점포명 |
Nihombashi Kaishin
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장르 | 기타 |
예약・문의하기 |
03-3241-2734 |
예약 가능 여부 | |
주소 |
東京都中央区日本橋室町1-13-5 日本橋貝新NYビル 1F |
교통수단 |
東京メトロ銀座線・半蔵門線 三越前駅 徒歩1分 미쓰코시마에 역에서 92 미터 |
영업시간 | |
예산(리뷰 집계) |
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지불 방법 |
카드 가능 (JCB、AMEX) |
금연・흡연 |
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이럴 때 추천 |
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홈페이지 | |
비고 |
【佃煮】 |
慶長年間(1596~)、伊勢・桑名を発祥の地とし、明治11年(1878年)、日本橋に処を移してもうすぐ150年。
「老舗 日本橋 貝新」である。
僕の大好きな「貝新」の系列の1つである。
僕にとって、お江戸の佃煮系は甘くて、多少好みからハズれるモノが多い。
その点、桑名の「志ぐれ煮」は、辛いだけのモノも多い。
三重県桑名市には縁戚があり、幼少時より「貝新」には訪問していた。
「貝新」と言ってもいろいろある。
過去に「総本家新之助貝新」でも書いたが、「総本家貝新」を名乗るだけでも新左衛門・水谷新九郎・新七商店などがある。
しかし、その中でも、濃い深炊きで一番辛くして奥深い味を出しているのが、桑名市寺町の「貝新フーズ」である。
今の人には塩っ辛いと思うかも知れないが、僕が幼少時より愛してやまない味である。
今の地元、池袋の西武百貨店にも新之助の更なる分家の「銀座新之助貝新」が入っているが、僕のホントの好みの商品は残念ながら無い。
「貝新フーズ」は、その名の通り、モノで勝負している感が強い。
今の若旦那とは、桑名に行く度にお話させていただいている。
歴史におんぶに抱っこしない姿勢から、「本家」とか「分家」とか、歴史を語らない。
昨今の健康志向に合わせて、多少濃さを少なくしたり、甘い要素を加えた商品も出しているが、昔からの深炊き濃い辛のモノもキチンと残している。
ソレこそが、400年以上続く味なのだと聞いた。
郷里の京都でも、そういう味わいは少なかったので大ファンになったのは言うまでもない。
あえて言えば「五辻の昆布」には、かなり辛い佃煮もあったが、その比ではなかった。
さて、この日本橋の貝新さんである。
いただきもので食した経験はあったが、実際に自分でお店で購入して食べるのは初めてである。
お店の方が、ゆっくりと店内を見させてくれたので、いろいろ楽しめた。
でも、僕がこういう店で買うのは、ほぼいつも通り、アサリとアミである。
「あさり・しぐれ煮(40g)」(648円)+「生あみ(55g)」(432円) ーー 写真の通り。
アサリは、かなりイイ線をいっている。
銀座貝新よりも、甘さがかなり少ない。
いわゆる「しぐれ煮(志ぐれ煮・時雨煮)」で、濃く辛さが立っている。
幼少時より、アツアツの白ご飯の上にのせて食べているので、同じ食べ方をしたのだが、甦る感覚もある。
ご飯の熱で、表面の味が浮くのである。
でも、そのモノの中にソレを上回る濃くて辛い味がある感覚。
その味わいのグラデーションのバランス感である。
コレは、手前味噌な話で申し訳ないが、50数年食べている人間の鈍らない感覚だと思っている。
見た目の黒さが、黒でなくこげ茶色っぽい割に、かなりイイ感じだと思った。
前回、桑名の「貝新フーズ」では、志ぐれ煮用の「たまり醤油」の味比べまでさせていただき、その中の気に入ったモノを購入したぐらいである。
もちろん、煮汁の貝のエキスと、たまり醤油の相性も良好だと感じた。
アミの方は、アサリに比べやや甘さも加わっているが、昨今の健康志向一辺倒でなく、辛さもキチンと残しているのが好感である。
ただ、アミの風味の浮き立ち方がやや弱いと思う。
いや、十分に美味しいのだけれど、比べてしまえば、という部分である。
うん、お江戸の貝新の中では、かなりイイ感じだったと思う。
気に入った。
ごちそうさまでした。
お江戸の老舗の名店は、どうしてこうも食べログでは人気がないであろう?
京都ならば、スーパーマーケットでも普通に売っている野村さんの佃煮や、打田さんの漬物などが貴重にアップされているというのに。
生活に根付いた歴史感でなく、勉強で詰め込んだ歴史感の差だろうか・・・?
(文責:京夏終空、2024.5.17)
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