老夫婦の優しい洋食店 : Restaurant Yuki

気になっていた洋食店を訪問、13時半で先客はなし、丁度ピークを過ぎたあたりなのか。ハンバーグステーキを注文する。ホールはおばあちゃん、厨房はおじいちゃん。
一生懸命寡黙に仕事をしている感じ。地元で愛される洋食店という雰囲気。真ん中の楕円のカウンターの中央には水槽があり、鯉や金魚が悠々と泳いでいる。
程なく料理が来る。細長い葉巻型のハンバーグに目玉焼き、ガロニはポテトフライ、いんげん。ポテトフライはほんのり芯があるが、これは予め揚げて温めているのかな。ソースはデミグラスソース。お味噌汁にライスにもやしの和え物。ハンバーグは柔らかく優しい味、とても柔らかく、ご飯も同様だった。お味噌汁はわかめとネギで出汁が香るいい塩梅。ハンバーグは恐らくかなり捏ねているのだろう、好き嫌いが別れるかもしれない。決して肉汁が溢れてひき肉の弾力を感じるものでは無い。
食べていると水槽の鯉と目が合う、鯉もパクパク口を動かしていて私の真似をしている様で愛らしい。他にお客さんが居ないせいでまるで帰省したかのような錯覚になる。厨房からかすかに聞こえるAMラヂオ、おじいちゃんシェフの時計代わりなのだろう。お会計をしてしっかり手を握るように釣り銭をくれるおばあちゃん、コロナ禍の今、久しぶりに手をギュッとして釣り銭を渡された。また来てくださいね、という気持ちに溢れていた。
二人の元気なありがとうございました、の声を背に午後も仕事、頑張るかな。