帰ってきたビクトリアケーキ！ : MAISON with ARTS&SCIENCE

久しぶりにこちらのインスタグラムを拝見したら、
4月から営業形態が変わって、、というお知らせとともに、
ビクトリアケーキの写真が投稿されている！
また食べられるんだ！！と思ったら、
居ても立ってもいられず、
渋谷から骨董通りを足速に駆け抜けていました（笑）

実に5年ぶりの再会です。
私がビクトリアケーキにハマったきっかけとなったのが、まさにこちらの、
シルキーなクリームがこれでもか、というぐらい挟まった、
その姿はまるで横綱のようにどっしりと、
何事にも動じない力強さをたたえているようで、、、
でもその見た目と裏腹に味は繊細で（笑）

平日のお昼どき、外国人の方もランチされていて混んでいましたが、
なんとかタイミング良く窓際のカウンターに滑り込み。

こちらのお店、半地下になっているのですが、
通りから見えないように正面に植え込みがあって、
ピンクの可憐なお花が咲いていて、この時期はめちゃくちゃ眺めが良い！

表参道からも青山通りの喧騒からも少し離れた場所で、
新緑と穏やかな心地よい風を感じながら、
いざ、ビクトリアケーキと対面の時。

ビクトリアケーキ
コーヒー　セット価格（¥1500ぐらい）
おおお、このたっぷりのクリームです！私が一目惚れしたのは、、、
5年前よりは私もビクトリアケーキの経験値も上がっているので、
正直、本当に記憶している美味しさなのだろうか、、と不安もあったのですが、
やっぱりぺろーっと食べちゃいました（笑）
クリームが甘さ控えめでくどくなく、さっぱりしていて、
そしてやや冷えぎみだからすうっとした口溶けが楽しめる。
甘酸っぱいベリーのソースも意外にパンチが効いているな。
スポンジはざっくり、思っていたより固さがあるかな。
フォークだけだと力を入れないとカットできないので、
ナイフも使ってカットしてくださいね。
コーヒーは中煎りぐらいで酸味と苦味の程よいバランスで飲みやすく、
ビクトリアケーキにもよく合っていました。
カップも形に表現が感じられていい感じ。
なんといってもこのボリューム、5年前は他では見ない出立ちだったのですよ。
久しぶりに味わうことができて、私も焼き菓子ラバーの原点回帰という気持ちになって、
こういうお店があるっていいなあと、ちょっとピュアな感情が湧いてきたり（笑）

この後予定があったので30分ほどで出てしまいましたが、
またランチでもしにゆっくり伺いたいです。
蜜蝋のカヌレもまだやっているようだったので、テイクアウトもしたいぞ〜

2023.04.28.fri. 14:00-

根津美術館前のマンションの半地下でものすごく美味いヴィクトリアケーキを出していたDOWN THE STAIRSが長い休業期間を経て営業を再開したというので、2022年のカフェはじめに行ってきました。

2021年11月より「MAISON with ARTS&SCIENCE」として営業中。
「MAISON」はパリのガストロノミー渥美創太氏がオーナーを務めるお店のこと。
渥美さんの下で修業した松本亮一シェフがこちらの厨房で腕を振るいます。

予約はディナーのみで、ランチ＆喫茶は予約無しで順番に案内。
休日の11時過ぎにうかがいました。
こちらは半地下なのに窓からたっぷりの光が差し込んで居心地がいいのです。

好きな席にとのことでしたので、もちろん通りに面した窓際に座りました。
冬の優しい日の光がきらりとグラスを照らしながらテーブルを滑っていきます。
目隠しになる植木のグリーンと、ぽかぽかとした陽気、本当に幸せいっぱいになるお席です。

栗粉のガレットwith drink（￥2,300）
栗粉のカヌレと蜜蝋アイスクリーム（￥850）
ガレットと言えばそば粉が一般的かと思いますが、
こちらは生地に栗粉を100％使用した、グルテンフリーのふわりとした食感のガレット。
ほんのりと甘みがある生地で、パリパリ食べるのではなく、
あくまでも具材を包む脇役といった印象です。
お肉、じゃがいも、ソテーした野菜がごろりと入っていて
本格的なお料理で粉モノ感は全くなく、ものすごく贅沢な感じがしました。

