お昼時の凄い活気が人気を裏付ける。 : Sarashina

この日のランチは、日本橋本町にある老舗の蕎麦屋さんにて。この辺りは実にお蕎麦屋さんが多く、皆よくやっていけるよなぁ(^^)。しかも老舗がズラリと並んでいますので、蕎麦好きには堪らないエリアなんだと思います。

“更科”というこれ以外ないよね的な屋号の暖簾をくぐると、意外にも引き戸は自動扉で流石は令和の老舗です。店内は13時少し手前でほぼ満席。コロナ禍で減らしているとはいえ、相席上等のお店ですので、構わず適当に座りメニューを眺めます。

メニューには一応目を通したものの、今回は幾つかのレビューを拝見して初めから決めていた『カレーせいろ(¥820)』をオーダー致しました。

満席状態の割にはそれほど待たず、7分位で提供されました。きっとオペレーションも秀逸なのでしょう。お盆にはなみなみと注がれたカレー南蛮的なつけ汁、普通で他店の大盛りくらいありそうなざるそば、かやくのネギ、天かすといった面々。

カレーのつけ汁は、お蕎麦屋さん的な和風の出汁が効いた、素晴らしい一品。かやくを使わなくても、青ネギや豚バラ肉がふんだんに入っており、このつけ汁だけでいっぱしの料理として完成しております。温度は熱々でしたが、お蕎麦はしっかりと冷たいのでそれも良いバランスです。

お蕎麦は江戸前の二八蕎麦で、こちらは極々標準的な味わい。混んでるし、とにかく量が多いので、ひたすらズルズルと頂きました。

食べ終わった後も、まるでこれから食べ始めるかのような量のつけ汁が残っていましたので、かやくを入れて可能な限り頂きました。いや～大満足です。

引きも切らずお客さんが次々と入ってくる状況でしたが、店員さんは慣れているんでしょうね、女将さんも大将も、忙しさに対してガサツにならずにニコニコ丁寧な接客。大したものです。老舗の威張った雰囲気もなく、美味しくてボリュームもあり、ここはお薦めポイントしか見当たらない良店でした。