被ったと感じたこと以外大満足。