そして、テイクアウトですでにカヌレファンの間では話題になっているようなのですが！
蜜蝋を塗る昔ながらの製法で作られたこちらのカヌレが今年は流行りそうな予感！
世に出ている、ガリ、ジュワ〜、バニラぷーんのカヌレとは一線を画す品格で
ラムと蜜蝋の大人っぽく肉感的な官能を秘めたカヌレとでもいいましょうか。
このカヌレにも栗粉が使われていて、しっとりとした穏やかさと優しさに
胸がいっぱいになるのですよね。
添えられている蜜蝋のアイスクリームも、濃いバニラともさっぱり系のミルクとも違って
他にないコク深さとつややかさで魅惑のお味です。
ちなみにデザートの担当は横枕美紀さんという方で、
テーブルに運んで来てくれたのもご本人でした。

釜炒り茶レモングラス
ドリンクはアルコールの用意もあるのですが、
お茶に力を入れているようで、オリジナルのブレンドティーがおすすめ。
蓋をした熱いお湯と茶葉が運ばれてくるので、
自分でティーバッグを落とし、砂時計を倒して抽出されるのを待ちます。
クリアなグラスの中で茶葉が開いて行く様子が美しくてうっとり。
私が選んだブレンドは緑茶ベースで、
レモングラスの清涼感を僅かに感じる美味しいお茶でした。
差し湯して欲しいなと思ったぐらい。
甘いものと一緒についついコーヒーを注文してしまいがちですが、
こちらの優しいデザートには断然お茶が合いそうです。
たぶんお店の方もそういう見方をしているのか、
コーヒーはブレンドのみでカフェオレなどはメニューになかったです。

2022年、素敵なカフェはじめでした♪
通いたいなと思える場所がまたひとつ増えました。

2022.01.08.sat.11:20-

2018.12.15.sat.14:50-

根津美術館前のマンションの半地下部分で営業しているスタイリッシュ＆アンティークなカフェ。
現在掲載保留になっていますが、11/23〜12/25までの期間限定で
Holiday Pantry & Café と題して特別にカフェをオープンされています。
お店の方の話では、年内いっぱいで休業状態に入り、来年春に向けて改装されるそうです。

インスタで流れてきたヴィクトリアケーキがとても美味しそうで訪問しました。
カフェよりは、雑貨を取り扱う雰囲気のほうが印象としては強いかも。
コンクリート打ちっ放しな感じの室内にはアンティークな棚にうつわが並べられ、
大きなガラスケース（冷蔵庫？）の中に数種類のケーキが。

この日は松陰神社のメルシーベイクさんのチョコレートケーキとフルーツケーキがありました。
メルシーさんのお店には置いていない、ここだけのために作られたケーキだそうです。

こちらで焼かれているのはヴィクトリアケーキ。
この時期だけのお楽しみのシュトーレンは、京都の吉田パン工房のもの。

真四角の空間。
真ん中に大きなテーブルが配置され、窓際に2人掛けの丸テーブル、
壁際にハイチェアのカウンターのお席があります。
全部で10席ちょっとでしょうか、背もたれがないので寛げる椅子ではありませんが
内装はすてきにまとめられています。

ケーキセット　ヴィクトリアケーキ・カフェオレ（￥1,300＋税）
オリジナルのヴィクトリアケーキをいただきました。
クリームがたっぷり挟まって、1カットでもとても食べ応えがあります。
スポンジの表面はザックリ、中はふんわりと軽め。
滑らかなクリームはくどくなく、お味は意外にもさっぱりでした。
存在感を放つ甘酸っぱいジャムがしっかりお味を引き締めてくれるので、
ついパクパクと口に運んでしまう美味しさです。
カフェオレは歪な形の個性的なマグにたっぷりと。
普通のお店の1.5杯分はあると思います。
英国の陶芸作家、スティーブ・ハリソンの作品。
口に当たる部分が薄くて繊細で、店内の空気感にも合っています。
飲みやすい温度でとても美味しく淹れてありました。
お砂糖を入れなくてもミルクの甘みが感じられてほっこり。
ヴィクトリアケーキにはいつも紅茶を合わせたくなるのですが、
カフェオレもとても美味しいです。
互いの美味しさを引き出すような組み合わせで、幸せなスイーツタイムでした。

このあと予定があったので長居できなかったのが残念ですが、
ケーキもカフェオレもなかなかのサイズだったようで、
映画を2本観た後も空腹知らず（笑）
お高いと思っていた価格も、ボリュームと場所代を考えれば妥当かな。

クリスマスまでの期間限定が寂しいですが、
ヴィクトリアケーキ、とても気に入りました。
改装されたらぜひともうかがいたいと思います。
ケーキも継続して欲しいです。

すてきな場所でホリデー気分を味わえて、しあわせカフェタイムでした♡
もう一度食べたいな……♩