気軽に昼から鰻で一杯飲める雑司ヶ谷の名店！ : Edoichi

池袋の街に用事があって買い物をしていたら、急に暖かくなり、ついつい上着を脱いで半袖になってしまった春先の午前。喉も渇いた上に気分は無性に鰻を欲する状態に。
前から気になっていた近所の江戸一さんに行けないか電話をしてみたところ、13時なら席が準備できるとのこと。
電話にて席の予約と名物と名高いヒレ焼きを先に注文して訪問しました。
場所は雑司ヶ谷霊園の程近く。お店に入ると、入り口近くのカウンター式ハイテーブルが二席、4人掛けのテーブルが二卓あり、その奥には掘りごたつ式の座敷がある様子。
早速メニューを見ていると、鰻は生から調理するので30-40分かかるとのこと。急ぎ鰻重の上を注文し、お店のメニューや様子を伺いながらしばし待ちます。
ちなみに、メニューの鰻重は並、上、特、特上と4種類あります。いずれも鰻の目方と量で分かれているようですが、ヒレ焼きも注文していることを踏まえ上にしました。

季節も良い土曜日ということで、お墓参り帰りと思しき大人数の集団がいらっしゃって、厨房もホールも大忙しの時間にあたってしまいました。
こりゃ結構待つかなと思っていた矢先の入店後10分程度で、予約の時に注文していたヒレ焼きがまずは到着。
このタイミングで生ビールを注文、いよいよ鰻ランチのスタートです。

まずは名物と言われるヒレ焼き。かなり太く幾重にも巻かれておりボリュームたっぷり。一口食べてみますと、、、美味い！ヒレだけに小骨は確かに感じるものの、丁寧に調理されていて口の中で刺さったりすることはありません。逆に脂のノリが良いのでしょうか、焼いている部分のカリッとした感触と中のふっくらして旨みの強い味わいはヒレの魅力を最大に生かしています。そして、このお店の山椒がまた美味しい。風味やピリッと感がすごく強いわけではないのですが、控えめの主張がややあっさり目のタレと相性抜群です。これが一串600円は激安です。

生ビールを飲みながらヒレ焼きをチビチビと楽しんでいると鰻重が到着。もっとかかるかと思いましたが思ったよりも早い！！鰻重を食べてみると、、、これまた美味い！身はかなりふっくらと蒸しあげられており、口の中でとろける感触。一方で表面はしっかり目に焼かれていて、香ばしさもあります。鰻の焼き加減や蒸し加減は人によって好みが分かれると思いますが、柔らかさと香ばしさの良いとこどりしてて、私的にはストライク！テーブルにある山椒やタレで少しずつ味変できるのも嬉しく、「お店の調理に従え！」みたいな頑固さが無いところも好感度高いです。

調理はほぼご主人一名で回している様子で、とても忙しそうでしたが、一生懸命さが伝わってきますし、初めての私にも時々気を遣ってくださるなど、とても居心地が良かったです。

ただ、場所柄団体も来られるケースがありますので、やはり予約の時にヒレ焼きや鰻の注文も済ませておいた方が良いと思います。

生ビール、ヒレ焼き、鰻重上に肝吸いとお新香盛りがついて来て4700円でしたので、コスパはとても高いと思います。

日本酒のメニューは少し高めの料金設定に見えますが、一合ではなく300mlの小瓶での提供なので決して高くありません。次回は肝焼きも含め、夜にゆっくりと日本酒と一緒に鰻を楽しみにこようと思います。