和幸/ぼくのぢゃないかずゆきに捧ぐ
久々に新宿のニコマートに似た名前の映画館を目指しているのは、若かりし日の大谷直子さんを彷彿とさせる美人が主演の韓国製スリラーが掛かっている為。
がしかし ! 結果鑑賞中にもういいよ ! ってなるくらい、ここ数年で一番つまんない映画を観てしまったという無念さだけが残存することになってしまったのだけれど ……(笑)
最近邦画とともに韓国映画もその呪縛に嵌っていると思うのだが、スリラーと抜群に親和性の高いエロを避けている(避けなければならない)ということが、せっかくチャーミングな女優を二人も持ってきておっぱいも出させずに何やってんだよ ! という気持ちで一杯、残念でならない ……
<R3.11.13>
「和幸 伊勢丹会館新宿店」
マイレビワーのS様から、伊勢丹会館の中の“ハゲの為のハゲに依る”天麩羅屋さん、「ハゲ天」は無くなったが、代わりにあなたが使えるお店であろう何らかのお店が入ったとの情報をもらっていた気がしていちお覗いてみれば、地下におれのぢゃない「かずゆき」が入ったようで、正午を15分ほど過ぎたところだが未だ席にも十分に余裕があるよう、渡りに舟と入店してみた次第。
カウンタとテーブル席どちらでもと促され、傲慢にもテーブル席を所望。
二人掛けの卓に着いて真ん中の大きなカウンタの島を観察してみても、お客間ピッチも広くとられていて圧迫感もなさそうで、これは一人客もなおざりにしない構えであろうか、いつも独りの私なんかにとってはそれは好ましいことと、肯定的にとらまえさせていただいた
早速メニュウを広げて真新しいそれは、中の頁の折り目さえ折られているような気配がなく、ちょっと緊張しつつめくりを進めるのだけれど、ただ装丁が新しいだけでメニュウは王子のぼくの「かずゆき」を、しかも最新の店舗にもかかわらず簡略化されているようにさえ見えたのは、季節柄の“牡蠣”の台頭に依るものか ……
(どうしても、苦手なものは目に入れないような癖があるもので ……)
―― とりわけぼくの好きな茶碗蒸しと葛餅付きの揃いものがないんですけど ……
「落ち着いて ♪」
カウンタ席の女性に注文と違う品が届いてしまったようで、席番号を間違えてしまった若い彼に、上位の女性スタッフが丁寧に励ましの声を掛ける姿が目に留まる。
また今度は私の隣の年嵩のご夫婦から、「あなたヒレを頼んだんじゃないの ?」との奥様の一言で、本来他の卓の注文であったロースカツが救済された模様
―― そのあとの「自分が注文したのも分からなくなって ……」との奥さんの一言で、最初威張っているように見えた旦那さんがみるみるうちに小さくなっていくのが印象的だった ……(笑)
“さざんか” @1,280也。
そんな中、「一口カツはロースとヒレと選べますが」とのことでヒレにしたぼくのご飯だけは(笑)滞りなく到着。
この辺りのラインがこちらでもっとも安価なランチとなろうが、私はこれをCD(コストダウン)の為に選んだわけではなく、なるたけ“とんかつ”、そしてまた“牡蠣”を避けるチョイスであったというのがほんとうのところ。
例の如く蠱惑のしじみ汁の蓋をopen-sesame !
その塩分控えめじゃないしじみ汁が、昨夜のS様のスマホ置き忘れ回収珍道中に依って疲弊し切った体に調子よく滲みわたる ……
(またS様から怒りのクレームつくわよ ! そうだ ! あの御方に「クレーマー、クレーマー」という称号を授けてさしあげよう ♪)
先ずキャベツ千切りに、差し当たって食べる分だけのゆずドレッシングを分割的に与え、お小皿にはたっぷりとソースを注ぐ、それが「かずゆき」での私の流儀。
肉、とりわけ脂身の苦手な私だが、こちらの一口カツのそれは私にとって有難く排除されている為に、今日のところはチーズで誤魔化されたメンチよりも、寧ろヒレカツでのご飯の口中調味のほうが美味しく思えたほど。
如何せん、出来立てほやほやの慣れぬお店に緊急事態宣言解除後能天気に動きはじめた人流(人流、その造語/笑)が大挙して押し寄せて、そこかしこで不適合が連発しているようだが、お店のスタッフたちの一所懸命と、それに対するお客さんたちの寛容が伝わってくるので、柄にもなく今は見守ってあげなければいけないという気持ちが、こんな荒んだ心に支配された私にさえ(笑)芽生えてくる
しじみ汁、またご飯半分お代わりして悦に入り満足して立ち上がる私の目の前、レジスタカウンタで先にお会計するおじさんからの、「あそこ確認しておいたほうがいいですよ」との隠密の不具合報告を受ける女性スタッフの、「ご指摘ありがとうございました」と素直受ける姿勢もまたfresh !
そんなズタズタなoperationから離脱し(お前また褒めてるんだかけなしてるんだか ……)、ふたたび地上に這い出てみれば、あらためてぼくの「ハゲ天」がなくなってしまったという寂しい現実が、何故だか重く圧し掛かってきちゃったりして ……
점포명 |
Wakou
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장르 | 돈까스 |
03-5315-0089 |
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예약 가능 여부 |
예약 불가 |
주소 |
東京都新宿区新宿3-15-17 伊勢丹会館 B1F |
교통수단 |
신주쿠산초메 역에서 156 미터 |
영업시간 |
영업시간과 휴무일은 변경될 수 있으니, 방문하기 전에 식당에 확인하시기 바랍니다. |
예산 |
¥1,000~¥1,999 |
예산(리뷰 집계) |
¥1,000~¥1,999
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지불 방법 |
카드 가능 (VISA、Master、JCB、AMEX、Diners) 전자 화폐 불가 |
좌석 수 |
54 Seats |
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개별룸 |
불가 |
카시키리(기간을 정하여 빌려줌) |
불가 |
금연・흡연 |
완전 금연 |
주차장 |
가능 |
이럴 때 추천 |
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홈페이지 | |
오픈일 |
2021.10.26 |
四谷三丁目~新宿御苑周辺開拓も、もう粗方やりつくしてしまった感あり。
また今日は日曜日ということで、my favoriteであるうどん屋「志な乃」さん、天ぶら「天春」さんに縋ることもできないというはあらかじめ分かっていて、それでも尚新宿御苑前で下車し、なんとなく早めに一本北の靖国通りに出てしまってから、てくてくと西へ向かった
<R4.7.31>
「和光 伊勢丹会館新宿店」
が、これも分かっていたことだが一瞬で伊勢丹クイーンズシェフの交差点(もうクイーンズシェフじゃないでしょ !)、そしてまた明治通りに突き当たってしまう。
こんなとき、ぼくの「ハゲ天」が今でも在ってくれたならどんなに心強かったろう …… と途方に暮れかかったところで、そうだ ! この地下に“ぼくのぢゃない”かずゆきがあったんだと思い出し、一直線に暖簾を割っていく。
午後12時40分。
店内はほどほどに空きがあり、ホールの男性が「カウンターとテーブル席と、どちらがよろしいですか ?」と私にチョイスを与えてくれて、それを「どちらでもよいです」と返してしまたことは、これは謙虚なんかじゃなくって、実は傲慢なことではなかったかとちょっと反省してしまったことは、彼にそれでは、とテーブル席に誘われてしまったあとのこと ……
“あさがお” @1,380也。
あじフライ・一口ひれかつ・海老フライ・茄子の揚げびたし・わさびおろし
夏季限定 ! ということに釣られる。
長崎県松浦港で水揚げされた肉厚でふわふわの贅沢あじフライ、とのことで、今日は金魚を食べさせられなくて済んだか、と思ったら、安心感と嬉しさで涙が止めどなく溢れてくる。
先ずはたっぷりとお醤油をまわしたお新香で白いご飯を。と、途端にご飯の熱に分子をsparkさせて口中に広がる、醤油本来の魔法のように豊潤な香り ! これで昆布(こぶ)の佃煮があれば、金網の上に堂々鎮座ましましている姿だけ立派な揚げ物なんかもういらないと思ったが(この大バカ者 !)、いちお(いちおじゃね~よ !)、お小皿にソースを回して、またキャベツにはゆずドレッシングを与え、めくるめく口中調味を楽しんだ
「和幸」でこんなふうにやっていると、やる気のない町の洋食屋さんのミックスフライがもうどうしようもなくしょぼいものに思えてきてならない。
こういったある程度の資本力を以てチェーン展開しているお店を、町場の個人店は、少なくとも料理の誠実さでふつうに凌駕しなければおかしいと思うが、現実には組織だったチェーンのほうが真っ当な料理を出し、個人店の不誠実さばかりが目についてしまう、ということはいったい何故だろう ?
「和幸」さんにほんとうに拮抗出来る料理を出せる個人店は、例えば浅草の「とん将」さん、「ぱいち」さんクラス以上になってしまうのではなかろうかと ……
悩んでしまったのは“わさびおろし”という物質で、これはどう考えても、合わせていくとしたらソースではなく醤油。しかしそれをそのまま食べるには、料理としてあまりに未完ではないか。ということでそれを活用していくのはどう考えてもあじフライとなろうと結論付けて、その衣にのせてやってみたところ、最高にうまい !! 醤油が !
と落とせないくらいにすべてが相乗していてもう感動 ! 目に浮かぶは(行ったこともないし、知りもしないけど)長崎県松浦漁港の、ローカルながらしかし活気のある、潮騒の風景。
そんな私の満足と比例するように活気立つ店内に、そろそろ待ち客が出そうな雰囲気を察知し、早々に立ち上がって地上に復帰した